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2018年11月01日

国家試験解説「基礎栄養学(No.75)」

Q75.血糖とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)グルコースの筋肉組織への取込は、インスリンにより促進される。
(2)グルカゴンは、筋肉グリコーゲンの分解を促進する。
(3)組織重量当たりのグリコーゲン量は、肝臓より筋肉の方が多い。
(4)コリ回路では、アミノ酸からグルコースが産生される。
(5)脂肪酸は、糖新生の材料として利用される。

【解説】…正答(1)
(1)正しい。インスリンは、筋肉でGLUT4を介したグルコースの取り込みを促進する。
(2)誤り。筋肉にはグルカゴン受容体が存在しないので、グルカゴンは作用しない。
   グルカゴンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促進する。
(3)誤り。組織重量当たりのグリコーゲン量は、筋肉よりも肝臓の方が多い。
   ただし、総重量は肝臓よりも筋肉の方がはるかに重いため、グリコーゲン総重量は筋肉の方が多い。
(4)誤り。コリ回路では、乳酸からグルコースが産生される。
(5)誤り。脂肪酸は糖新生の材料にならない。
   糖新生の材料となるのは、乳酸、グリセロール、糖原性アミノ酸、ピルビン酸などである。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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