2018年09月18日
国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.32)」
Q32.ホルモンの構造と作用機序に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ドーパミンは、ペプチドホルモンである。
(2)インスリンは、細胞膜を通過して作用する。
(3)チロキシンは、細胞膜にある受容体に結合して作用する。
(4)アドレナリンは、核内受容体に結合して作用する。
(5)cAMPは、セカンドメッセンジャーである。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。ドーパミンは、アミノ酸誘導体ホルモンである。
(2)誤り。ペプチドホルモンのインスリンは水溶性で、細胞膜を通過できない。
インスリンは細胞膜にある受容体に結合し、チロシンキナーゼを活性化させることで作用を発揮する。
(3)誤り。チロキシンは脂溶性で、細胞膜を通過して、核内受容体に結合して作用を発揮する。
(4)誤り。アミノ酸誘導体ホルモンのアドレナリンは水溶性で、
細胞膜にある受容体に結合し、Gたんぱく質共役シグナル伝達系を介して作用を発揮する。
(5)正しい。セカンドメッセンジャーとは、受容体からのシグナルを伝える細胞内の低分子物質で、
受容体の活性化後に短時間で大量に産生され、細胞に生理作用をもたらすと不活性化される。
cAMPの他、cGMP、イノシトール3リン酸、ジアシルグリセロール、Ca2⁺などがある。
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