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2021年01月21日

ワクチン接種を巡っても混乱(正月十八日)



 ハンドボールの世界選手権のカーボベルデは結局プレーできる選手を集められないということで出場辞退ということになった。せっかくエジプトまで出かけたのに1試合、初戦でハンガリーに負けただけで終わってしまった。当初の予定では最終戦のウルグアイに勝って、2次グループに進出というところだったのだろうけど。これ以上没収試合が増えないことを願うのみである。

 さて、本題である。ファイザー社のワクチンがEUでも認可されて、加盟各国への搬送が始まったのが昨年の年末のこと。それがチェコに届いてワクチン接種が始まったのは、クリスマス開けの週末のことだった。当然、医療関係者の中でも特に感染者の処置に関っている人から優先的に接種されることになったのだが、慌てすぎているのではないかという印象を拭えなかった。
 どうも、国内での各病院への搬送も製造業者のファイザーに任せていたようで、案の定、すぐにあちこちの現場から、予定していたワクチンが届かないとか、来ないはずのワクチンが届いて接種する人を集めるのが大変だったとか悲鳴が上がり始めた。政府だけの責任ではなく、ファイザー社の供給体制が不安定だったのも原因なのだけど、政府のやり方が無計画、無責任だったことは否定できない。

 その後、チェコに供給されたワクチンの数と、実際に接種された数に大きな差があることが判明して、政府が当初主張していたような届いた分はすぐに接種にまわしていて順調に進んでいるというのがまやかしでしかないことが明らかになった。計画的に、毎日一定数の接種を行うために、一度どこかに集めてからチェコ各地に配送するシステムになっていれば、この差はいくら大きくても問題はないと思うのだが、そんなことはしていなかったからなあ。
 二つ目の認可されたモデルナ社のワクチンも、一回目に納入された分は、数の関係でオストラバのあるモラビアシレジア地方だけで使用することになったのはいいにしても、納入の予定がころころ変わっていたのには現場の人たちは大変だろうなと同情を禁じえなかった。実際に病院を運営する地方から上がってくる不満の大半は、情報が、正確であれ不正確であれ届かないことで、これは春の最初の流行時から変わっていない。

 政府の予定では、少なくともこちらが理解した範囲では、まず、感染が広まったら困る医療関係者、長期入院者、老人ホーム関係者、入居者のワクチン接種が終わってから、少しずつ対象を広げていくという話だった。それが全国的なコーディネートが存在しないので、医療関係者や老人ホームの接種が終わらないうちに、厚生省などの役人、地方の役人などまで摂取を受け始め、今月の半ばからは、80歳以上のお年寄りを対象にワクチン接種の予約が始まることになった。
 役人のワクチン接種に関しては、その家族までもがなぜか優先的に接種を受けたということで、1980年代の、知り合いの知り合いをたどって便宜を図ってもらう必要のあった時代に逆戻りじゃないかと強く批判され、責任者が辞任することになった。地方の役人はパルドビツェだったか、フラデツ・クラーロベーだったかの地方政府の高官が、なぜか優先的に接種されたときに、奥さんまで連れてきて接種させたらしい。好き勝手なことをやるのはANOの政治家だけではないのである。

 15日の金曜日に始まった高齢者の予約のネット上での受付は、あれこれ批判を浴びながらも、例えば80歳以上の人がネットを使いこなして予約なんでできるのかとか、予約の手続きが煩雑すぎて手間がかかりすぎるとか言われていたのだが、何とか機能している。理解不能なのは、病院関係者などへの接種が完全に終わっていないのに、一般の80歳以上の高齢者への接種を始めたことで、当初の計画とは大きく変わっている。
 その結果、12月に一回目の接種を受けた人たちはそろそろ二回目の接種が必要なはずだが、ワクチンの数が足りなくなる恐れが出てきて、一週間延ばそうとか言い出している。一番の原因はファイザー社が生産量を増やすために生産体制の改変を実施し、その間生産量を減らすと言い出したことだけれども、行き当たりばったりではなく計画的に進めていればこんなアホなことにはならなかったはずである。一部の地方からはすべてのワクチンの接種が終わったのに新しいのが届かないなんて悲鳴も上がっているしさ。

 全国的な予約システムも機能していないとは言わないけれども、予約した時間に出かけたのに接種は受けられなかったなんてことが何件も起こったらしい。接種を待つ間のお年寄りの様子がニュースで流れたのだが、以前と変わらず普通に隣り合って座っていた。検査の際には2メートルの間隔をあけろという政府の推奨がある程度守られているのに、いいのか、これでと思った人は多いはずだ。ワクチン接種の際に感染なんて洒落にならないことが起こっても不思議はない。
 こういう混乱振りを見ていると、二回摂取を受けなければならないワクチンが、現時点で二種類使用されているわけだが、一回目と二回目で別のワクチンの接種を受けるなんて事故が発生してもおかしくないような気もする。幸いなことに今のところ二つ目のワクチンはモラビアシレジア地方でしか使用されていないし、モラビアシレジア地方にはファイザー社のワクチンは届いていないはずだから起こりようはないのだけど、今後の展開しだいではありえないとはいえないのである。

 チェコという国は、政治家や官僚のだめさを、現場の有能な人たちの工夫で何とか支えて持っている国である。ただ、現在のように現場が疲弊していると、現場の人たちが間違いを犯しても責められない。責められるべきは政府であり官僚たちである。批判ばかりしている野党が政権をとっていたとしても大差はなかっただろうとは思うけど。
2021年1月19日23時。









posted by olomoučan at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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