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2019年01月11日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>内分泌
昨日の問題の解説をします。
(2)クレアチニンは、糸球体で完全に濾過される。
(3)アミノ酸は、80%程度が近位尿細管で再吸収される。
(4)酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が抑制される。
(5)炭酸水素イオンは、そのほとんどが尿中に排泄される。
【解説】正答(2)
(1)尿細管は、近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管で構成される。
(2)正しい。クレアチニンは、糸球体で完全に濾過され、尿細管で再吸収されることなく、
そのほとんどが尿中に排泄される。
(3)誤り。アミノ酸、グルコース、ビタミンは、ほぼ100%が近位尿細管で再吸収される。
(4)誤り。酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が促進される。
エリスロポエチンは骨髄に作用して、赤血球の産生を増加させる。
(5)誤り。炭酸水素イオンは、尿細管でほぼ100%再吸収される。
(2)糖尿病腎症で顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、第2期である。
(3)ネフローゼ諸侯群では、血液凝固能が低下する。
(4)小児の微小変化型ネフローゼ症候群は、急性に発症する。
(5)慢性腎不全では、血液がアルカリ性に傾く。
【解説】正答(4)
(1)誤り。急性糸球体腎炎では、血中の抗ストレプトリジンO抗体(ASO)値が上昇する。
ASOは、溶血性連鎖球菌が産生するβ溶血毒素に対して作られる抗体である。
急性糸球体腎炎ではA群β溶血性連鎖球菌が原因菌となることが多いため、ASOが多く産生される。
(2)誤り。顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、糖尿病腎症第3期以上である。
(3)誤り。ネフローゼ症候群では、肝臓での血液凝固因子の産生亢進により、血液凝固能が亢進する。
(4)正しい。微小変化型ネフローゼ症候群は、糸球体にほとんど変化がみられないもので、
小児に多くみられ、急激な浮腫の出現に発症することが多い。
副腎非汁ステロイド薬が有効であるが、再発率が高い。
(5)誤り。慢性腎不全では、血液が酸性に傾く代謝性アシドーシスとなる。
腎機能低下により、尿細管でのHCO₃⁻の再吸収及びH⁺の分泌が障害されて、血漿pHが低下する。
(2)糸球体を支える結合組織を、メサンギウムという。
(3)糸球体を流れる血液は、静脈血である。
(4)β₂-ミクログロブリンは、糸球体基底膜を通過できない。
(5)アンギオテンシンTは、レニン分泌を促進する。
【解説】正答(2)
(1)誤り。糸球体は、腎臓の皮質にある。
(2)正しい。糸球体は、毛細血管が毛玉のようになっている。
メサンギウムは、その毛細血管を内側からつなぎ合わせている。
(3)誤り。糸球体を流れる血液は、動脈血である。
血液は、腹部大動脈かた分岐した腎動脈を通り、輸入細動脈から糸球体へ送られ、
輸出細動脈へ出ていく。
(4)誤り。β₂-ミクログロブリンは、分子量が小さいたんぱく質であるため、糸球体基底膜を通過し、
濾過されるが、その大部分は近位尿細管で再吸収される。
尿細管機能障害によって再吸収が妨げられると、尿中排泄量が増加する。
(5)誤り。レニンがアンギオテンシンTを産生する。
(2)IgA腎症では、約半数の患者に血清IgA値の上昇が認められる。
(3)小児の急性糸球体腎炎は、慢性化することが多い。
(4)CKD(慢性腎臓病)の重症度は、血中尿素窒素値により評価する。
(5)成人ネフローゼ症候群における低アルブミン血症の診断基準は、血清アルブミン値3.5g/dL以下である。
【解説】正答(1)、(2)
(1)正しい。慢性腎不全では、腎臓でのビタミンDの活性化が障害されるため、
血中カルシウム濃度が低下して、副甲状腺ホルモンの分泌が亢進する。
(2)正しい。IgA腎症は、何らかの原因で糸球体沈着性のIgAが血液中に増加し、
糸球体メサンギウム領域に沈着し腎障害を生じる疾患である。
(3)誤り。小児の急性糸球体腎炎はおよそ90%以上が治癒し、慢性化することはまれである。
(4)誤り。CKDの重症度は、原因、GFR(糸球体濾過値)、たんぱく尿の3つにより評価する。
なお、血中尿素窒素は腎機能の低下により上昇するが、摂取たんぱく質量などの影響を受ける。
(5)誤り。血清アルブミン値3.0g/dL以下である。
今日は、「内分泌」の問題です。
毎年一問程度は出題されています。
(2)バセドウ病では、血清LDL-コレステロール値が上昇する。
(3)特発性副甲状腺機能低下症では、テタニーを起こす。
(4)原発性アルドステロン症は、アルドステロンの分泌低下により起こる。
(5)褐色細胞腫では、代謝が抑制される。
明日解説します。
Q1.腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿細管は、近位尿細管、遠位尿細管、集合管で構成される。(2)クレアチニンは、糸球体で完全に濾過される。
