2020年06月17日
サッカーリーグ全節終了1(六月十四日)
五月下旬に再開したサッカーの一部リーグだが、30節まで終了し、最終的な順位を決めるためのグループ分けが決定した。再開から三週間弱で6節開催するというハイペースで、しかも最初の二週間は、火水、土日と週に四日も試合が行なわれ、その合間に二部の試合も行なわれたので、非常にせわしない感じだった。最後の二節だけは全試合同日同時間の開催だったけど。
一昨年まではこの時点で採集順位が決まっていたけれども、去年から試合数を増やすために、最終順位を決めるための追加のリーグ戦を行うことになった。その際、最初の30節で獲得した勝ち点にこのリーグ戦で獲得した勝ち点を追加して合計の勝ち点で順位を決めるため、順位の変動が起こらない可能性も高い。
第一のグループは、全16チームのうち上位6チームが優勝とチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの出場権をかけて5節のリーグ戦を行う。上位3チーム(場合によっては4チーム)が出場権を確保し、4位のチームが最後の出場権をかけて第二グループの勝者と対戦する。
第二グループは、7位から10位までの4チームで、こちらは、ホーム&アウェーのプレーオフ形式で優勝チームを決める。その優勝チームが第一グループの4位のチームとヨーロッパリーグの出場権をかけて対戦する。
最後のグループは11位以下の6チームでリーグ残留をかけて、第一グループと同様に5節のリーグ戦を行う。最下位となったチームは自動的に二部に降格が決まり、14位と15位のチームは、それぞれ二部の2位と1位のチーム残留をかけた入れ替え戦を行う。この辺のことは去年も書いたかな。
我らがオロモウツは、今年は長い間第二グループにいたのだが、再開後に負けが込んで、最終的には11位に終わり、第三グループに落ちてしまった。ただ、最下位のチームとは勝ち点15もの差があるので、自動降格ということにはならないだろうし、入れ替え戦に回ることもないと思う。
追加のリーグ戦とプレーオフは、一週間間を空けて週末から始まるのだが、その前に30節終了時点での順位と勝ち点を整理しておこう。
第一グループ
1位 スラビア 72
2位 プルゼニュ 66
3位 スパルタ 50
4位 ヤブロネツ 49
5位 リベレツ 47
6位 オストラバ 45
秋の部が終わった時点で、2位のプルゼニュに勝ち点16もの差をつけて優勝確実、下手をすれば、追加リーグが始まる前に優勝が確定する可能性もあると言われていたスラビアは、冬の移籍期間にソウチェクを失った影響が予想以上に大きく、春の部が二月に開幕してから勝ち点を落とす試合が多くなり、武漢風邪の蔓延で中断期間に入ったときには、春に入って連勝を続けたプルゼニュに勝ち点8差まで迫られていた。再開後は、プルゼニュとの直接対決を引き分けで切り抜け、オストラバと引き分けた以外は、四試合で勝利を収め、勝ち点6の差で追加の部に突入することになった。
プルゼニュは監督交代が功を奏して、再開後も勝ち続け、スラビアと引き分けた以外は全て勝利した。スラビアとの直接対決は1試合しか残っていないので、それに勝っても逆転というわけには行かない。逆転の可能性はゼロとは言わないけど難しそうである。優勝はすでにこの2チームのどちらかで確定している。
3位に入ったのは、春に入って監督交代してからもなかなか調子が上がらず、再開後、一時順位を7位以下にまで落としていたスパルタ。再開初戦でプルゼニュに完敗したときは、さらに順位を落とすかと心配されたのだが、以後5連勝という、ここ何年かのスパルタでは珍しい好成績でリーグを終え、ヤブロネツやリベレツが取りこぼしをしたおかげで最終的に3位に入った。ただ、2位のプルゼニュと16点の差があるために、これ以上順位が上がる可能性はない。
4位と5位は北ボヘミアの隣接する町ヤブロネツとリベレツの2チームが入った。ヤブロネツは最終戦でボヘミアンズに勝っていれば3位だったのだけど。6位は、最終戦でブデヨビツェとスロバーツコが負けたおかげで順位を落とさなかったバニーク・オストラバ。第一グループ唯一のモラビア・シレジアのチームである。だから、頑張ってほしいとはバニークについては言いたくない。
このグループは、実質的にはヨーロッパリーグの出場権を獲得する3位と、出場権決定戦に出られる4位の座を争うことになる。スパルタとヤブロネツがそのまま3位と4位に入りそうだけど、ヤブロネツはヨーロッパリーグの予選で勝てないから、リベレツが出た方がチェコにとってはいいかもしれない。
ヨーロッパリーグ出場権にかかわるMOLカップは、準決勝と決勝が残っていて、勝ち残っているのは、スパルタ、プルゼニュ、リベレツの3チームとオロモウツである。オロモウツ以外のチームが優勝した場合には、リーグで4位のチームではなく5位のチームが出場権決定戦に出場する可能性もある。オロモウツに住む人間としては、オロモウツの優勝を望みたいところだけど、現状だと期待薄かなあ。
ところで、オロモウツで行われたプルゼニュとの最終戦で、僅かしか入っていなかった観客席から、プルゼニュの外国人選手ボギエルに対して人種差別的な野次が飛んだことが問題になっている。収容人数に制限があってクラブ側で年間パス購入者の中から誰を入れるか決められる試合ぐらい、そんなアホなことをしそうな糞ファンは最初から排除しろよと思ってしまう。これでカップ戦の出場権剥奪という事はないだろうけど、最低でも罰金が科されることになる。財政難に苦しむチームに損害をあたえる糞ファンには、直接的な罰金なり懲役なり処罰を与える時期に来ていると思うんだけどなあ。応援しているのだからという理由ですべてがなあなあで済んでしまうのでは、この国のサッカーに未来はない。
またまた無駄に長くなったので下位のチームについてはまた次回。
2020年6月15日9時。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/
タグ:サッカー
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