2018年04月24日
国家試験解説「臨床栄養学(No.123)」
「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。
【解説】…回答(2)・(4)
(1)誤り。高度肥満症は、BMI35s/u以上の肥満症をいう。
日本肥満学会では、肥満症を「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、
その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要する病態をいい、
疾患単位として取り扱う」と定義している。
(2)正しい。減量を主目的とする外科手術の適応は、
内科治療で優位な体重減少及び肥満関連健康障害の改善が認められない高度肥満症である。
(3)誤り。肥満症では、徐脂肪体重の減少を抑制しるる、脂肪体重の減少を目指す。
徐脂肪体重とは、筋肉・骨・内臓などの脂肪以外の体重である。
(4)正しい。超低エネルギー(VLCD)は、1日の摂取エネルギー量を600kcal以下にしたものである。
VLCD療法は副作用に注意して実施する必要があり、入院管理下で開始する。
継続期間は1〜3週間が一般的である。
(5)誤り。VLCDによる治療では、エネルギー参戦のために脂質が使われるため、
血中のケトン体(酸性)増加がみられ、ケトアシドーシスを生じやすい。
VLCD挿入後数日を経て次第に空腹感の訴えが減少することが多く、
脂肪組織の年少に伴い血中に増加したケトン体が食欲を抑制するためと考えられている。
123.肥満症に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)高度肥満症は、BMI30s/u以上をいう。
(2)高度肥満症の治療には、外科療法がある。
(3)徐脂肪体重の減少を目指す。
(4)超低エネルギー食(VLCD)は、600kcal/日以下である。
(5)VLDCによる治療では、乳酸アシドーシスを生じやすい。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)高度肥満症は、BMI30s/u以上をいう。
(2)高度肥満症の治療には、外科療法がある。
(3)徐脂肪体重の減少を目指す。
(4)超低エネルギー食(VLCD)は、600kcal/日以下である。
(5)VLDCによる治療では、乳酸アシドーシスを生じやすい。
【解説】…回答(2)・(4)
(1)誤り。高度肥満症は、BMI35s/u以上の肥満症をいう。
日本肥満学会では、肥満症を「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、
その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要する病態をいい、
疾患単位として取り扱う」と定義している。
(2)正しい。減量を主目的とする外科手術の適応は、
内科治療で優位な体重減少及び肥満関連健康障害の改善が認められない高度肥満症である。
(3)誤り。肥満症では、徐脂肪体重の減少を抑制しるる、脂肪体重の減少を目指す。
徐脂肪体重とは、筋肉・骨・内臓などの脂肪以外の体重である。
(4)正しい。超低エネルギー(VLCD)は、1日の摂取エネルギー量を600kcal以下にしたものである。
VLCD療法は副作用に注意して実施する必要があり、入院管理下で開始する。
継続期間は1〜3週間が一般的である。
(5)誤り。VLCDによる治療では、エネルギー参戦のために脂質が使われるため、
血中のケトン体(酸性)増加がみられ、ケトアシドーシスを生じやすい。
VLCD挿入後数日を経て次第に空腹感の訴えが減少することが多く、
脂肪組織の年少に伴い血中に増加したケトン体が食欲を抑制するためと考えられている。
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