(3)アミノ酸は、80%程度が近位尿細管で再吸収される。
(4)酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が抑制される。
(5)炭酸水素イオンは、そのほとんどが尿中に排泄される。
【解説】正答(2)
(1)尿細管は、近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管で構成される。
(2)正しい。クレアチニンは、糸球体で完全に濾過され、尿細管で再吸収されることなく、
そのほとんどが尿中に排泄される。
(3)誤り。アミノ酸、グルコース、ビタミンは、ほぼ100%が近位尿細管で再吸収される。
(4)誤り。酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が促進される。
エリスロポエチンは骨髄に作用して、赤血球の産生を増加させる。
(5)誤り。炭酸水素イオンは、尿細管でほぼ100%再吸収される。
Q2.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)急性糸球体腎炎では、血中抗ストレプトリジンO抗体(ASO)値が低下する。(2)糖尿病腎症で顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、第2期である。
(3)ネフローゼ諸侯群では、血液凝固能が低下する。
(4)小児の微小変化型ネフローゼ症候群は、急性に発症する。
(5)慢性腎不全では、血液がアルカリ性に傾く。
【解説】正答(4)
(1)誤り。急性糸球体腎炎では、血中の抗ストレプトリジンO抗体(ASO)値が上昇する。
ASOは、溶血性連鎖球菌が産生するβ溶血毒素に対して作られる抗体である。
急性糸球体腎炎ではA群β溶血性連鎖球菌が原因菌となることが多いため、ASOが多く産生される。
(2)誤り。顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、糖尿病腎症第3期以上である。
(3)誤り。ネフローゼ症候群では、肝臓での血液凝固因子の産生亢進により、血液凝固能が亢進する。
(4)正しい。微小変化型ネフローゼ症候群は、糸球体にほとんど変化がみられないもので、
小児に多くみられ、急激な浮腫の出現に発症することが多い。
副腎非汁ステロイド薬が有効であるが、再発率が高い。
(5)誤り。慢性腎不全では、血液が酸性に傾く代謝性アシドーシスとなる。
腎機能低下により、尿細管でのHCO₃⁻の再吸収及びH⁺の分泌が障害されて、血漿pHが低下する。
Q3.腎と尿路系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)糸球体は、腎臓の髄質にある。(2)糸球体を支える結合組織を、メサンギウムという。
(3)糸球体を流れる血液は、静脈血である。
(4)β₂-ミクログロブリンは、糸球体基底膜を通過できない。
(5)アンギオテンシンTは、レニン分泌を促進する。
【解説】正答(2)
(1)誤り。糸球体は、腎臓の皮質にある。
(2)正しい。糸球体は、毛細血管が毛玉のようになっている。
メサンギウムは、その毛細血管を内側からつなぎ合わせている。
(3)誤り。糸球体を流れる血液は、動脈血である。
血液は、腹部大動脈かた分岐した腎動脈を通り、輸入細動脈から糸球体へ送られ、
輸出細動脈へ出ていく。
(4)誤り。β₂-ミクログロブリンは、分子量が小さいたんぱく質であるため、糸球体基底膜を通過し、
濾過されるが、その大部分は近位尿細管で再吸収される。
尿細管機能障害によって再吸収が妨げられると、尿中排泄量が増加する。
(5)誤り。レニンがアンギオテンシンTを産生する。
Q4.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)慢性腎不全では、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進する。(2)IgA腎症では、約半数の患者に血清IgA値の上昇が認められる。
(3)小児の急性糸球体腎炎は、慢性化することが多い。
(4)CKD(慢性腎臓病)の重症度は、血中尿素窒素値により評価する。
(5)成人ネフローゼ症候群における低アルブミン血症の診断基準は、血清アルブミン値3.5g/dL以下である。
【解説】正答(1)、(2)
(1)正しい。慢性腎不全では、腎臓でのビタミンDの活性化が障害されるため、
血中カルシウム濃度が低下して、副甲状腺ホルモンの分泌が亢進する。
(2)正しい。IgA腎症は、何らかの原因で糸球体沈着性のIgAが血液中に増加し、
糸球体メサンギウム領域に沈着し腎障害を生じる疾患である。
(3)誤り。小児の急性糸球体腎炎はおよそ90%以上が治癒し、慢性化することはまれである。
(4)誤り。CKDの重症度は、原因、GFR(糸球体濾過値)、たんぱく尿の3つにより評価する。
なお、血中尿素窒素は腎機能の低下により上昇するが、摂取たんぱく質量などの影響を受ける。
(5)誤り。血清アルブミン値3.0g/dL以下である。
今日は、「内分泌」の問題です。
毎年一問程度は出題されています。
Q1.内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿崩症は、バソプレシンの分泌過剰により起こる。(2)バセドウ病では、血清LDL-コレステロール値が上昇する。
