2021年03月28日
ワールドカップ予選開始(三月廿五日)
来年、なぜか灼熱のカタールで行われることになったサッカーのワールドカップに向けた予選が始まった。今回は水曜、土曜、火曜と、中二日で三試合行うというスケジュールである。対戦相手は順に、エストニア、ベルギー、ウェールズとなっていて、真ん中のベルギー戦だけがチェコで行われることになっている。
各国の感染症対策が代表の活動にも大きな影響を与えていて、チェコとの国境を封鎖している独逸のチームで活動する選手たちに関しては、最初のエストニアでの試合にしか出場できないことになっていた。チェコとウェールズは、イギリス型の変異ウイルスが蔓延していることで、ドイツによって危険レベルが最高の国に指定されている。そのため、チェコやイギリスからドイツに入国した場合には、検査と2週間の隔離が義務付けられており、リーグ戦も終盤を迎えた所属チームが出場を許可しなかったのである。
当初、ドイツから代表に呼ばれたダリダ、カデジャーベク、パブレンカ、シクの四人は、エストニアで現地集合、現地解散の予定だったのだが、直前になって試合会場がポーランドに変更された。エストニアでの試合開催が不可能になった理由はよくわからないが、エストニア代表の選手、スタッフから多くの感染者が出て、急遽チームを再編しなければならなかったことと関係しているはずである。
監督と10人ほどの選手がチェコとの試合に出場できなくなり、急遽コーチが代理監督をつとめ、追加で選手を招集してチェコとの試合に臨んだようだ。去年の秋、チェコ代表は、選手からスタッフまで総入れ替えでB代表を結成しだが、その辺の対応の仕方は、国によって違うのだろう。とにもかくにもポーランドが試合をさせてくれたことには感謝するべきなのだろう。
試合中だったか、試合後だったかは忘れたけれども、ドイツがウェールズ(イギリス全体かも)の危険レベルを下げるから、ドイツでプレーする選手がウェールズでの試合に出場できるかもしれないなんて話が出てきた。関係者は金曜日の公式発表までは決定ではないと繰り返していたが、出場が可能になれば言うことない。解説者は、ダリダはどうせ出場停止期間中だから、チームと交渉してプラハでの試合に出られるようにしたらどうだなんてことを言っていた。流石に無理だろうけど。
A代表だけではなく、U21代表のヨーロッパ選手権も開幕した。いや、正確にはグループステージが始まった。今回だけなのか、今回からなのかは知らないが、グループステージとプレイオフステージを別々に開催するようだ。開催国はスロベニアとハンガリーである。チェコ代表が入ったグループはスロベニアでの開催で、イタリア、スロベニア、スペインと、こちらも中二日で対戦する。上位2位に入って勝ち抜ければ、5月下旬に行われる準々決勝に進むことになる。
このU21代表は、予選で一度は勝ちぬけ不可能と思われるようなところまで追い詰められていて、出場は無理だと思っていたのだけど、何とかぎりぎりで予選を勝ち抜くことに成功した。ただ、その予選の中心だった選手のうち、スパルタのフロジェクは怪我から復帰したばかりで辞退し、守備の中心だったスラビアのジマは、A代表に招集されて、この大会には出場していない。イタリア、スペンと同組と、組み合わせも運がないし、グループステージ勝ち抜けは難しそうだ。勝ち抜ければ
それにしても、何で、開催期間を二つに分けるなんてややこしいことをしたのだろうか。今回だけの感染症対策となのか、今後はこのフォーマットで行うことになっているのかよくわからない。以前はシーズン終了後に行われていたんだったかな。今年はA代表のヨーロッパ選手権もあるし、国によってはオリンピックにも出場するしで、日程の調整が難しくなることから、今年だけの特例として導入されたと考えていいのだろうか。
最後に、水曜日の試合の結果を報告しておくと、A代表はソウチェクのハットトリックもあって、6−2で大勝。U21は、イタリアのオウンゴールのおかげで、1−1で引き分けた。どちらも、感染者を出さずに試合が行われることを願っている。
2021年3月26日24時
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