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2018年01月20日

センザツェその2(正月十七日)



 デンマークに勝った喜びのあまり、前回の二日前の記事ではセンザツェの意味を説明するのを忘れていた。チェコ語の名詞の語尾の「ザツェ」は、日本語のカタカナ外来語の「ゼーション」に相当する。オーガニゼーションはオルガニザツェになるし、グローバリゼーションはグロバリザツェになる。だから、チェコ語のセンザツェは、センセーションということになるのだけど、日本語での使い方と一致しているかどうかはちょっと確信が持てない。
 チェコではスポーツの世界で、格上の相手を倒したとき、いわば大金星を挙げたときによく使われる表現で、十二月の女子の世界選手権でチェコ代表がルーマニアを破って準々決勝に進出した試合も、チェのスポーツ新聞ではセンザツェと評されていたけれども、衝撃としては、デンマークに勝った男子のほうが大きかった。女子はまだクネドリーコバーとかルズモバーとか、チャンピオンズリーグで活躍できている選手もいるわけだし、チェコのチームもチャンピオンズリーグの一つ下のカップ戦ではそれなりに活躍できているし。

 代表のマネージャーを務めていた元代表のカレル・ノツァルは、デンマークとの試合を、チェコの選手たちが棒切れを持ってデンマークの戦車に挑むような試合だったんだと、それはちょっと言いすぎなんじゃないかと思うようなコメントを残していたが、それぐらい喜びが大きかったのだろう。監督のクベシュも試合の終盤、逆転してからは体が震えっぱなしだったと言っていたし。

 そんなデンマーク戦での勝利を無駄にしないためにも、ハンガリーには勝たなければいけなかった。負けてしまえばグループステージで敗退の可能性が高くなる。デンマークがスペインに負けてくれれば、チェコは負けても次のステージに進める可能性はあるのだが、スペインが勝つ保証はない。しかもデンマーク―スペインの試合はチェコの試合の後に行なわれるのである。
 ハンガリーもハンドボール界では大国のひとつで、チェコよりも格上であることは間違いない。ハンガリーのチームでプレーするカシュパーレクは、ハンガリーの選手たちはチェコの選手を誰一人知らず、ハンガリーにとってチェコは無名のチームだなんてことを言っていた。デンマークに勝ったチェコを過小評価して油断するということはないだろうけれども、改めて大会前にチェコチームの監督たちが言っていた、われわれはアウトサイダーなんだという言葉の意味が理解できた。グループDで脱落するのはチェコしかないと、ヨーロッパ中で思われていたのだろう。

 今回は6時15分からの試合だったので、早めに帰宅してネット中継では見られないことを改めて確認したあと、スコアの推移を確認できるページに移る。試合開始直後だったがすでに0−2で負けていた。スペイン戦とは違って点差はそれ以上広がらなかったが、常に追いかける展開が続いた。これは勝てたとしてもデンマークとの試合と同じように後半逆転するというパターンかと思っていたら、前半の半ば過ぎに逆転に成功し、一時は5点差まで点差を広げ、最終的には4点リードで前半を終了した。またガリアのスーパーセーブが飛び出したに違いない。

 後半に入ると、どうも速攻連発の点の取り合いになったようで、点差が縮まったり広がったり大きく揺れていた。それでも一番縮められたときで2点差、一番広がって6点差だったので、同点になることはあっても負けることはあるまいと安心して経過を追うことができた。会場で見ていたら違っていたのだろうけど、スコアをずっとにらんでいたわけではなく、さっき2点差まで縮まったけど今は4点差とかいう感じだったのだ。
 最終的には33−27と6点差での勝利。勝つとしても大接戦だろうと思っていただけに、思わずまたこんな記事を書いてしまった。テレビで見られないのが悲しすぎる。チェコテレビが次のステージの放映権を獲得して放送してくれないかなあ。録画放送でもいいんだけどさ。SPORT1がネット上で視聴できるようにしてくれてるというのは、有料チャンネルだけに難しいだろうなあ。

 この試合で大活躍だったのが、スイスのサンクトガレンでプレーするベテランのズドラーハラで、一試合でなんと14得点を挙げて、グループステージ終了時点で得点王である。本人は自分ひとりの力ではなく後ろにチームのメンバーたちがいたからこそ、これだけの力を発揮できたのだとか、我々は一人のスーパースターのチームではなく、全員で戦うチームなんだと、だからスペイン戦で残パパいしたあと立て直せたんだと強調していた。
 監督たちも個々の選手たちが、自分の限界を超えるようなプレーを二試合続けてしてくれ、限界を超えられたのはやはりチーム全体で戦っているからなんだと選手たちを手放しで褒めていた。アウトサイダーだと目されていたのが悔しかったのか、ことあるごとに繰り返している。チェコチームには個々の選手を見るとアウトサイダーだけど、チーム全体で見ると侮れない存在を目指してほしいところだ。イーハたちが健在の時代だって決してヨーロッパの強豪国とはみなされていなかったのだから。

 夜のデンマークとスペインの試合は、デンマークが奮起したのか終始リードを保った展開で、25−22の3点差で勝利した。その結果、3チームが勝ち点4で並び、当該3チームの対戦成績、この場合は得失点差で、スペインに17点差でまけ、デンマークに1点差で勝ったチェコ代表は、−16ということになり、3位に沈んだ。しかしそんなことはどうでもいいのである。二次グループへ進出できたことには変わりないのだから。

 さて、次である。ヨーロッパ選手権のフォーマットはちょっと特殊で、第二ラウンドには各グループの上位三チームが進出し、AとB、CとDと二グループごとにまとめて二次グループを作る。一次グループでの対戦成績は持ち越すので(敗退チームとの対戦成績は持ち越されない)、別グループに入っていた3チームと対戦することになる。チェコ代表は、デンマークに勝っているので勝ち点2を持って二次グループに進出した。
 対戦相手は、ドイツ、マケドニア、スロベニアの3チーム。ドイツとは最低でも善戦はできるだろう。ドイツのハンドボールも北欧チーム的なきれいなハンドボールだから、チェコのチームとはかみ合う。あとは中一日でどれだけ疲労が快復し、デンマーク戦、ハンガリー戦の限界ぎりぎりのプレーを再現できるかどうかである。

 一番いやなのがチェコが苦手のバルカンハンドボールのマケドニアだろう。会場がこれもバルカンの一画クロアチアだということを考えると苦しい試合になりそうである。スロベニアはハンガリーと同じくバルカンの入り口だけど、ハプスブルクの支配下にあった時代も長いし、そこまでバルカンのハンドボールにはならないと信じたい。
 この三試合を二勝一敗でいければ、上位二チームが進出する準決勝にたどり着けないかなあ。このグループ、マケドニアが3、スロベニアが1になっている以外は、4チームが勝ち点2で並んでいるから、何とかならんかなあ。一番いいのは三連勝だろうけど、そこまでの夢は見切れない。いや、当初の予想では一次グループを勝ち抜けるのも無理だろうと言われていたのだから、あと三試合、見られないけれども応援できることを喜ぼう。
2018年1月18日12時。



 今日のドイツ戦は、終盤に逆転されて負けてしまった。残念。1月19日追記。




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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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