(3)特発性副甲状腺機能低下症では、テタニーを起こす。
(4)原発性アルドステロン症は、アルドステロンの分泌低下により起こる。
(5)褐色細胞腫では、代謝が抑制される。
明日解説します。
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2019年01月10日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>腎・尿路系
Q1.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)毛細血管には、筋層がない。(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。
【解説】正答(1)
(1)正しい。毛細血管の壁は、内皮細胞とその基底膜でできており、筋層はない。
毛細血管は、動脈と静脈の間をつなぎ、身体各部の組織と物質交換を行うための血管である。
なお、動脈と静脈には筋層がある。
(2)誤り。肺静脈は、肺ガス交換を終えた血管を左心房と左心室の間にある弁は、僧帽弁である。
(3)誤り。三尖弁は、右心弁と右心室の間にある。
左心房と左心室の間にある弁は、僧帽弁である。
(4)誤り。血中二酸化炭素の増加により、心拍数は増加する。
(5)誤り。卵円孔は、心房中隔にある。
胎児期において、右心房に流入した血液の約60%は、卵円孔を通って左心房に入り、
左心房を経て大動脈に送られる。
Q2.循環器疾患の成因と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肝動脈血栓は、肺塞栓を引き起こす。(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。
【解説】正答(3)
(1)誤り。肺塞栓は、主に下肢の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症が原因で起こる。
下肢静脈や骨盤内静脈で生じた血栓が肺に運ばれ、肺動脈を閉塞し、肺塞栓を生じる。
肝動脈血栓は、心臓の冠動脈に生じた血栓のことで、
この血栓により肝動脈が閉塞されて心筋が虚血壊死に陥った病態が心筋梗塞である。
(2)誤り。労作性狭心症の発作時では、心電図上ST下降がみられる。
労作性狭心症は、労作により心筋の酸素需要量が増加して、維持知的な心筋虚血に陥ったもので、
胸部圧迫感や締め付け感、胸痛が生じるが、安静にすると寛解する。
(3)正しい。急性冠症候群(ACS)は、冠動脈に形成された動脈硬化性プラーク破綻と
それに続く血栓形成により引き起こされる急性心筋虚血を呈する疾患の総称である。
(4)誤り。心房細動では、心原性脳塞栓症を生じやすい。
心房細動は、心房が痙攣するように震え、規則正しい拡張と収縮ができなくなる不整脈である。
(5)誤り。心室細動は、頻脈性不整脈である。
心室細動は、心室が不規則に震えている状態で、心拍出量はなく、意識は消失し、脈拍はふれない。
Q3.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)心臓の静脈の多くは、冠状静脈洞を経て右心房に注ぐ。(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。
【解説】正答(1)
(1)正しい。
(2)誤り。血液を送り出す心室は、血液を受け入れる心房に比べ心筋層が厚く発達している。
特に左心室の心筋層は非常に厚い。
(3)誤り。心臓の刺激伝達系は、右心房にある洞房結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
心筋細胞の中には、横紋構造が不明瞭な特殊心筋がある。
(4)誤り。拡張期血圧は、動脈内の圧力が最小になったときの血圧である。
動脈内の圧力が最大になったときの血圧は、収縮期血圧である。
(5)誤り。リンパ管は、最終的に左右の静脈角で静脈と合流する。
Q4.循環器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)粥状硬化では、血管の中膜に石灰化が生じる。(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。
【解説】正答(3)
(1)誤り。粥状硬化は、LDL-コレステロールやリン脂質が動脈内膜のマクロファージに取り込まれ、
ドロドロした粥状物質が溜まり、アテロームを形成する動脈硬化のことである。
(2)誤り。家庭血圧による高血圧基準値は135/85mmHg以上である。
一方、診察室血圧の基準は140/90mmHg以上である。
(3)正しい。右心不全では、右心室の収縮力低下により、体静脈系がうっ血するため、
それに伴う症状がみられる。
※左心不全と右心不全の病態を症状の違いを理解しておきましょう。
(4)誤り。くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂や脳動静脈の奇形が原因となる。
下肢静脈や骨盤内静脈などで形成される深部静脈血栓が原因となるのは、肺塞栓などである。
(5)誤り。ラクナ梗塞は、細い脳動脈の穿通枝に起こる小さな梗塞で、
高血圧や脂質異常症などが原因となる。
