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2018年04月03日

国家試験解説「栄養教育論(No.102)」

今日の解説は「栄養教育論(問題番号100〜114)」です。

102.イノベーション普及理論によれば、イノベーションの普及には、相対的優位性、適合性、わかりやすさ(複雑性)、試行可能性の5つの条件が関係する。
管理栄養士が新たに作成した離乳食メニュー集を、速やかに普及させるために、相対的優位性を活用した内容である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)メニュー集を使って試作した人の例を、SNSで公開する。
(2)メニュー集を使った離乳食教室への参加を呼びかける。
(3)よく使う調理器具で作れることをアピールする。
(4)これまでの離乳食よりも、経済的に作れることをアピールする。
(5)時間のある時に作り置きし、保存する方法を説明する。


【解説】…回答(4)
(1)誤り。離乳食メニュー集を採用した人の試作例をSNSで公開することで、
   他者の採用状況を窺い知ることを可能にしており、
   可観測性を活用したイノベーションの普及に該当する。
(2)誤り。体験活動を通した離乳食メニュー集の普及は、
   試行可能性を活用したイノベーションの普及に該当する。
(3)誤り。離乳食メニュー集が普段良く使う調理器具で容易に作れることを伝えており、
   分かりやすさ(複雑性)を活用したイノベーションの普及に該当する。
(4)正しい。これまで存在した離乳食メニュー集よりも経済的(優位)であることを伝えており、
   相対的優位性を活用したイノベーションの普及に該当する。
(5)誤り。多忙な中でも離乳食を作りたいという対象者のニーズに応えるものであることを伝えており、
   適合性を活用したイノベーションの普及に該当する。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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