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2021年02月10日

冗談だろ(二月七日)



 チェコでは感染状況が改善しないということで、犬システムによる危険度判定ではレベル4であるにも関わらず、規制はレベル5の状態が続いている。つまり、旅行など以ての外で、ホテルなどの宿泊施設を利用できるのは、仕事で出張の場合だけである。当然、国外に出るのも原則禁止で、仕事で出る場合のみ特別に許可されることになる。
 それなのに、バビシュ首相の夫人が飛行機に乗って中東にバカンスに出かけたというから開いた口が塞がらない。秋には非常事態宣言が再度出された直後ぐらいにANOの副党首のファルティーネク氏が、プリムラ氏のスキャンダルを引き起こした責任から逃れるために、カナリア諸島だったかに出かけていたけれども、政治家とその家族が自ら規制を守らないのだから、一般の人々が守ってられるかと怒るのも当然である。

 ハブリーチェク大臣と言えば、遅れてバビシュ内閣に参画したにもかかわらず、産業省、交通省という二つの重要な省の大臣を務めているわけだが、バビシュ首相の仕事の効率ではなく、時間による評価によれば最も有能な大臣ということになる。何でも毎日早朝から深夜まで働き続けているのだとか。それでかどうかは知らんけど、スーパー大臣とか、マルチ大臣とか揶揄されている。文部大臣が学校での授業の再開のためにあれこれ厚生省と交渉しているのに対して、営業の再開を口にするけれども、そのために何をしているのかはさっぱりわからない。
 そのスーパーマルチ大臣が、SNSで犬の散歩をしている写真を公開したらしい。それが雪の積もった山で撮影されたもので、大臣の住居からは100km以上も離れたところだという。散歩ってのはそんな遠くまで出かけることを言うのか。政府はクルコノシェなどの山に出かける人が多いのが、流行の拡大をもたらしているとして、移動は自分の住む地方内に限るという規制の導入をしようとしているのに大臣がこんなことをしていたら、守ろうとする人はいまい。

 もう一人のバビシュ内閣の名物大臣、シレロバー財務大臣は自分で車を運転してプラハのスーパーマーケットの視察を行ったらしい。目的はFFP2にカテゴリーされるマスクの販売価格を確認すること。感染の拡大が止まらない中、厚生省では手作りのマスクよりもFFP2のマスクを着用することを推奨し始めており、文部省でも卒業学年の学校復帰にかんして、FFP2のマスク着用を義務づけることで厚生省側と交渉しているようである。
 ただ、品薄ではなくなり、以前ほどではないとはいえ、このマスク、値段はそれなりに高い。この値段で義務付けられたらたまらないという批判の声が上がっていた。それに対して政府は、このマスクに関しただけ消費税を取らないという決定を下した。つまり、業者や販売店が値下げをしなくても、消費税の分、約20パーセントは販売価格が下がるはずである。
 財務大臣がチェックして回っていたのは、この消費税分の値下げ、別な言い方をするなら、FFP2のマスクの税抜き価格での販売が実際になされているかどうからしい。以前の価格で販売されていたら脱税みたいなものだし、チェコ人ならしれっとやりそうだから、チェックが必要だというのはわからなくはないのだが、大臣自ら車を運転してやるべきことなのかねえ。しかもシートベルをしていないのを指摘されたらしいし。

 マスクを1、2枚配るよりも、供給を安定させて販売価格を下げさせるほうがはるかにましであろう。ただし、これをチェコ政府素晴らしいなどと称賛したのでは、正しくチェコを理解したとは言えない。ここはアグロフェルト社がマスクの生産に乗り出したのかとか、中国にぼったくり価格で売りつけられたマスクが余っているのかななどと疑わなければならない。この疑いの真偽はすぐにはわからないだろうけどさ。

 ここにあげたのは、政権関係者の行状だけれども、野党の政治家の中にも同じようなことをしている人はいるに違いない。ただ、ユレチカ氏とかカロウセク氏のような大物ならともかく、無名の議員じゃあニュースにならないからなあ。
2021年2月8日23時










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