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2018年09月11日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.25)」

Q25.肥満と代謝疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)肥満者は、インスリン感受性が高い。
(2)肥満者は、レプチンの分泌が低下している。
(3)二次性肥満は、現発性肥満より多い。
(4)クッシング症候群は、中心性肥満を起こす。
(5)メタボリックシンドロームの診断基準項目に、BMIが含まれる。

【解説】…正答(4)
(1)誤り。肥満者は、アディポサイトカインの分泌異常により、インスリン感受性が低下している。
(2)誤り。レプチンは体脂肪量に比例して脂肪細胞から分泌されるため、肥満者は分泌が上昇している。
(3)誤り。現発性肥満の方が多い。
   遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が原因で起こるものを原発性肥満という。
   一方、内分泌性疾患、遺伝性疾患、視床下部性疾患、薬剤の長期服用などが原因で起こるものを
   二次性肥満という。
(4)正しい。クッシング症候群では、コルチゾールの過剰分泌により体脂肪分布が異常になり、
   中心性肥満、満月様顔貌、水牛様脂肪沈着といった所見を呈する。
(5)誤り。めとぼりっくシンドロームの診断基準項目に、BMIは含まれない。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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