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2018年09月19日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.33)」

Q33.ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
(2)成長ホルモンは、下垂体後葉から分泌される。
(3)バセドウ病では、徐脈がみられる。
(4)原発性アルドステロン症は、高カリウム血症を起こす。
(5)褐色細胞腫は、高血圧を起こす。

【解説】…正答(5)
(1)誤り。バソプレシンは、血漿浸透圧の上昇により下垂体後葉からの分泌が亢進し、
   水の再吸収を促進する。
(2)誤り。成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌される。
   下垂体後葉から分泌されるホルモンは、オキシトシンとバソプレシンのみである。
(3)誤り。バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体により
   甲状腺ホルモンの分泌が亢進する自己免疫疾患で、代謝の亢進から頻脈がみられる。
(4)誤り。副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、
   尿細管においてカリウムの排泄とナトリウムの再吸収を促進する。
   原発性アルドステロン症では、アルドステロンの分泌亢進によりカリウムの排泄が促進されるため、
   低カリウム血症を起こす。
(5)正しい。褐色細胞腫では、副腎髄質または傍大動脈交感神経節の腫瘍からの
   カテコールアミンの分泌が亢進して血管の収縮が促進されるため、高血圧となる。
   
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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