脳主幹動脈に起こる梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞である。
今日は、「腎・尿路系」の問題を出題します。
腎臓の機能と併せて腎疾患の病態についても理解しておきましょう。
腎疾患には色々な種類があるので、その違いも復習しておいてくださいね。
Q1.腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿細管は、近位尿細管、遠位尿細管、集合管で構成される。(2)クレアチニンは、糸球体で完全に濾過される。
(3)アミノ酸は、80%程度が近位尿細管で再吸収される。
(4)酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が抑制される。
(5)炭酸水素イオンは、そのほとんどが尿中に排泄される。
Q2.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)急性糸球体腎炎では、血中抗ストレプトリジンO抗体(ASO)値が低下する。(2)糖尿病腎症で顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、第2期である。
(3)ネフローゼ諸侯群では、血液凝固能が低下する。
(4)小児の微小変化型ネフローゼ症候群は、急性に発症する。
(5)慢性腎不全では、血液がアルカリ性に傾く。
Q3.腎と尿路系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)糸球体は、腎臓の髄質にある。(2)糸球体を支える結合組織を、メサンギウムという。
(3)糸球体を流れる血液は、静脈血である。
(4)β₂-ミクログロブリンは、糸球体基底膜を通過できない。
(5)アンギオテンシンTは、レニン分泌を促進する。
Q4.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)慢性腎不全では、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進する。(2)IgA腎症では、約半数の患者に血清IgA値の上昇が認められる。
(3)小児の急性糸球体腎炎は、慢性化することが多い。
(4)CKD(慢性腎臓病)の重症度は、血中尿素窒素値により評価する。
(5)成人ネフローゼ症候群における低アルブミン血症の診断基準は、血清アルブミン値3.5g/dL以下である。
明日解説します。
2019年01月09日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>循環器系
それでは、昨日の問題の解説をします。
(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、外膜からなり、漿膜を持たない。
(2)誤り。強酸性の胃酸は、胃底腺の壁細胞から分泌される。
幽門腺では、G細胞からがるとリン、D細胞からソマトスタチン、粘液細胞から粘液が分泌される。
(3)誤り。胃から十二指腸へ続く部分には憂悶括約筋があり、十二指腸への食物の輸送が調整される。
オッディ括約筋は、総胆管と主膵管の開口部である大十二指腸乳頭にある。
オッディ括約筋は、胆汁、膵液の十二指腸への流入を調整している。
(4)誤り。肝細胞は、再生能力が高い。
(5)正しい。クッパ―細胞は、肝臓内に常在するマクロファージと考えられており、
食作用を持ち、異物処理を行う。
(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、咽頭から胃の噴門に連なる消化管である。
幽門は、十二指腸に続く。
(2)誤り。胃における筋層の一番内側は、斜走筋層である。
胃の筋層は、内側から斜走筋層、輪走筋層、縦走筋層の三層からなる。
輪走筋層は、幽門で特に発達しており、幽門括約筋を形成する。
(3)誤り。総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口するのは、主膵管である。
副膵管は主膵管よりも細く、主に膵頭の膵液を集め小十二指腸乳頭に開口する。
(4)誤り。胆嚢は、肝臓の右葉の下面に存在する。
胆嚢から出た胆嚢間と肝臓から出た総胆管は、合流して総胆管になる。
(5)正しい。大腸の結腸粘膜には半月ヒダがあるが、小腸粘膜にみられるような輪状ヒダや絨毛はなく、
管腔面はほぼ平滑である。
(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
【解説】正答(3)
(1)誤り。胃食道逆流症の主たる病院は、下部食道括約筋(LES)圧の低下である。
したがって、LES圧が上昇する食道アカラシアはその原因とならない。
胃食道逆流症の原因になるのは、食道裂孔ヘルニアや強皮症などである。
(2)誤り。食道の粘膜上皮は重層扁平上皮であり、食道がんの90%以上は扁平上皮がんである。
一方、バレット食道から進展して発症する食道がんは、腺がんである。
なお、食道がんの好発部位は、胸部中部食道である。
(3)正しい。たんぱく漏出性胃腸症は、アルブミンをはじめとする血漿たんぱく質が
消化管へ過剰に漏出することにより低たんぱく血症をきたす症候群である。
低たんぱく血症により、全身性の浮腫や胸膜水の貯留、下痢、悪心嘔吐、腹部膨満、食意不振や、
低カルシウム血症によるテタニー、リンパ球減少による免疫低下などの症状が現れる。
