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2020年05月20日

自宅監禁日記(五月十七日)



 非常事態宣言最終日の今日は、宣言に敬意を表して外出しないことにした。まあ、言い訳だけど。それはともかく、チェコだけでなく周辺諸国でも規制の解除が進み、オーストリアとドイツが国境の完全閉鎖をやめたらしい。チェコ側は現在も入国規制を続けているので、国境の出入りが完全に自由になったわけではないが、これまでチェコ側とオーストリア側の二箇所で行われていたチェックが、一箇所になったことでかかる時間が短くなったようだ。もちろんこの二カ国が無条件で出入国を認めるようになったというわけではなく、一部の規制は残っていて、国境でチェックを受ける可能性もあるようである。

 チェコ側では、医療関係者や警察や消防などで仕事をしてる人たちを例外として、外国から入国した場合に、14日間の隔離が義務付けられているのは変わらない。ただ最近、過去4日以内に発行された検査で陰性を証明する書類がある場合だけ、隔離なしで普通に生活することができるようになった。これは地上の国境を越えた場合だけではなく、飛行機で入国した場合にも適用されるのだが、飛行機の便がほとんど運行停止になっている現在、国境を出入りしてドイツ、オーストリアに仕事に向かう人向けの規制となっている。
 その結果、感染の疑いはもたれていないのに検査を受ける人の数が増えているらしい。チェコでは以前から感染の恐れがあり、防疫上の理由で検査が必要だとみなされた人に関しては無料で検査が行われてきたが、個人的な理由、外国での仕事に必要だとか、ある漠然とした不安からとかの場合には、実費の支払いが求められていた。

 最近問題になっているのは、その検査費として取られている額が高すぎるという声が上がっていることで、場所によっては一回3000コルナ近く取られるところもあるらしい。それで厚生省が、最高額を1700コルナぐらいに設定したのに、その後も2500コルナ取られたと不満を漏らす、検査を受けた人の声が、金曜日だったかのニュースで流された。それに対して、検査を担当している病院側は、1700コルナでは検査の実費もまかなえず、ないよりはマシとはいえ、検査をすればするほど赤字がかさむことになると反論していた。
 国全体の感染防止につながらない、個人的な事情で検査を求める人に費用を請求するのは正しい。特に仕事に必要だとかいう理由もなく、ただ安心感を得るためにだけ検査を求める人に関しては、実費以上の高額の費用を請求して病院や健康保険の赤字の穴埋めに使ってもかまわないと思う。どうせそんな無駄な検査を求める人は暇と金をもてあました連中に決まっているのだから。そんなののために保険も含めた医療システムに負担をかけるのは避けるべきであろう。金を出させれば経済的な負担だけは多少なりとも解消できる。

 一方で、仕事のために国境の出入りが必要な人に関しては多少の配慮があってもいいように思う。検査の有効期限が四日と短いのも問題で、これでは一週間に一回以上の検査が必要になってしまう。規制の全面解除も近づいた今となっては遅いかもしれないけれども、せめて週に一回の検査で済むような配慮があってもよかっただろう。検査も二回目以降は多少国から補助するとか、ドイツ、オーストリアの要請でこの国境を越えての通勤を全面禁止にしなかったのだから、勤務地のある国から金を引き出してもよかったかもしれない。
 この検査費用の問題、最終的には厚生省の指定額以上の請求をしていた機関も、料金を改正して厚生省の指示に合わせるという形でけりがついた。採算が取れないとして個人的な検査の受け入れをやめたところもある。せっかく臭いものにはフタ扱いされている部分が話題になったのだから、このような検査の個人負担がどうあるべきか議論を深めればよかったのにと残念に思う。今回の武漢風邪の第二波の到来も予想されているし、グローバル化のせいで今後も局地的に発生した感染症が世界に広がる恐れがあるのだから、今回の騒ぎを元に規準めいたものを作成しておくと役に立つはずである。

 その意味で、あらゆるものの生産を中国に依存する現状を見直す動きが出てきたのは悪くない。マスクなどの医療品が、感染症が世界的に流行した場合には戦略物資となりうることが明らかになった以上、その供給を一国、しかも中国のような国に握られてしまうのは最悪である。それで、EU内に生産拠点を確保する方向に進んでいるようだ。
 経済的な効率と利益だけを追い求めて、中国に媚を売ると大きなしっぺ返しを食うという教訓を世界が得たというのが、今回の武漢風邪流行のもたらした唯一のメリットだろうか。日本も中国の生産拠点を引き払って国内に移した企業には補助金を出して支えるなどのことをしないと、何かあるたびに中国のほしいままにされてしまいそうである。ヨーロッパはまだ距離がある分ましだけど、日本は近いから、慎重になるに越したことはないはずなのになあ。

 かくて非常事態宣言最後の日もしょうもない内容になってしまうのであった。
2020年5月18日9時。






https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/








posted by olomoučan at 06:02| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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