2020年05月07日
自宅監禁日記(五月四日)
日本のヤフーのページを見たら、政府広報の広告が出ることがあって、雇用維持の支援や休業補償などまったく何もしてないわけではないようなのがわかった。ただ、以前からやっていたのか、最近慌てて始めたのかも、どんな実態がある支援なのかもよくわからない。かといって、わざわざ政府のプロパガンダのページまで行って詳細を知ろうとするほどの興味もない。
ただ、日本政府のまずいところは、具体的な支援策を積極的にアナウンスして、経済的に苦境に陥りそうな人々の不安を取り除く努力をしていないところだろう。日本の場合には、どんな支援策を発表しても、政府の案だというだけの理由で攻撃するマスコミもあるからやりにくさはあるのだろうけど、政府の強い意志というものが感じられないのが最悪である。
チェコは対策がすべて素晴らしいとは思わないけど、閣僚と専門家で対策チームの長を務めていたプリムラ氏が、毎日のように記者会見をして具体的な対策について説明を繰り返していた。マスクの使用を義務付けたら、政治家もマスクをつけたまま記者会見をするようになり、集会を禁止した際には、記者会見に記者が集まるのも禁止して、テレビの映像で、もしくはオンラインで配信するようになるなど、反対があろうと自分たちの対策を押し通すという意思を見せた。
それが、おそらくわりといい加減なところのあるチェコの人たちが、真面目にマスクを、手に入らない場合には自分で作るまでして着用している理由の一つになっている気がする。規制の緩和や、経済的な支援策に関しては、ふらふらしている印象もあるけれども、今年の予算の赤字額がいくらになろうと、できるだけの支援を企業や個人事業主に対して行うという姿勢は崩していない。バビシュ氏が威信をかけて導入したレジのオンライン接続も、年末までは停止するという決定をしている。
このチェコの経済的な支援策があっても、必死に宣伝をして安心感を与えようとしても、倒産する企業や、廃業する個人事業主はいくらでも出るだろう。政府自体も認めているように、100パーセント完璧な、すべての人を公平に救うような対策はできるわけはないし、コロナ騒動以前から経営に問題を抱えていたところの中は、どんな支援があってもお手上げというところもあるだろう。人の死と同じで、倒産というのはゼロにはできないものである。
今日はまた二週間ぶりに街に出たのだが、先週の月曜日から小型店舗の営業が解禁されたこともあって、営業を再開している店が増えていた。コーヒー豆屋のコドーは、店の入り口で商品を手渡す形式ではなく、店内に入って買い物をする普段のスタイルに戻っていた。ただ、喫茶店はまだ営業できないので、店内でコーヒーを飲むことはさせていないようだ。ここも薬屋と同じで、置いてあった殺菌剤に出るときに気づいた。
ドルニー広場を通ったときに、OPプロスチェヨフの後継の一つ(だと思う)、MODAプロスチェヨフのお店が開いていないのに気がついた。5月1日から閉店という張り紙が出ていたから、先週の月曜日に一度は営業を再開したのだろう。それが再度閉店を余儀なくされたというのはどういうことなのだろうか。業績悪化で不採算店の閉鎖を決めたとかかな。営業再開とはいっても、試着も禁止された中での営業で、客があまり来ずに売り上げが期待したほどには上がらなかったから、一時閉店というのならいいのだけど。HPで確認したら、以前は20件以上あったはずの店舗の数が7にまで減っていた。
夜のニュースでは、厚生大臣の権限を強化して国民の健康を守る必要がある場合に、現在チェコで行われているような規制を命令できるようにする法律の提案が、閣議で否定され、憲法を改正するとか何とか言い出した。誰が賛成で誰が反対だったとかよくわからないのだけど、非常事態宣言が撤回された後も、移動の自由などの制限を続けるためには、このままではいけないらしい。相変わらず、政治家のやることも言うこともわけがわからんなあ。
2020年5月4日24時。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/
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