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2019年04月27日

安部首相スロバキアへ(四月廿五日)



 一部の大学なんかを除くと、日本中がお休みモードに入るゴールデンウィークは、首相が日本を離れて、外遊するにはいい時期なのだろう。今年は少し早いような気がするが、四月廿二日から廿九日の予定で、欧米諸国を歴訪することになっているようだ。それだけなら、このブログでわざわざ取り上げるようなことでもないのだが、フランス、イタリアに続いてスロバキアにも来るというので、ちょっとばかり情報を集めることにした。

 スロバキアに何日に入るのかがわからなかったので、こういうときには外遊を仕切っている外務省が一番情報が詳しいだろうと考えて、見つけたのがこのページ「安倍総理大臣の欧米訪問」。今でこそ、情報が増えているけれども、最初は、最初の訪問国であるフランスのところにしか記事も写真もなかった。何日にその国を訪問するという予定すら書かれていなかったのは、テロ対策でもあったのだろうか。
 それで、現地でコーディネートしているはずの日本大使館なら情報があるかもしれないと、スロバキアの日本大使館のページを覗いた。大使館のHPというのは、外務省指定のフォーマットがあるのか、たまに情報を求めて開くチェコの日本大使館のものと似たような印象を受けた。だから情報が書かれていれば見逃すはずはないのだけど、首相の訪スロバキアについては、何の情報も出てこなかった。職員総出で準備していて、こんなところまで手が回らないのかな。見逃したのかなあ。

 ただ、求めていた情報が得られなかった代わりに、こんな面白いものを見つけてしまった。「HOTスロバキア、ホッとスロバキア〜スロバキア小さな旅〜」というコーナーで、駐スロバキア大使が御自ら筆を執ってブログ的な記事を書かれているのである。これが大使にまで上り詰めた外交官の自慢話なら歯牙にもかけないのだが、内容はむしろ個人的なスロバキア人との交流や、スロバキア語学習の苦労、スロバキアの名物、名所紹介などが中心で、安部総理大臣のことを忘れて読みふけってしまった。現時点では題名から面白そうだと思ったものを読んだだけだが、いずれ通読したいと思う。

 さて、今日になってもう一度外務省の外遊に関するページを確認したら、スロバキアの国名の下に記事が増えていた。首相がスロバキアに入ったのは廿三日のことだったらしい。その夜、ポーランドの首相と会談したのは、スロバキア側の都合がつかなかったのだろうか。スロバキアで最初に会談するのがポーランドの首相というのは、普通ではないような印象を与える。

 二つ目の情報は、安部首相のインタビュー、ただし、書面によるものがスロバキアの日刊紙「プラウダ」に掲載されたというものだった。我々の世代の人間にとって「プラウダ」というと、タス通信とならんで、ソ連共産党の印象が強いのだが、日本語に訳すと「真実」となるこの紙名は、旧共産圏の諸国では一般的だったようである。チェコまで来ると「プラブダ」と読み方が変わるんだけどね。
 それはともかく、「プラウダ」紙がネット上で公開している安部首相のインタビュー記事がこれ、それを外務省がPDF化して紹介しているのはここに置かれている。せっかくなので、スロバキア語で読んでみようと考えた。考えて読み始めたのだけど、一行目で挫折した。「チェコ語ができればスロバキア語は問題なく理解できる」とのたまう黒田師は、やはりただのチェコ語学習者ではないのである。仕方がないので日本語版を読んで情報収集である。

 気になったのは、来年2020年が、日本とスロバキアの国交樹立百周年に当たることを強調している部分で、チェコスロバキア第一共和国の後継者を自認しているチェコではなくてスロバキアに行くことにしたのはなぜなのだろう。今年はスロバキアで、来年はチェコに来るというのなら、とやかく穿鑿する意味はないが、そうでないなら何か特別な事情がありそうである。
 考えられるのは、スロバキアが独立してから三十年近くたつのに、これまで日本の首相が訪問したことがないという事実である。スロバキアに日本大使館が設置されたのもそれほど昔のことではないし、そろそろという機運が政府、外務省内で高まっていたのかもしれない。このまま放置しておくと外交的に忘れられた国になりそうだしさ。
 観光ツアーでも、チェコ、オーストリア、ハンガリーをめぐることが多く、スロバキアは忘れられている印象が強い。だから大使もブログで名所の紹介なんかをなさっているのだろうけど、ウィーンから程近い首都ブラチスラバはともかく、交通の便が悪いのがネックなんだよなあ。いや首都が西に偏りすぎているのが、そもそもの問題か。

 閑話休題。
 今回安部首相がチェコには来ずに、スロバキアだけを訪問すると聞いたときに最初に思い浮かんだのは、中国に擦り寄って日本を軽視する現在のチェコ政府に対して不満を表明するためではないのかということだった。ゼマン大統領、またまた中国に行くらしいし、日本には一回も行ったことがないのに、何回目だよ。
 とまれかくまれ、安部首相はチェコのバビシュ首相とも会談をして、当たり障りのない話をしたらしい。この首相のスロバキア訪問のおかげで、大使のブログを発見できたのだから、中国の国家主席のチェコ訪問に比べたら、何倍も意義のある訪問だったと断言しておく。
2019年4月26日15時30分。







 




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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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