2018年02月26日
C栄養疫学【解説】
今日は、「栄養政策」の問題を解説します。
(1)24時間食事思い出し法では、習慣的な食事内容の変更が生じやすい。
(2)秤量法は、他の調査結果の制度を評価する基準とされる。
(3)目安量法では、目安量と食品重量の標準化が必要である。
(4)食物摂取頻度調査法では、集団内での摂取量異のランク付けができる。
(5)陰膳法では、日本食品標準成分表に収載されていない食品を評価できる。
【解説】…正答(1)
(1)誤り。24時間食事思い出し法では、対象者がすでに摂取した前日の食事について
聴き取り調査を行うため、食事内容の変更は生じにくい。
(2)正しい。食事調査法の中での秤量法は制度が高く、
ゴールドスタンダードとして利用されることが多い。
(3)正しい。目安量法では、聴き取った目安量を食品重量に換算する際の基準が必要となる。
(4)正しい。食物摂取頻度調査法は、集団内における個人摂取量の相対的なランク付けを
行う場合に適する。
(5)正しい。陰膳法は、食品成分表を用いず、化学分析をし、
栄養素等摂取量を分析する食事調査法である。
(1)エネルギーの摂取不足の評価ー推定エネルギー必要量(EER)を下回る者の割合を算出
(2)栄養素の摂取不足の評価ー推定平均必要量(EAR)を下回る者の割合を算出
(3)栄養素の摂取不足の評価ー集団の摂取量の中央値と目安量(AI)を比較
(4)栄養素の過剰摂取の評価ー耐容上限量(UL)を上回る者の割合を算出
(5)生活習慣病の予防を目的とした評価ー目標量(DG)の範囲を逸脱する者の割合を算出
【解説】…正答(1)
(1)誤り。エネルギーの摂取不足の評価ー目標とするBMIを下回る者の割合を算出
(2)正しい。
(3)正しい。
(4)正しい。
(5)正しい。
(1)個人の習慣的摂取量を真の値に近づけるためには、調査日数を増やす。
(2)集団の摂取量を真の値に近づけるためには、対象の人数を増やす。
(3)摂取量による集団内での個人のランクづけは、個人内変動が小さいほど正確である。
(4)集団の摂取量の系統誤差を小さくするためには、調査日数を増やす。
(5)集団の摂取量の偶然誤差を小さくするためには、対象の人数を増やす。
【解説】…正答(4)
(1)正しい。調査日数を増やすことで、個人内変動の影響を小さくすることができる。
(2)正しい。調査対象者を増やし平均値をとることで、摂取量の誤差を小さくすることができる。
(3)正しい。個人内変動が大きいほど、調査結果やその解釈に大きな影響が出る。
(4)誤り。調査日数を増やしたり、調査対象者を増やしたりしても、
系統誤差を小さくすることはできない。
(5)正しい。調査日数を増やしたり、調査対象者を増やして平均値をとったりすることで、
偶然誤差を小さくすることができる。
(1)60g
(2)80g
(3)95g
(4)100g
(5)115g
【解説】…正答(4)
(1)〜(3)・(5)誤り。
(4)正しい。この集団の平均エネルギー摂取量におけるたんぱく質摂取量の予測値は、
「y=0.03x+20」より、「0.03×2,000(kcal)+20=80(g)」となる。
残差が20gであるため、それを足すと、
Aさんの残差法によるエネルギー調整たんぱく質摂取量は100gとなる。
Q1.食事調査法に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)24時間食事思い出し法では、習慣的な食事内容の変更が生じやすい。
(2)秤量法は、他の調査結果の制度を評価する基準とされる。
(3)目安量法では、目安量と食品重量の標準化が必要である。
(4)食物摂取頻度調査法では、集団内での摂取量異のランク付けができる。
(5)陰膳法では、日本食品標準成分表に収載されていない食品を評価できる。
【解説】…正答(1)
(1)誤り。24時間食事思い出し法では、対象者がすでに摂取した前日の食事について
聴き取り調査を行うため、食事内容の変更は生じにくい。
(2)正しい。食事調査法の中での秤量法は制度が高く、
ゴールドスタンダードとして利用されることが多い。
(3)正しい。目安量法では、聴き取った目安量を食品重量に換算する際の基準が必要となる。
(4)正しい。食物摂取頻度調査法は、集団内における個人摂取量の相対的なランク付けを
行う場合に適する。
(5)正しい。陰膳法は、食品成分表を用いず、化学分析をし、
栄養素等摂取量を分析する食事調査法である。
Q2.集団における食事摂取量のデータを日本人の食事摂取基準(2015年版)を用いて評価した。評価の目的と方法の組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギーの摂取不足の評価ー推定エネルギー必要量(EER)を下回る者の割合を算出
(2)栄養素の摂取不足の評価ー推定平均必要量(EAR)を下回る者の割合を算出
(3)栄養素の摂取不足の評価ー集団の摂取量の中央値と目安量(AI)を比較
(4)栄養素の過剰摂取の評価ー耐容上限量(UL)を上回る者の割合を算出
(5)生活習慣病の予防を目的とした評価ー目標量(DG)の範囲を逸脱する者の割合を算出
【解説】…正答(1)
(1)誤り。エネルギーの摂取不足の評価ー目標とするBMIを下回る者の割合を算出
(2)正しい。
(3)正しい。
(4)正しい。
(5)正しい。
Q3.食事調査における誤差に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)個人の習慣的摂取量を真の値に近づけるためには、調査日数を増やす。
(2)集団の摂取量を真の値に近づけるためには、対象の人数を増やす。
(3)摂取量による集団内での個人のランクづけは、個人内変動が小さいほど正確である。
(4)集団の摂取量の系統誤差を小さくするためには、調査日数を増やす。
(5)集団の摂取量の偶然誤差を小さくするためには、対象の人数を増やす。
【解説】…正答(4)
(1)正しい。調査日数を増やすことで、個人内変動の影響を小さくすることができる。
(2)正しい。調査対象者を増やし平均値をとることで、摂取量の誤差を小さくすることができる。
(3)正しい。個人内変動が大きいほど、調査結果やその解釈に大きな影響が出る。
(4)誤り。調査日数を増やしたり、調査対象者を増やしたりしても、
系統誤差を小さくすることはできない。
(5)正しい。調査日数を増やしたり、調査対象者を増やして平均値をとったりすることで、
偶然誤差を小さくすることができる。
Q4.ある集団の総エネルギー摂取量(x)とたんぱく質摂取量(y)の間に、y=0.03x+20の回帰式が成り立った。この集団の平均エネルギー摂取量は2,000kcalである。Aさんの残差法によるエネルギー調整たんぱく質摂取量を算出した。正しいのはどれか。1つ選べ。
ただし、Aさんのエネルギー摂取量は2,500kcal、たんぱく質摂取量は115gであり、上記の回帰式に代入すると残差が20gと計算されている。
ただし、Aさんのエネルギー摂取量は2,500kcal、たんぱく質摂取量は115gであり、上記の回帰式に代入すると残差が20gと計算されている。
(1)60g
(2)80g
(3)95g
(4)100g
(5)115g
【解説】…正答(4)
(1)〜(3)・(5)誤り。
(4)正しい。この集団の平均エネルギー摂取量におけるたんぱく質摂取量の予測値は、
「y=0.03x+20」より、「0.03×2,000(kcal)+20=80(g)」となる。
残差が20gであるため、それを足すと、
Aさんの残差法によるエネルギー調整たんぱく質摂取量は100gとなる。
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