(4)誤り。クローン病では、炎症は消化管壁全層にみられる。
なお、潰瘍性大腸炎では、炎症は粘膜に現局している。
(5)誤り。過敏性腸症候群は代表的な機能性腸疾患の1つであり、
腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態である。
過敏性腸症候群は、便の形状から「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」に分けられる。
今日は、「循環器系」から出題をしようと思います。
「消化器系」同様、循環器系も重要な項目です。
心臓の構造、機能、役割についてしっかりと理解しておきましょう。
中でも心臓から出ていく血管、入ってくる血管、その血管の名称、
酸素の多い血液と少ない血液のどちらが流れているのかについては必ず理解しておいてくださいね。
心臓の刺激伝達系も出題率の高い箇所です。
(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。
(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。
(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。
(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。
明日解説します。
Q1.消化器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道には、漿膜がある。(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、外膜からなり、漿膜を持たない。
(2)誤り。強酸性の胃酸は、胃底腺の壁細胞から分泌される。
幽門腺では、G細胞からがるとリン、D細胞からソマトスタチン、粘液細胞から粘液が分泌される。
(3)誤り。胃から十二指腸へ続く部分には憂悶括約筋があり、十二指腸への食物の輸送が調整される。
オッディ括約筋は、総胆管と主膵管の開口部である大十二指腸乳頭にある。
オッディ括約筋は、胆汁、膵液の十二指腸への流入を調整している。
(4)誤り。肝細胞は、再生能力が高い。
(5)正しい。クッパ―細胞は、肝臓内に常在するマクロファージと考えられており、
食作用を持ち、異物処理を行う。
Q2.消化器系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道は、咽頭から胃の憂悶に連なる消化管である。(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、咽頭から胃の噴門に連なる消化管である。
幽門は、十二指腸に続く。
(2)誤り。胃における筋層の一番内側は、斜走筋層である。
胃の筋層は、内側から斜走筋層、輪走筋層、縦走筋層の三層からなる。
輪走筋層は、幽門で特に発達しており、幽門括約筋を形成する。
(3)誤り。総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口するのは、主膵管である。
副膵管は主膵管よりも細く、主に膵頭の膵液を集め小十二指腸乳頭に開口する。
(4)誤り。胆嚢は、肝臓の右葉の下面に存在する。
胆嚢から出た胆嚢間と肝臓から出た総胆管は、合流して総胆管になる。
(5)正しい。大腸の結腸粘膜には半月ヒダがあるが、小腸粘膜にみられるような輪状ヒダや絨毛はなく、
管腔面はほぼ平滑である。
Q3.消化器系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道アカラシアは、胃食道逆流症(GERD)の原因になる。(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
【解説】正答(3)
(1)誤り。胃食道逆流症の主たる病院は、下部食道括約筋(LES)圧の低下である。
したがって、LES圧が上昇する食道アカラシアはその原因とならない。
胃食道逆流症の原因になるのは、食道裂孔ヘルニアや強皮症などである。
(2)誤り。食道の粘膜上皮は重層扁平上皮であり、食道がんの90%以上は扁平上皮がんである。
一方、バレット食道から進展して発症する食道がんは、腺がんである。
なお、食道がんの好発部位は、胸部中部食道である。
(3)正しい。たんぱく漏出性胃腸症は、アルブミンをはじめとする血漿たんぱく質が
消化管へ過剰に漏出することにより低たんぱく血症をきたす症候群である。
低たんぱく血症により、全身性の浮腫や胸膜水の貯留、下痢、悪心嘔吐、腹部膨満、食意不振や、
低カルシウム血症によるテタニー、リンパ球減少による免疫低下などの症状が現れる。
(4)誤り。クローン病では、炎症は消化管壁全層にみられる。
なお、潰瘍性大腸炎では、炎症は粘膜に現局している。
(5)誤り。過敏性腸症候群は代表的な機能性腸疾患の1つであり、
腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態である。
過敏性腸症候群は、便の形状から「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」に分けられる。
今日は、「循環器系」から出題をしようと思います。
「消化器系」同様、循環器系も重要な項目です。
