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2020年10月03日

非常事態宣言再び(九月卅日)



 辞任したボイテフ氏に代わって就任したプリムラ厚生大臣が、武漢風邪対策の指揮を取るようになって、対策としてのさまざまな規制が強化されてきたが、来週の月曜日、つまり10月5日にまた非常事態宣言が出されることになった。実際のところ、非常事態宣言を出して規制を強化する役を担わせるために、ANOの党員でも、ANO推薦の国会議員でもないプリムラ氏を厚生大臣の座に据えたのだから、予定通りというところではあろう。バビシュ首相がプリムラ氏が正式に提案するまでは、非常事態宣言は不要だと公言していたのは、ANOは規制の強化に積極的ではないというイメージを守るためだろうか。
 ただ、同じ非常事態宣言とは言っても、全国一律で外出禁止令が出て経済活動をストップさせるようなものではないという。春とは違って、レストランなどの飲食店も、大きなショッピングセンターも営業禁止にはならないし、日本の小学校と中学校をあわせた基礎学校も授業は継続される。もちろん完全に普段どおりとは行かないのだが、規制が行われても地方単位のものがあるのはありがたい。

 非常事態宣言にともなって強化される規制としては、レストランなどの飲食店に関するもので、深夜0時以降、午前6時までのあいだの営業禁止が、プリムラ氏の登場で午後十時以降に早められていたのだが、追加で6人よりも多いグループでの飲食が禁止された。人数が多ければ多いほど大声で話すようになり、食事中はマスクの着用義務もなくなるから、感染の危険性が高まると考えられたようだ。
 さらに、ドイツでも導入したとかいう話なのだが、レストランなどの飲食店に入る際に、登録を義務付けるという案も出ている。具体的にどうするのかはわからないが、そのレストランで感染者が確認された場合に、誰がいつどの時間にその店にいたかを把握できるようにしたいということのようだ。いやあ、これ無理だろう。昼食時の混雑を考えたら、店側で来客の名前などを記録していくような余裕があるとは思えない。まあ、それ以前に実行されるかどうかもまだ未定なのだけど。

 劇場関係では、歌を伴う公演が禁止された。つまり普通の演劇やクラシック音楽のコンサートは問題なく開催できるが、ミュージカルやオペラなど歌が中心となる公演は開催禁止。だから歌手のコンサートも屋内であれ、屋外であれ行えないということである。しゃべる演劇はよくて歌うのは駄目というのはよくわからない。
 ネット上の冗談では、これはボイテフ元厚生大臣に対する復讐だというのがある。ボイテフ氏は昔ノバがやっていたオーディション番組に応募して歌を歌っていたらしいのである。予選落ちではなく、準決勝までは進んだらしいから、それなりには歌えて人気もあったのだろう。だからボイテフ氏にコンサートを開かせないように導入された規制だというのである。

 スポーツ関係では、選手、スタッフなど試合場にいる人の数は制限しないが、すべて無観客で行われることになった。これには特にアイスホッケー協会が強く反対していて、何で演劇はよくてホッケーは駄目なのか理解できないと言っている。スポーツの応援の場合には演劇と違って大声で叫ぶことが多いし、終わった後、ファンが集団で飲みに行きがちなのも嫌われた結果のようである。
 因みにスロバキアではすでに非常事態宣言が出されていて、スポーツに対する規制も発表されている。それが会場にいる人数が合計で50人以下とかいう無観客での試合の開催すら不可能な数字で、アイスホッケーの選手たちを中心に抗議集会が行われていた。最終的には政府が譲歩して、開催は可能になったようだが、当然無観客である。

 春にはすべて閉鎖されてオンラインでの授業が行われるところもあった学校関係では、高校の授業がオンラインで行われることが求められている。ただし、これは全国一律ではなく、それぞれの地方の保健所が、感染状況を元に判断して、対面授業を地方全体で禁止するのか、しないのか、もしくは一部の町だけで禁止するのかを決めることになっている。またオンラインではできない実習系の授業は通常通り行われる。大学は高校に準じるようだが、同時に大学独自、学部独自の対策を導入しているところが多いので、すでに一部をオンラインに移行している大学もある。
 幼稚園、保育園、日本の小学校、中学校に相当する学校は、通常通り授業が行われ、マスク着用の規制も高校に比べるとゆるいものになっている。高校大学は授業中もマスク着用が義務付けられるが、中学校以下は、廊下などの他のクラスの人と共同で使う部分でだけマスクが義務付けられているのかな。語学の授業とかマスクしていると大変そうである。

 他にも結婚式や葬式などのイベントの参加人数制限とか、セルフサービスのスーパーマーケットでは使い捨ての手袋を提供しなければならないとか、細かな規制は出ているが、春に行われたものが多く、同時に春ほどは厳しくないという印象である。それでも、いつまで続くかわからないというのは、気を滅入らせてくれる。
 それはともかく、プリムラ厚生大臣とハマーチェク内務大臣の一日あたりの新規感染者が6000を越えるという予言は今のところ実現していないし、非常事態宣言とそれに伴う厳しい規制が本当に必要なのかという疑問はこの騒ぎが収まるまで消えることはないだろう。
2020年10月1日22時30分。











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