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2018年09月05日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.19)」

Q19.脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
(2)アラキドン酸は、n-3系脂肪酸である。
(3)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
(4)胆汁酸は、ステロイドである。
(5)スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。

【解説】…正答(4)
(1)誤り。ドコサヘキサエン酸(DHA)は、炭素数が22個の長鎖脂肪酸である。
(2)誤り。アラキドン酸は、n-6系脂肪酸である。
   体内で、同じn-6系脂肪酸のリノール酸からγ‐リノレン酸を経て合成され、
   エイコサノイドの材料になる。
(3)誤り。ジアシルグリセロールは、
   1分子のグリセロールに2分子の脂肪酸がエステル結合した単純脂質である。
   「ジ」はギリシャ語で「2」を意味する。
(4)正しい。胆汁酸は、ステロイド骨格をもつステロイドであり、コレステロールから合成される。
(5)誤り。スフィンゴリン脂質は、セラミドにリン酸を介した塩基が結合したものであり、
   グリセロールは含まれない。
   代表的なものに脳や神経組織に多く含まれるスフィンゴミエリンがあり、
   神経伝導速度に関与している。
   なお、グリセロリン脂質はグリセロールを含む。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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