心臓の構造、機能、役割についてしっかりと理解しておきましょう。
中でも心臓から出ていく血管、入ってくる血管、その血管の名称、
酸素の多い血液と少ない血液のどちらが流れているのかについては必ず理解しておいてくださいね。
心臓の刺激伝達系も出題率の高い箇所です。
Q1.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)毛細血管には、筋層がない。(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。
Q2.循環器疾患の成因と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肝動脈血栓は、肺塞栓を引き起こす。(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。
Q3.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)心臓の静脈の多くは、冠状静脈洞を経て右心房に注ぐ。(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。
Q4.循環器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)粥状硬化では、血管の中膜に石灰化が生じる。(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。
明日解説します。
2019年01月08日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>消化器系
それでは、昨日の問題の解説をします。
(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
【解説】正答(3)
(1)正しい。酵素は、化学反応における活性化エネルギーを低下させることにより反応速度を速める。
(2)正しい。1つの酵素は原則として1種類の基質に作用する。
これを酵素の基質特異性という。
(3)誤り。ミカエリス定数(Km)は、最大反応速度の半分を与える基質濃度のことで、
酵素の基質に対する親和性を反映する。
ミカエリス定数が小さいほど、酵素と基質の親和性が高いことを示す。
(4)正しい。同一反応を触媒するが、たんぱく質の構造が異なる酵素をアイソザイムという。
乳酸脱水素酵素には5種類のアイソザイムが存在し、それぞれ臓器特異性がある。
(5)正しい。酵素には、たんぱく質単独で触媒作用を示すものの他、
たんぱく質以外に水溶性ビタミンや金属イオンなどの補因子を必要とするものがある。
※補因子を必要とするタイプの酵素において、補因子を結合した活性のある完全な酵素をホロ酵素、
活性のないたんぱく質部分のみをアポ酵素という。
(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
【解説】正答(1)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水と反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多く見られる。
(2)誤り。酸化還元酵素は、2種類の基質間の酸化還元反応を触媒する。
乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)などが挙げられる。
ヘキソナーゼは、ヘキソースをリン酸化する転移酵素である。
(3)誤り。転移酵素は、一方の基質のアミノ酸やリン酸基などの官能基を
他方の基質に転移する反応を触媒する。
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、ヘキソナーゼなどが挙げられる。
グルコース6-リン酸イソメラーゼは、異性化酵素である。
(4)誤り。異性化酵素は、基質分子内の異性化を触媒する。
グルコース6-リン酸イソメラーゼなどが挙げられる。
ペルオキシダーゼは酸化酵素である。
(5)誤り。除去付加酵素は、加水分解なしに基質から官能基が脱離する反応を触媒する。
ピルビン酸デカルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)などが挙げられる。
HGM-CoAレダクダーゼは、還元酵素である。
本日は、「消化器系」について出題しようと思います。
色々な疾患に関する出題がされますが、中でも消化器系は重要度が高く、毎年出題されます。
確実に抑えておきましょう。
(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
明日解説します。
Q1.酵素に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)酵素は、化学反応における活性化エネルギーを低下させる。(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
【解説】正答(3)
(1)正しい。酵素は、化学反応における活性化エネルギーを低下させることにより反応速度を速める。
(2)正しい。1つの酵素は原則として1種類の基質に作用する。
これを酵素の基質特異性という。
(3)誤り。ミカエリス定数(Km)は、最大反応速度の半分を与える基質濃度のことで、
