2018年12月08日
国家試験解説「公衆栄養学(No.154)」
Q154.食事調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)秤量記録法は、対象者の負担が小さい。
(2)秤量記録法は、1日で個人の習慣的な摂取量が把握できる。
(3)24時間思い出し法は、面接方法の標準化が必要である。
(4)陰膳法は、対象者の記憶に依存する。
(5)食物摂取頻度調査法は、他の食事調査法の精度を評価する際の基準となる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。秤量記録法は、秤や計量カップ、計量スプーンなどを用いて、
調査期間内に摂取する食品のそれぞれの重量を量り、記録し、その計測結果に基づき、
調査者が食品成分表を用いて栄養素摂取量を計算する方法である。
そのため、対象者の負担が大きい。
(2)誤り。1日で個人の習慣的な摂取量が把握できるのは、食物摂取頻度調査法である。
(3)正しい。24時間思い出し法は、問診により過去24時間以内に摂取した食品の聴き取りを行い、
その結果に基づき調査者が食品成分表を用いて栄養素摂取量を計算する方法である。
調査者がバイアスを防ぐため、面接の技法や重量推定など調査方法の標準化が必要である。
(4)誤り。対象者の記憶に依存するのは、24時間思い出し法及び食物摂取頻度調査法である。
陰膳法は「材料買い上げ法」ともいい、調査対象者に喫食した料理と同じものを作って
保存してもらい科学的に分析する方法で、対象者の記憶に依存しない。
(5)誤り。食事摂取頻度調査法では、栄養素や食品の「真」の摂取量を測定することは難しい。
他の食事調査法の制度を評価する際の基準となることが多いのは、秤量記録法である。
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