アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2021年02月17日

雪の中のサッカー(二月十四日)



 チェコのサッカーの一部リーグでは、二年前から試合数を増やした関係で、冬の一番寒く雪の多い時期の試合を避けるために設けられていた長期の冬休みが短縮された。今年はさらに、秋の非常事態宣言下で開催禁止命令のために延期された節をこなすために、十二月の中旬まで秋のシーズンが続き、一月の半ばには春のシーズンが始まっている。
 一部のチームがある町の中では、リベレツとヤブロネツが北ボヘミアの山間部にあって、二月後半に春の部が始まる例年でも積雪のために中止になることがあるのだが、芝生の下に埋めたパイプにお湯を通す融雪設備の設置が義務付けられているおかげで多少の降雪であれば試合は行われることが多い。今年もヤブロネツでは雪が軽く積もって芝が半分凍りついたようなグラウンドで試合が行われていた。

 その翌週だったかにムラダー・ボレスラフでの試合が延期になったのだが、問題は積雪よりも融けた雪がグラウンドにたまって水溜りというか泥沼のような状態になっていたのが問題だったらしい。ヤブロネツでも同様の理由で一試合延期になっていたかな。とにかく今シーズンは、例年以上に芝の状態が悪い中での試合が多い印象である。スタジアムの設備は以前よりもはるかによくなっているから、以前なら中止になるような状況でも何とか開催に持ち込めるようになっているのだろう。以前は、冬場になるとゴール前の芝がはげて雨や雪が降ると砂を入れてごまかすことも多かったし。
 今週末は、雪が積もったグラウンドでというだけでなく、雪が舞い散る中、気温もマイナスから出てこない中で行われた試合がいくつかあった。チェコみたいな寒冷な気候の国では多少の積雪で中止にしていたら時間が足りなくなるのだろうけど、サッカー選手も大変である。ハンドボールだと原則屋内だし、屋外のコートでやる場合は積雪や水溜りがあるとドリブルできなくなるから、試合なんて開催のしようがない。

 そんなサッカー選手の大変さを見せられたのが、金曜日にチェコテレビで放送されたスロバーツコとテプリツェの試合で、試合前から降り続いた行きのせいで芝は、試合に支障はないとは言え、雪に白く覆われ、黄色いボールが使用された。スロバーツコのユニフォームが白で、雪のグラウンドでは見づらそうというのもあったけど、何よりも大変そうに見えたのは、雪がちらつくレベルでなく、降り続いていたことだった。降り続く雪がユニフォームだけでなく顔にも降りかかり張り付いていた。
 これは別の試合だけど、動きの少ないゴールキーパーがハーフタイムに控え室に戻るときに、頭の上に雪が積もっていた。試合後のインタビューでグラウンドの芝の状態に不満を述べて、これじゃあサッカーにならないと言う監督が何人かいたし、雪や凍結しかかったグラウンドが低調な試合が多かった原因になっているのかもしれない。この週末は、9試合中、4試合もが0−0に終わったが、これは最近のチェコリーグでは珍しいことである。

 とはいえ、全ての試合が低調なつまらないものだったかというとそんなことはなく、テレビで見られたスロバーツコとテプリツェの試合もなかなか面白かったけど、最高だったのは新監督ブルバの本拠地初戦となったスパルタとカルビナーの試合である。もともと守備よりも攻撃に力を入れるタイプの監督だから、オロモウツとの試合が3−2という点の取り合いになったのは、予想の範囲内と言えば言えたのだが、カルビナーとの試合は得点と失点がさらに増えて4−3でスパルタの勝ち。
 前半開始早々に、またディフェンスのミスから失点したのを、20分過ぎに連続して得点を挙げて逆転。このままいくかと思ったら、またまたディフェンスのミスから失点。いくらミスが連続しても攻撃の気持ちが折れないのがブルバのチームで、40分過ぎに得点を挙げて3−2で前半終了。後半に入って70分ごろの得点で2点差にしたのだが、そのちょっと後にトラーブニークが退場を食らうというおまけ付きで劣勢に陥り、残り十分で失点して1点差に迫られた。結局そのまま試合は終了したのだが、見ていたファンは最後までハラハラし通しだったようだ。

 これがブルバのチーム作りなのだろう。攻め続けていれば守る機会も少なくなるし、得点を上げ続ければ多少失点しても負けることはない。プルゼニュではこの攻撃重視で成功したし、恐らくロシアやブルガリアでは、攻撃が成功する以上に失点して失敗したのだろうと想像するのだが、スパルタとは意外と相性がよさそうである。去年解任されたイーレクは守備を何とかしようとするところから入って、攻撃もうまくいかなくなってどうしようもなくなったけれども、逆に得点力を上げるところから入ったほうがよかったのかもしれない。
 スパルタには、コタルを解任に追い込んだとも言われるドチカルなんてベテランがはびこっているから、2016年のヨーロッパ選手権では招集されて出場はしていたけどやる気がなさそうなプレーで監督のブルバに対する不満を表明していたし、うまくいかないんじゃないかと心配していたのだが、とりあえずは、監督交代は成功しそうだと評価できそうだ。中国に支配されたスラビアよりも、成金とはいえチェコ人オーナーのスパルタが強くないとリーグが面白くない。
2021年2月15日15時30分。









この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10544055

この記事へのトラックバック
プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。