酵素の基質に対する親和性を反映する。
ミカエリス定数が小さいほど、酵素と基質の親和性が高いことを示す。
(4)正しい。同一反応を触媒するが、たんぱく質の構造が異なる酵素をアイソザイムという。
乳酸脱水素酵素には5種類のアイソザイムが存在し、それぞれ臓器特異性がある。
(5)正しい。酵素には、たんぱく質単独で触媒作用を示すものの他、
たんぱく質以外に水溶性ビタミンや金属イオンなどの補因子を必要とするものがある。
※補因子を必要とするタイプの酵素において、補因子を結合した活性のある完全な酵素をホロ酵素、
活性のないたんぱく質部分のみをアポ酵素という。
Q2.酵素とその分類に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)加水分解酵素ーアミラーゼ(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
【解説】正答(1)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水と反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多く見られる。
(2)誤り。酸化還元酵素は、2種類の基質間の酸化還元反応を触媒する。
乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)などが挙げられる。
ヘキソナーゼは、ヘキソースをリン酸化する転移酵素である。
(3)誤り。転移酵素は、一方の基質のアミノ酸やリン酸基などの官能基を
他方の基質に転移する反応を触媒する。
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、ヘキソナーゼなどが挙げられる。
グルコース6-リン酸イソメラーゼは、異性化酵素である。
(4)誤り。異性化酵素は、基質分子内の異性化を触媒する。
グルコース6-リン酸イソメラーゼなどが挙げられる。
ペルオキシダーゼは酸化酵素である。
(5)誤り。除去付加酵素は、加水分解なしに基質から官能基が脱離する反応を触媒する。
ピルビン酸デカルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)などが挙げられる。
HGM-CoAレダクダーゼは、還元酵素である。
本日は、「消化器系」について出題しようと思います。
色々な疾患に関する出題がされますが、中でも消化器系は重要度が高く、毎年出題されます。
確実に抑えておきましょう。
Q1.消化器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道には、漿膜がある。(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
Q2.消化器系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道は、咽頭から胃の憂悶に連なる消化管である。(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
Q3.消化器系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道アカラシアは、胃食道逆流症(GERD)の原因になる。(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
明日解説します。
2019年01月07日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>酵素
今日は、昨日の問題の解答をします。
(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
【解説】正答(3)
(1)誤り。マンノースは、六単糖(ヘキソース)である。
核酸の構成成分であるリボース、デオキシリボースが五炭糖(ペントース)である。
(2)誤り。マルトースは、α-1,4グリコシド結合を持つ二糖類である。
β-グリコシド結合を持つ二糖類には、ラクトースやセロビオースがある。
(3)正しい。フルクトースの重合体であるイヌリンは、
ゴボウの根やキクイモの塊茎に多く含まれる植物の貯蔵多糖で、ヒトでは消化できない。
(4)誤り。エイコサノイドは、アラキドン酸やEPAのような炭素数20の
多価不飽和脂肪酸から合成される生理活性の総称である。
ドコサヘキサエン酸は、炭素数22の多価不飽和脂肪酸である。
(5)誤り。スフィンゴミエリンは、セラミドにリン酸を介してコリンが結合したもので、
スフィンゴリン脂質である。
神経線維のミエリンの構成成分として、脳や神経組織に多く存在する。
(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸からアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
【解説】正答(4)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水を反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多くみられる。
(2)誤り。脂肪酸の分解酵素をβ酸化といい、ミトコンドリアのマトリックス内で行われる。
