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2021年03月02日

規制の再強化(二月廿七日)



 イギリスではEU脱退を主導し何とか合意にこぎつけたジョンソン首相が、感染症対策を指揮しているが、うちののはなしでは、こんな冗談を放ったらしい。
 記者会見で、どうしてイギリスでは、ニュージーランドのような効果的な対策が取れないのかと質問されて、「ニュージーランドにはイギリスにはない利点がある。だからあんな対策を取れるんだ」と言い、さらにどんな利点かと問われて「ニュージーランドは島国だろ」と言い放ったのだとか。一瞬考えた後、笑いが止まらなくなった。流石イギリス、首相の冗談も切れがいい。
 チェコの政治家の記者会見は、笑えない冗談ばかりで、いや笑うしかない現実ばかりで、嫌になる。この日も、非常事態宣言の発令が認められた政府が喜々として新たな規制の話し合いの結果を発表していた。一年前の突然の規制とは違って、事前に小出しに情報を出して、抵抗を少なくしようとする姑息さを身につけたのは、改善点と評価するべきなのだろうか。

 とまれ、最大の問題は、文部省が教育を守るために再開させ、継続することを求めていた小学校1、2年生の通学を禁止したことだろうか。同時に幼稚園保育園などの児童を預かる施設も閉鎖された。小学校の低学年は、アンチゲンの簡易検査キットを導入し、陰性の子供だけ通学を許可することで、他の学年の授業再開につなげる計画だったはずなのだが、検査キットの購入を巡るスキャンダルを隠蔽するためにまとめて閉鎖することに決めたと見てよかろう。
 事実、文部省では簡易検査キットの導入に関して、最初はチェコで生産している企業と協力して計画を進めていたのが、いつの間にか解消され、中国製を利用することに変わったという話もある。それが、学校への検査キットの導入が進まず、実験や業者選びがぎりぎりになった理由だというのである。チェコの産業を守るとか言うのであれば、この手の事業には、チェコ製を選ぶのが休業に対する補助金も不要になるし、一番いいはずだが、中国製でないと都合が悪い人が政府の上のほうにいたようだ。
 その中国製の検査キットも、サンプルとして納入されるものは精度が高くても、実際に購入すると不良品の率が高いというから、そんな検査では何の役にも立たないと思うのだが、一年前の現場の叫びを忘れたと見える。あのときは、あまりの制度の低さにこれなら検査しないほうがましだという声があちこちから上がっていた。これでは、感染状況が改善されても学校が再開されるまでには時間がかかりそうである。

 それから、移動の自由の制限で、自分が住むオクレスの外に出ることが原則として禁じられることになった。例外としては仕事や病院などに行く場合が挙げられているが、何らかの証明書が必要になる。オクレスはかつて存在した行政単位で、地方(クライ)が存在する現在では地理的な意味しか持たないのだが、道路際に境目の表示が出ているから、警察などが検問を敷いて規制を守らせやすいという面があるのだろう。
 同時に、散歩や運動などに関しては、居住する市町村の境界を越えてはいけないことになった。こちらは道路際には、隣の自治体の境界表示はないから、どこまで行けるのかを確認するのは大変そうだ。チェコでは道路際に表示があるのは、市街地が始まるところと終わるところであって、実際の隣の自治体との境界は特別な地図で確認しないとわからないのである。
 また、夜間の犬などの散歩に関しては、自宅から500メートル以上離れてはいけないというルールが追加された。このルールも理解できないものの一つで、日中も自宅にいることを強く求めているのだから、夜間の犬の散歩なんか禁止してしまえばいいはずだ。在宅勤務であれば、犬の散歩ぐらい昼間行けるだろうに。

 憲法裁判所に、意味不明だと批判された例外的に営業が許可される小売店の業種についても、大きく見直しがなされ、批判の対象になっていた銃砲店や、子供に着せる服、履かせる靴がないと言う親たちの批判に応じて許可された子供向けの服や靴の販売も禁止された。学校が完全閉鎖になったから服も靴も新しいのは必要ないと単純に考えたのだろうか。それに対して、営業禁止の対象になると予想されていた花屋に関しては、継続して営業が認められることになった。生活必需品ではないと思うのだが、アグロフェルト社傘下に花屋を経営している企業があるからだとも言われている。

 マスクの規制も強化されるというけれども、説明がややこしくて実際に何が求められているのかよくわからなかった。まあ買い物にも行かず。人とも会わない生活をしていれば今まで通りで問題あるまい。買い物に行くときだけ、レスピレーターを引っ張り出すのは、規制が強化される前からしていたことだしさ。
2021年2月28日23時








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