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2018年10月31日

国家試験解説「基礎栄養学(No.74)」

Q74.たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)食品たんぱく質の栄養価は、アミノ酸の総量で決まる。
(2)アミノ酸価は、食品たんぱく質中の理想的な可欠(非必須)アミノ酸量を示す。
(3)制限アミノ酸が複数ある食品に、第一制限アミノ酸のみを加えると、栄養価が低下することがある 。
(4)たんぱく質効率比(protein efficiency ratio)は、窒素出納を基にして算出される。
(5)飢餓状態では、窒素出納は正になる。

【解説】…正答(3)
(1)誤り。食品たんぱく質の栄養価は、不可欠アミノ酸のバランスで決まる。
(2)誤り。アミノ酸価は、食品たんぱく質の第一制限アミノ酸含有量が、
   アミノ酸評点パターンの何パーセントになるかを表した値である。
   なお、アミノ酸評点パターンは、食品たんぱく質中の理想的な不可欠アミノ酸量を示す。
(3)正しい。アミノ酸のインバランスについての記述である。
(4)誤り。たんぱく質効率化は、摂取たんぱく質量当たりの体重増加量で表す。
   ※たんぱく質効率化=体重増加量(g)/摂取たんぱく質量(g)
(5)誤り。飢餓状態や栄養不良、悪性腫瘍などの消耗性疾患、手術直後では窒素出納は負になる。
   窒素出納が正になるのは成長期や妊娠期、スポーツによる筋肉の増加期、病期の回復期などである。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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