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2020年10月04日

眼鏡ができた(十月朔日)



 見栄を張って眼鏡という言葉を題名に使ったけれども、正確には老眼鏡というのが正しいだろうか。九月の十日ごろにシャントフカの眼鏡屋に出かけて、視力などを測ってもらった上で注文した老眼鏡が完成したという連絡が入ったので、取りに出かけた。午前中は自宅作業だったので、お昼過ぎに職場に出る途中に立ち寄った。この自宅作業が増えたのは、武漢風邪のおかげと言うべきか、せいと言うべきか、自分でも答が出せない。

 注文したときに、ろくに確認しなかったので、自分がどの会社の、どの値段のフレームを注文したのかわからなかった。それで帰宅した後に、もらった書類の記載から、EAMという会社のものだろうと推測して、お店のホームページで探したのだけど見つからなかった。受け取ってみてびっくり。アルマーニだった。怪しい日本語版もついている保証書の表紙には「EMPORIO」とロゴに書かれているけど、中には「ジョルジオ・アルマーニの眼鏡」と書かれていた。
 うーん、この手のブランド品はあんまりほしいとは思わないんだけどなあ。眼鏡だからいいかという気持ちと、よりによって老眼鏡にアルマーニ……という気持ちがせめぎあう。救いは、かけ心地が非常にいいことで、つるの部分の素材がいいおかげか、これまでかけてきた眼鏡よりもかけ心地がよくて、ちょっと悔しい気分になってしまう。気にしないのが一番なんだろうけど。このブランドが眼鏡のフレームにまで手を出しているとは思わなかった。下請けに作らせているか、眼鏡のフレームメーカーがブランドの使用権を買ったというところかな。

 さて、肝心の遠近両用のレンズのほうは、最初に取り出して見せられたときには、あれこれ書き込みがあって、これからレンズを取り替えるのかと思ったら、布で拭えば消えるペンでかかれたものだったようで、一度かけてみてよく見えるようになったことを確認した後、あっさりと消してくれた。いやあ、以前一度眼鏡の度を強いものに変えたときにも、いやそれ以前に始めてめがねを作ったときにも思ったけれども、あたらいい世界が見えるような気分である。
 前回お店に入ったときには、何か書かれているとしか思えなかった、店の壁に書かれた眼鏡のフレームのメーカーの名前やら、あることに気づきもしなかった値段の表示やらが目に飛び込んできた。あのときは見えていなかったから値段もブランドも確認しないまま、かけ心地がよくて、お店の人に似合うといわれたのを選ぶことが出来たのだ。ブランド名が見えていたら、無駄に時間をかけて悩んだに違いないから、それはそれでよかったのかもしれない。

 それから、老眼鏡の一番の売りであるレンズの近くを見る、具体的には本を読むときに使う部分も確認した。今までの眼鏡よりは文字がきれいに見えて読みやすくはあるのだが、お店でもそのあともなかなかうまく視線を動かすことができず、現時点ではないよりはましだけど、宝の持ち腐れになっている。まだ一日目なのでそのうちなれると信じたい。
 外に出てから周囲を見回すようになって気づいたのだが、眼球だけを動かして左右を見ると、見えるものがにじんでしまったり、焦点を合わせるのに時間がかかる場合がある。これが遠近両用レンズの欠点といわれるものだろうか。お店の人にも視線を動かすだけではなくて、顔全体を見る方向に向けるようにしないと、こける恐れがあるから気をつけろと言われたし。

 年を取るとままならないことばかりが増えていくのだなあ。なんてしょうもない感慨で終わってしまうのもあれなので、日本語の説明もあったということは日本に輸出されている可能性もあるということなので、ちょっと同じのがないか探してみた。同じのはなかったけど意外と安いのに驚いた。チェコだと軒並み5000コルナ以上だったんだけど、1万円から1万5千円の幅で収まっている。

 例えばこれ

Emporio Armani エンポリオ アルマーニ メガネ フレーム ハーフリム EA1060D-3003-56 グレイ/マットブラック

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 今のレートは知らないけど、1コルナ=2円ということはないだろう。眼鏡に限らず工業製品は意外と高いのがチェコの現実なのである。レンズの値段がわからないからあれだけど、フレームだけなら日本で買った方が安くつきそうだ。

 因みに今までかけていた眼鏡と同じブランドの眼鏡はこれ。こっちの方が高いのまである。ちょっと意外である。チェコで買ったときの値段は、今回のと同じぐらいだったかなあ。

Carrera 8822眼鏡フレームca8822???0tzz-5617???マットルテニウムハバナフレーム、レンズ直径56?mm、

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 例によって例のごとくぐだぐだになってしまった。
2020年10月2日22時。









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