2018年04月23日
国家試験解説「臨床栄養学(No.122)」
「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。
【解説】…回答(3)
(1)誤り。エリスロポエチン製剤の主な適応疾患は、腎性貧血や未熟児貧血である。
エリスロポエチン製剤は、赤血球前駆細胞に直接作用し、造血作用を発揮する。
(2)誤り。HMG-CoA還元酵素阻害薬の主な適応疾患は、高LDL-コレステロール血症である。
HMG-CoA還元酵素阻害薬は、肝臓でのコレステロール合成を阻害する薬剤で、
血清LDL-コレステロール値低下作用は強力である。
現在、高LDL-コレステロール血症治療薬として最も広く使用されている。
(3)正しい。抗TNF-α抗体製剤は、炎症性サイトカインの一つであるTNF-αに結合し
炎症反応を抑える作用、TNF-αを産生する細胞に対する阻害作用をもつ。
また、TNF-αはTNF-α受容体に結合してその作用を発揮するが、
すでに結合しているこの受容体からTNF-αを引き剥がす作用により炎症作用を抑える作用ももつ。
(4)誤り。ヒスタミンH₂受容体拮抗薬は、胃粘膜壁細胞のヒスタミンH₂受容体に特異的に拮抗し、
強力かつ持続的に胃酸分泌を抑制する。
胃液量の減少に伴いペプシン分泌も抑制される。
(5)誤り。ビスホスホネート薬の主な適応疾患は、骨粗鬆症である。
ボスホスホネート薬は、骨のハイドロキシアパタイトに強い親和性をもち、
投与後は破骨細胞が存在する骨表面に選択的に分布する。
破骨細胞に取り込まれた後その活性を抑制することにより、骨吸収を抑制する。
122.薬剤とその適応疾患の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エリスロポエチン製剤ー骨粗鬆症
(2)HMG‐CoA還元酵素阻害薬ー胃食道逆流症
(3)抗TNF‐α抗体製剤ークローン病
(4)ヒスタミンH₂受容体拮抗薬ー高LDL‐コレステロール血症
(5)ビスホスネート薬ー腎性貧血
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エリスロポエチン製剤ー骨粗鬆症
(2)HMG‐CoA還元酵素阻害薬ー胃食道逆流症
(3)抗TNF‐α抗体製剤ークローン病
(4)ヒスタミンH₂受容体拮抗薬ー高LDL‐コレステロール血症
(5)ビスホスネート薬ー腎性貧血
【解説】…回答(3)
(1)誤り。エリスロポエチン製剤の主な適応疾患は、腎性貧血や未熟児貧血である。
エリスロポエチン製剤は、赤血球前駆細胞に直接作用し、造血作用を発揮する。
(2)誤り。HMG-CoA還元酵素阻害薬の主な適応疾患は、高LDL-コレステロール血症である。
HMG-CoA還元酵素阻害薬は、肝臓でのコレステロール合成を阻害する薬剤で、
血清LDL-コレステロール値低下作用は強力である。
現在、高LDL-コレステロール血症治療薬として最も広く使用されている。
(3)正しい。抗TNF-α抗体製剤は、炎症性サイトカインの一つであるTNF-αに結合し
炎症反応を抑える作用、TNF-αを産生する細胞に対する阻害作用をもつ。
また、TNF-αはTNF-α受容体に結合してその作用を発揮するが、
すでに結合しているこの受容体からTNF-αを引き剥がす作用により炎症作用を抑える作用ももつ。
(4)誤り。ヒスタミンH₂受容体拮抗薬は、胃粘膜壁細胞のヒスタミンH₂受容体に特異的に拮抗し、
強力かつ持続的に胃酸分泌を抑制する。
胃液量の減少に伴いペプシン分泌も抑制される。
(5)誤り。ビスホスホネート薬の主な適応疾患は、骨粗鬆症である。
ボスホスホネート薬は、骨のハイドロキシアパタイトに強い親和性をもち、
投与後は破骨細胞が存在する骨表面に選択的に分布する。
破骨細胞に取り込まれた後その活性を抑制することにより、骨吸収を抑制する。
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