2018年10月21日
国家試験解説「食べ物と健康(No.64)」
Q64.食品加工に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ポリリン酸ナトリウムは、食肉のミオグロビンの色を固定化させる。
(2)水酸化カルシウムは、こんにゃくいものグルコマンナンを凝固させる。
(3)硫酸ナトリウムは、大豆のグリシニンを凝固させる。
(4)水酸化カリウムは、魚肉のアクトミオシンの調製に用いられる。
(5)塩化マグネシウムは、牛乳のκ-カゼインを部分分解する。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。ポリリン酸ナトリウムは、結着剤や品質安定剤として用いられる。
ミオグロビンの色を固定化させるのは、発色剤の亜硝酸塩である。
(2)正しい。
(3)誤り。大豆たんぱく質を凝固させるのは硫酸カルシウムである。
豆腐製造に使われる凝固剤には、他に塩化マグネシウム、グルコノデルタラクトンなどがある。
(4)誤り。魚肉に2〜3%の食塩を加えてすり混ぜ、温度やpHを調整してアクトミオシンを生成する。
水酸化カリウムは用いない。
水酸化カリウムは、製造用剤として麺類の風味を出す目的などに用いられる。
(5)誤り。κ-カゼインは、キモシンの作用で部分分解される。
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