2018年09月06日
国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.20)」
Q20.酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ミカエリス定数(Km)が小さいほど、酵素と基質の親和性が低い。
(2)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
(3)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって低下する。
(4)酵素の反応速度は、至適pHで最小となる。
(5)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。ミカエリス定数(Km)が小さいほど、酵素の基質の親和性が高い。
(2)誤り。アポ酵素は、単独では酵素活性を示さない。
アポ酵素に補因子が結合してホロ酵素となることで酵素活性を示す。
(3)正しい。酵素は、化学反応の活性化エネルギーを低下させることで、化学反応の速度を速める。
(4)誤り。酵素が最大の活性を示すpHを至適pHといい、酵素の反応速度は至適pHで最大となる。
(5)誤り。律速酵素は、一連の反応系においてその反応系の全体の速度を支配する、
いわゆる反応系の鍵酵素のことであり、代謝経路で最も遅い反応に関与する。
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