2018年11月02日
国家試験解説「基礎栄養学(No.76)」
Q76.食物繊維と難消化性糖質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)不溶性食物繊維は、血圧を上昇させる。
(2)水溶性食物繊維は、大腸内pHを上昇させる。
(3)難消化性糖質は、インスリンの分泌を促進させる。
(4)難消化性糖質の過剰摂取は、便秘を引き起こす。
(5)有用菌増殖効果のあるオリゴ糖は、プレバイオティクスである。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。不溶性食物繊維に血圧を上昇させる作用はない。
(2)誤り。水溶性食物繊維は酸性成分である短鎖脂肪酸を産生し、大腸内pHを低下させる。
(3)誤り。難消化性糖質は糖質の消化吸収を遅延させるため、食後の血糖値上昇が抑えられる。
これにより、インスリン分泌の上昇が穏やかになり、分泌量も抑制される。
(4)誤り。難消化性糖質を一度に大量に摂取すると、大腸の浸透圧が高くなり、
大腸での水分吸収がされにくくなったり、腸管に水分が漏出したりして下痢を引き起こす。
(5)正しい。
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