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2016年07月01日

チェコ代表惨敗――サッカーEURO2016(六月廿八日)



 グループラウンドの最終戦のトルコとの試合に勝てば、ベスト16進出の可能性もあったチェコ代表だが、あっさりとしょうもない負け方で負けてしまって、すぐにチェコに戻ってきた。ペトル・チェフは友人のシュテパーネクの応援のためにウィンブルドンに出現したらしい。ウィンブルドンやツール・ド・フランスが始まる前にすべて終わってよかった。うん。

 それはともかく、運命論的な話から始めよう。チェコ代表は、1993年の分離独立以来、すべてのヨーロッパ選手権に出場してきた。しかしすべての大会で上位進出を果たしたのではなく、奇妙なことにグループラウンド勝ち抜けと敗退を一回ごとに繰り返している。
 1996年には、ウフリン爺の指揮の下に固いディフェンスを武器にして、決勝まで進出した。2004年にはブリュックネル監督に率いられて爆発的な攻撃力を発揮して準決勝まで進出した。あのギリシャとの試合で、ネドベドが負傷退場になっていなかったら、優勝したのはチェコだったのではないかという妄想はなかなか消せない。そして前回2012年には運のよさを武器に準々決勝まで進出したのだった。
 間の2000年、2008年は、それぞれの事情でグループラウンドで敗退しているから、今回も上に上がれなかったこと自体を、批判してもしかたがない。問題なのは、予選のときとはうってかわってふがいないプレーを見せた選手たちと、それを修正できなかった監督なのである。ブルバ監督、何だか別人のような指揮ぶりで、予選では機能していたチームが、本戦ではチームの体をなしていないような印象も受けた。協会長のペルタは、チーム一丸にはなれていたと言っていたが、そうは思えない。

 そもそも、今回のヨーロッパ選手権は、予選からしてくじ運に恵まれていなかった。かつて死闘を繰り広げたこともあるオランダには、予選開始時点では大きく差をつけられていたし、2008年に悪夢の逆転負けを喫したトルコには、勝てるイメージはわかなかった。それに進境著しいと言われていたアイスランドが同じ組だったので、全てがうまく行って二位、最悪四位もありうるというのが、当初の予想だった。
 それが、最初のオランダ戦に勝ってしまったところからブルバのチームの躍進が始まった。予選に向けた親善試合では一試合も勝てなかったのに、大事な試合で劇的な勝利を収める当たり、ブルバという監督は違うと思わせてくれたのだ。逆にこの試合に負けたことで、オランダチームの迷走が始まり、予選敗退となったのは、本選のことを考えるとよかったのか悪かったのか。
 勝てるイメージの湧かなかったトルコには、アウェーでの一戦目はオランダ戦の勝利の勢いのまま勝ったのだが、ホームでの二戦目は完敗を喫してしまった。ここできっちり勝っていれば、本戦でまたトルコと同組になるなんて悪夢は避けられたのだから、今回のユーロでチェコ代表の成績が振るわなかった原因はここにあると言ってもいいかもしれない。ただ一体にこの予選のチェコ代表は、最初は素晴らしかったけれども、終わりに近づくに連れて勢いを失っていったような印象を与えた。それを立て直せなかったのが、一番の敗因であろう。チェコの監督は、一般にチームが悪循環に陥ったときに、立て直すのが苦手だという印象がある。

 そして、本戦の組み合わせである。初戦のスペインは、前回の優勝チームというだけでなく、1996年のEUROで、ポボルスキーの天才的なループシュートでポルトガルに勝利して以来、チェコ代表はイベリア半島のチームに勝ったことがないという事実からもできれば避けたい相手だった。二戦目は過少評価されがちだけどバルカン最強のクロアチア。ここまでは、チェコが抽選で第三ポッドに入ったからしかたがないといえば言える。開催国がフランスということは、第一ポッドの開催国枠で、組みしやすい相手が来るという可能性はなかったのだから。
 しかし、どうしてまたトルコと同じ組になるかね。一番当たってほしくなかった相手だといっても過言ではない。このチームとの試合は勝っても負けても必要以上に消耗してしまうような、そんな被害妄想さえ抱いてしまう。とまれ、組合せが決まった時点で、勝ち抜けは厳しそうにも思えたし、ブルバなら何とかしてくれるという期待もあった。その期待は、あっさり裏切られてしまうわけだけど。

 今回成績が振るわなったことに関して、一番の問題はやはり監督がいつもの監督じゃなかったことだろう。慎重になりすぎて全てが悪循環に陥ってしまったという感じだった。この辺は初めて代表監督として大きな大会に臨むという経験のなさからきていたのかもしれない。
 ベテランを、特にDFで重用したのもちょっとなあ。ベテランのしょうもないミスで負けるくらいなら、若手を使ってミスを経験させたほうがよかったと思うんだけど。その意味ではカラスが召集もされなかったのが痛い。ベテランのプラシルが全試合出場したけど、この選手休ませながら使ったほうがよかったと思うんだけどなあ。今更だけど、リーグで優勝できなかったスパルタの選手が多すぎたのもよくなかったような気がする。
 少しだけ真面目に考えると、予選のオランダ戦で決勝のゴールを決めたピラシュが、怪我で使えなかったのが一番痛かったのかな。クレイチーも悪い選手じゃないんだけど、ピラシュと比べると決定的な仕事をするという印象が少ない。DFでは、プロハースカが調子を落としてしまってプルゼニュから放出され代表にも呼ばれなくなったのが痛かった。代役としてフブニークが重用されたけど、あの出来なら普通にカドレツを使っておいたほうがよかったのにと思う。

 ところで、帰国直後は代表の監督をやめるつもりはないと言っていたブルバだが、ロシアリーグのマハチカラからオファーを受けて交渉に入ったようである。予選では本領を発揮したのだから、次のワールドカップ予選までは最低でもブルバに続けてほしかった。ちょっと裏切られた気分である。ロシアで修業を積んで帰ってきてもらえばいいと考えることにしよう。
 では次の監督は誰がいいだろうか。チェコはワールドカップの予選は苦手だしEUROで失敗したし、出場できなくて当然、出場できたら儲け物ぐらいの気持ちで臨めるはずだ。だから若手の監督の抜擢もありじゃないかな。三十歳以上のベテラン選手たちが軒並み代表引退を考えているようだし、教え子の多い元U21代表監督のドバリルあたりがお勧めだと思うんだけど、無理だろうな。
6月30日0時。


 ブルバのアンジ・マハチカラ監督就任が決定した。以前からクラブの監督に戻りたいという希望をもらしていただけに、ロシアからのオファーに首を横には振れなかったのだろう。さて次の監督は誰だろう。6月30日追記。

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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



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