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2016年12月12日

サッカーシーズンの終り(十二月九日)



 昨日の木曜日のヨーロッパリーグのグループステージ最終戦で、今年のチェコ国内のサッカーの公式戦が完全に終了した。これから二ヶ月ちょっとチェコのサッカーは、中断期間というには少々長い冬眠に入る。今年は、夏のオフシーズンと同じぐらいの長さだが、冬の中断期間の方が長いことのほうが多い。そのため春にはメンバーが大きく入れ替わって、ほとんど別のチームになって登場するチームもある。
 日本だと、少なくとも九州では、夏のスポーツは野球で、サッカーは冬のスポーツだという印象があるが、チェコではサッカーは夏のスポーツで、冬のスポーツは屋内競技のアイスホッケーである。近年は暖冬が続いているけれども、それでも山間部では氷点下十度以下に下がることも多いし、雪もかなり積もる。そんな時期に屋外でサッカーをやろうというのは、無理な話なのだろう。
 チェコのサッカーのシーズンは、七月の下旬に始まり十一月末、あるいは十二月頭で冬休みに入り、二月の下旬に再開し五月下旬に終了するというスケジュールになっている。一部リーグは全部で16チームなので、全三十節、そのうち十六節を冬休み前に、残りの十四節を再開後に行なう。ただ、年内最後の第十六節と、再開直後の第十七節は天候の関係で、延期になってしまうこともある。

 今年も、第十六節では二試合が延期されることになった。一つは、北東ボヘミアのヤブロネツでの試合だった。ヤブロネツは、隣接するリベレツと並んで、イゼラ山地の懐に抱かれた町で、近くにはスキーのジャンプ競技や、ノルディック複合の世界選手権が行なわれた会場もあり、チェコ国内でも雪の多い地方である。
 今回も、季節はずれとも言えない大雪が積もってしまい、さらにやむ気配もなく、除雪をしてもすぐにまた積もるという状態でとても試合が行なえる状態ではなかったらしい。チェコの一部リーグでは、融雪設備が設置されていないスタジアムでは試合ができないという規定がある。だから、ヤブロネツのスタジアムにも当然ついているのだが、降る雪の量が多ければ、そして気温が低すぎたら融雪が間に合わなくなり、一度は融けてもまた凍結して、融雪設備に過度の負担をかけることになってしまうのだろう。

 ヤブロネツのように大雪が降ったわけでもないのに、試合が中止になったのが、プラハのボヘミアンズのホーム、ドリーチェクでの試合だった。こちらも、融雪設備はあるはずなのだが、スイッチを入れるのが遅かったのか、融雪能力が低いのか、試合開始時間が午後八時という遅い時間だったのもよくなかったのだろう。芝が、その下の地面ごと凍結していて融ける気配もなかったらしい。
 サッカー用のスパイクを履いていても、ポイントが刺さらず思いっきりボールを蹴れる状態ではないということで、最終的には開始予定時間の三十分ほど前に審判が中止を決定した。ホームのボヘミアンズはもちろん、敗退が決まったヨーロッパリーグの最終戦を控えた対戦相手のプルゼニュも、春の日程がきつくなるので、できれば試合をやりたかったようだが、怪我の危険を冒してまで強行するわけにはいかなかったようだ。
 同日、同じプラハのスパルタの本拠地レトナーでも試合が予定されていたのだが、こちらは何の問題もなく開催された。このことから、ボヘミアンズの試合への準備、寒さ対策が不十分だったのが原因であるとして、没収試合で3-0でプルゼニュの勝ちとなる可能性もあったらしいが、結局罰金で収まったようだ。ボヘミアンズはお金に困っているクラブだから、融雪設備そのもの、もしくは稼動にかかる経費を削減しようとした結果なのかなと考えてしまう。

 日本でも、サッカーのシーズンをヨーロッパに合わせようという計画があるようだけど、北海道、東北なんかでやれるのだろうか。冬場のスタジアムの雪対策、寒さ対策は、屋根つきのドームにするなどして、まだ何とかなっても、集客がままならないということになりはすまいか。チェコは一部リーグでも数千人来れば御の字のチームが多いし、冬場は観客が減ることは計算の上のように見える。日本でそれは難しかろう。
 もちろん、チェコ風に無理やりシーズンの終わりヨーロッパの国に合わせることは可能だろう。ただ、シーズンオフよりも長い中断期間というのが、この辺潔癖なところのある日本人に受け入れられるかどうか。まあ学年と同じだと思えばいいのか。学年が終了した後の春休みより夏休みのほうが長いのだから。

 考えてみれば、寒さ、雪対策としてドームのスタジアムを作って、冬に豪雪地帯で試合をするよりも、暑さ、雨対策でドームを作って夏場に試合をした方が、観客には喜ばれるのではないだろうか。雪で交通機関が止まるのは、豪雪地帯であれば毎年のことだろうが、台風で交通機関が動かなくなることは九州でもそれほど多くないし、止まったとしても、雪のせいで止まるのに比べれば期間が短い。
 そうすれば、ヨーロッパにあわせて七月下旬開幕の五月末閉幕で、シーズンオフが一ヵ月半ぐらいにはなる。冬休みは十二月から二月で三ヶ月ぐらいか。チーム数がチェコより多い分タイトな日程になりそうだ。
12月10日21時。


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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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