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2016年12月23日

チェコのビール醸造所独立系?5(十二月廿日)


承前

カーツォフ(Kácov)
 この中央ボヘミアのクトナー・ホラの近くの町カーツォフで造られているフベルトゥスというビールが有名なのは、その品質でも味の良さでも伝統でもなく、2011年に起こった詐欺事件で、ガンブリヌス、スタロプラメンとして販売されたことによる。当時の新聞記事によると全部で33000リットルのビールが、ビール卸会社を通じてガンブリヌスか、スタロプラメンとして販売され、醸造所の関係者も逮捕されたという。会社の社長はそんなことになっていたなんて知らなかったとコメントしているけれどもどうなのかなあ。
 その手口としては、飲み屋で使う樽というかタンクというかの蓋の部分だけ取り替えることで、フベルトゥスの入った樽を、売価の高いガンブリヌス、もしくはスタロプラメンとして流通させていたという。確かにあの樽は会社によって、ブランドによってデザインが違うなんてことはないから、識別のためにビールの名称が書かれている蓋を取り替えてしまえば気づくのは難しいだろう。瓶ビールだと貼り付けるラベルの数と値段を考えると割に合わなさそうだし、缶はもっと大変そうだ。こういう事件があると、変なところには飲みにいけないよなあと思ってしまう。
 この醸造所も一度閉鎖されて、後に復活したようだが、他とは違って既に共産主義の時代の1950年代に閉鎖されたものが、90年代に一度短期間だけ生産を再開し、再び閉鎖されて2000年代の初めに改めて生産が再開されたものらしい。再開後も業績が上がらなかったのが、詐欺手を出した理由だろうか。


ホテボシュ(Chotěboř)http://pivovarchotebor.cz/
 ホテボシュはビソチナ地方の北部ハブリーチクーフ・ブロトの近くの町である。ホームページによると、原則として外に出荷しないミニ醸造所を除けば、チェコで一番新しく創業したビール醸造所だという。2009年に、チェコスロバキア時代に最後にオープンした醸造所から33年ぶりに設立され、生産を開始したらしい。
 ロゴに赤地に白であしらわれている動物は、犬かとも思ったのだが、どうも町の紋章に使われている獅子をモチーフにしているようだ。町の紋章に王冠を被った二尾の獅子というのは、ホテボシュがかつてチェコの国王にとって大きな意味を持っていたことを表すのだとは思うのだが、詳細は知らない。ビールのラベルの解説をするために、チェコの歴史を勉強するというのは、間違ってはいないか。今のところはまだ踏み出せていないけれども。


ブロウモフ(Broumov)
 ブロウモフというのは、北東ボヘミアのナーホットにも近いチェコの領土がポーランドに突き出した部分にある町である。この町にあるベネディクト会の修道院は、大量の蔵書を誇る図書室と、17世紀半ばに製作されたトリノの聖骸布のコピーがあることで知られている。「悪魔の罠」というオカルト系の推理ドラマの重要な舞台の一つとなっていたのではなかったか。
 それはともかく、修道院長を意味するオパトという名前のビールは、オロモウツで飲んだことがある。このはげたおっさんがビールを突き出したマークは、忘れようにも忘れられない。もう十五年以上も前の話になるが、普段はガンブリヌスを飲ませるレストランに行ったら、試しに置いてあるので飲んでみないかと言われたのだ。勧められたときには修道士と思われる男の絵にあまり気は進まなかったのだけど、飲んでみたらへんな言い方だけど普通に美味しかった。
 当時、積極的な売込みを図っていたようで、その店だけでなく何軒かの店で見かけた記憶がある。ただ定着した店はほとんどなかったかな。実はこのときベルギーに多い修道院で造っているビールなんじゃないかと想像したのだけど、実は全くそんなことはなかった。看板に偽りありじゃねえか。


ビシュコフ(Vyškov)http://www.pivovyskov.cz/
 オロモウツからブルノに向かう途中のビシュコフのビールは、昔何かの用があってこの町に出かけたときに飲んだことがある。その後、数年前だっただろうか、ここの醸造所でのビールの生産が停止され、売りに出されたという新聞の記事を読んだ。工場の前まで行ったら閉鎖されていたなんてこともあったかな。
 だから、ビシュコフのビールはもう飲めないものだと思っていたのだが、昨年だったか、一昨年だったかに、広島の高校生たちが、なんだかよくわからない日本とチェコの高校生たちの交流プログラムの一環でチェコに来たときに、見学につれてこられたのがビシュコフのビール工場だったという話を聞いて二重の意味で驚いた。
 一つは、ビシュコフのビール工場が復活していたこと。世界的に有名なピルスナー・ウルクエルでも、ブドバルでもなくビシュコフが選ばれた理由が気になる。ビシュコフなら他に見学者がいなくてちょうどいいとかだったのだろうか。
 もう一つは、飲酒ができない高校生にビール工場の見学をさせたことである。チェコと言えばビールだから、ビール工場を見せようとチェコ側が考えたのは理解できるのだけど、日本側がそれに文句を言わなかったことにおどろいた。高校生だから試飲なんてさせられないよなあ。ノンアルコールのビールを飲んでも、チェコビールを飲んだことにはならないし。引率の先生が試飲をして、印象を高校生たちに伝えたとかいう落ちなのかな。
 それから、ここのビールに関して、もう一つ覚えているのが、チェコの飲み屋では、しばしばジェザネーという普通のビールと黒ビールを半分ずつ注いだものが飲め、上手な店では本当に半分ずつに分かれて出てくるのだけど、以前行ったビシュコフのビールを出していた飲み屋では、普通のビールをサーバーから注ぎながら、黒ビールを瓶でどばどばと注ぐという荒業をやっていたことだ。もちろん、完全に混ざってちょっと色の濃いビールになっていたが、これにはびっくりした。しかも使っている黒ビールはビシュコフのビールじゃなくてコゼルだったし。
 ビシュコフには恐竜公園もあるらしいのだけど、ここらで恐竜の化石が発見されたと言う話は、あるのかもしれないけど、聞いたことはない。

12月20日22時30分。

posted by olomoučan at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Pivo
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