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2018年11月18日

国家試験解説「応用栄養学(No.92)」

Q92.新生児期・乳児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)頭蓋内出血の予防として、ビタミンAを投与する。
(2)母乳性黄疸が出現した場合には、母親のカロテン摂取量を制限する。
(3)乳糖不耐症では、乳糖強化食品を補う。
(4)ビタミンDの欠乏により、くる病が起こる。
(5)フェニルケトン尿症では、フェニルアラニンを増量したミルクを用いる。

【解説】…正答(4)
(1)誤り。新生児頭蓋内出血の予防としては、ビタミンK₂シロップ剤を経口投与する。
(2)誤り。母乳性黄疸とカロテン摂取量には相関性はなく、母親のカロテン摂取量を制限する必要はない。
(3)誤り。乳糖不耐症では、乳糖分解酵素であるラクターゼの欠損または活性低下によって、
   乳糖が分解できず、下痢を起こす。
   したがって、乳糖を除去したミルクを用いる。
(4)正しい。くる病は、ビタミンD欠乏を基盤とするカルシウム代謝障害による骨基質への石灰化障害で、
   小児の骨成長期に起こる。
   成人に起こるものを骨軟化症という。
(5)誤り。フェニルケトン尿症では、フェニルアラニン除去ミルクを用いる。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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