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2018年04月07日

エイプリルフールのお話(四月四日)



 イースターと重なってあまり話題にならなかったというか、恒例の偽ニュースやいたずらごとがネット上で公開されているのに気づかなかったのだが、実は今年もその手のニュースがいくつかあったらしい。うちのが笑いながら教えてくれたところによると、バビシュ傘下の日刊紙「ムラダー・フロンタ」のネット版「iDnes」に、チェコのイースターの行事をユネスコの無形文化遺産に登録しようという動きがあるというニュースが載ったらしい。

 チェコのイースターと言っても、その記事で登録の対象になるとされていたのは、イースターの彩色卵などの穏当なものではなく、ポムラスカと呼ばれる柳の若枝を編んでつくるしなりのある棒で、女性を叩いて健康と将来の安産を願うという部分だけだったらしい。その記事によれば、チェコ側の登録しようと言う動きは、EUの女性に対する虐待に相当しかねないものをユネスコの遺産に登録するのはいかがなものかという反対によって、頓挫しているということになっていたらしい。
 おそらく、この記事にはエイプリルフールの冗談だということがわかるようなコメントがついていたはずなので、これで終わっていれば、何事もなかったのだけど、真に受けてしまう人が出てしまったらしい。一人は、ではなく一つはオカムラ党で、もう一人はゼマン大統領の広報官のオフチャーチェク氏だったという。オフチャーチェク氏の場合はゼマン大統領の意向を汲んでのことだろうから、大統領も誤解したということになりそうである。

 当然、チェコの伝統を理解できないEUはこれだから駄目なんだとか、冗談ニュースに踊らされているだけだと気づかずに、いつもの反EUの言説を展開したらしい。さすがはオカムラ党とゼマン大統領一派だと言いたくなるし、この人たちだったらそんな反応をしてもおかしくないと納得してしまう。それだけにふと不安を感じてしまう。この反応も含めてエイプリルフールの冗談だったんじゃないかと。
 それに、実際にEU批判の反応をしていたとしても、それがエイプリルフール当日であれば、あれは冗談に冗談で返しただけだなんてことも言えてしまうわけである。オフチャーチェク氏の反応が出たのが、当日だったのか翌日だったのか確認する必要がある。本物のニュースだと誤解したまま、EU批判につなげたのだとしても、それを反省して発言を訂正するなんてことはしないだろうけどさ。この人たちは何でもかんでも反EUにつなげてしまうところがあるから、本当に反EUを展開すべきところで説得力を欠くことになるのである。

 そういえば、冗談ニュースへの読者の投稿で、この件が冗談だというのはわかったけど、念のためにEUに対しては反対しておいたほうがいいと思うというものがあったらしい。最初聞いたときには何馬鹿げたことを言っているんだろうと思ったのだが、チェコの歴史を考えると近隣に大国が存在することを警戒する気持ちが強いのかも知れないなんてことを考えてしまった。EUの権威をかさに着たドイツを隣国として持つのはなかなか大変なことなのである。いや、そこまで考えているわけではなく条件反射的にEUへの反感を表明しているだけなのかな。

 個人的には、オカムラ党にしてもゼマン派にしても、反EUということは、おそらくは反グローバリゼーションであるはずなのだから、EU批判ではなくユネスコ批判に持って行っていれば、ここまで嘲笑の対象にはならなかっただろうとは思う。世界遺産というもの、無形文化遺産というものに関しては、結構よからぬ話も聞くし、本来の目的を忘れて商業目的化しているさまは、醜悪でしかない。その運営を批判して、チェコに世界遺産なんかいらねえという方向に持って行くのか、こっちで申請したものは無条件で認めろという方向に行くのかは、それぞれの批判者の立場次第だろうけれども、観光客を集めるための単なるレッテルになってしまっている現在の制度に一石を投じることはできたはずである。まじめに受け取ってもらえるかどうかはまた別の問題だけど。
2018年4月5日23時。
 


無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス 〜その魅力のすべて〜 [ 沖島 博美 ]









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