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2017年05月21日

食事バランスガイド

公衆栄養学ではデータに関する問いがたくさん出てきます。
国民健康・栄養調査であれば、BMI分布、食品群の組み合わせ状況、生活活動の実践度の状況、
睡眠の質、血圧に関する状況、飲酒・喫煙に関する状況、朝食の欠食率などなど。
国民健康・栄養調査以外にも、食生活指針、健康日本21など、
色んな政策がありますので、それぞれがどんな目的で施行されているのか、
しっかり頭にいれておきましょう。
当然最新のデータが重要なので、古い参考書等で勉強されている方は、
必ず新しい数字を見直しておいてください。
数字は必ず問われます。

今日は公衆栄養学の範囲である食事バランスガイドについて少しふれておこうと思います。

「食生活指針」を具体的な行動に結びつけ、
国民一人ひとりがバランスのとれた食生活を実現していくことができるよう、
食事の望ましい組み合わせやおおよその量を分かりやすくイラストで示したもの。
2005年に厚生労働省と農林水産省の共同により作成されました。

〇特徴は以下のように発表されています。
・回転をすることにより初めてバランスが確保される「コマ」の型を採用し、
 名称に「バランス」を取り入れた。
・食品単体の組み合わせではなく、料理の組み合わせを中心に表現することを基本としたことから、
 「フード」ではなく、個々人の食べるという行為も意味する「食事」という言葉を用いた。
・とりわけ生活習慣病予防の観点から、男性肥満者、単身者、子育て世代といった
 対象に焦点を絞った普及活動(肥満、エネルギー及び脂質の過剰摂取、野菜不足、
 朝食欠食などの解消への取り組み)に配慮することとしている。

〇摂取の目安
1日の適正エネルギー  主食  副菜  主菜  牛乳・乳製品  果物
@1400〜2000kcal   4〜5  5〜6  3〜4    2      2
A2000〜2400kcal   5〜7  5〜6  3〜5    2      2
B2400〜3000kcal   6〜8  6〜7  4〜6    2〜3     2〜3

〇対象
@:6〜9歳男女、10〜11歳女子、身体活動の低い12〜69歳女性、70歳以上の女性、
  身体活動量の低い70歳以上の男性
A:10〜11歳男子、身体活動量の低い12〜69歳男性、身体活動量ふつう以上の12〜69歳女性、
  身体活動量ふつう以上の70歳以上男性
B:身体活動量ふつう以上の12〜68歳男性

食事バランスガイド.jpg

1つ(SV)の基準は、
主食は炭水化物40g、副菜は重さ70g、主菜はタンパク質6g、乳製品はカルシウム100r、果物は重さ100g、
と定められています。

食事バランスガイドは見た目がカラフルで目に入りやすいと思います。
しかし、現状ではあまり活用されていませんね。
記載されている料理も少ないですし、これではエネルギー計算なんてできない。
対象は一般の人向けなので、私たち管理栄養士の中で活用することはまずありません。
食事バランスガイドは、あくまで食事に興味を持って!食事はバランスよくね!という
導入に過ぎないのだろうと思います。
なので、患者さん(対象者)が食事バランスガイドを使用している場合、
管理栄養士が再度エネルギー計算をし直す必要があります。
その際は食品成分表や糖尿病の食品交換表を使うといいでしょう。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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