β酸化は、脂肪酸のカルボキシル基側から2個ずつ炭素が酸化され、
アセチルCoAとして離脱していく反応である。
生成したアセチルCoAはクエン酸回路に入り、水と二酸化炭素に分解されて、
効率のよいエネルギー源となる。
(3)誤り。n-3系脂肪酸のα-リノレン酸からは、同じn-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)が合成される。
n-6系脂肪酸のアラキドン酸は、同じn-6系のリノール酸から合成される。
(4)正しい。脂肪酸合成やコレステロール合成には還元剤が必要で、
ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
このため、脂肪組織ではペントースリン酸回路の活性が高い。
なお、コレステロールは、肝臓や小腸などで合成される。
(5)誤り。コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA還元酵素である。
今日は、「酵素」について出題します。
(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
明日解説します。
Q1.糖質と脂質に関す津記述である。正しいのはどれか。
(1)マンノースは、五炭糖である。(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
【解説】正答(3)
(1)誤り。マンノースは、六単糖(ヘキソース)である。
核酸の構成成分であるリボース、デオキシリボースが五炭糖(ペントース)である。
(2)誤り。マルトースは、α-1,4グリコシド結合を持つ二糖類である。
β-グリコシド結合を持つ二糖類には、ラクトースやセロビオースがある。
(3)正しい。フルクトースの重合体であるイヌリンは、
ゴボウの根やキクイモの塊茎に多く含まれる植物の貯蔵多糖で、ヒトでは消化できない。
(4)誤り。エイコサノイドは、アラキドン酸やEPAのような炭素数20の
多価不飽和脂肪酸から合成される生理活性の総称である。
ドコサヘキサエン酸は、炭素数22の多価不飽和脂肪酸である。
(5)誤り。スフィンゴミエリンは、セラミドにリン酸を介してコリンが結合したもので、
スフィンゴリン脂質である。
神経線維のミエリンの構成成分として、脳や神経組織に多く存在する。
Q2.脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脂肪酸合成は、ミトコンドリアで行われる。(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸からアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
【解説】正答(4)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水を反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多くみられる。
(2)誤り。脂肪酸の分解酵素をβ酸化といい、ミトコンドリアのマトリックス内で行われる。
β酸化は、脂肪酸のカルボキシル基側から2個ずつ炭素が酸化され、
アセチルCoAとして離脱していく反応である。
生成したアセチルCoAはクエン酸回路に入り、水と二酸化炭素に分解されて、
効率のよいエネルギー源となる。
(3)誤り。n-3系脂肪酸のα-リノレン酸からは、同じn-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)が合成される。
n-6系脂肪酸のアラキドン酸は、同じn-6系のリノール酸から合成される。
(4)正しい。脂肪酸合成やコレステロール合成には還元剤が必要で、
ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
このため、脂肪組織ではペントースリン酸回路の活性が高い。
なお、コレステロールは、肝臓や小腸などで合成される。
(5)誤り。コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA還元酵素である。
今日は、「酵素」について出題します。
Q1.酵素に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)酵素は、化学反応における活性化エネルギーを低下させる。(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
Q2.酵素とその分類に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)加水分解酵素ーアミラーゼ(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
明日解説します。
2019年01月06日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>◎三大栄養素の代謝
それでは、昨日の問題を解説します。
(2)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成される。
(3)リソソームは、多くの酸化酵素を含む。
(4)肺胞は、単層立方上皮に覆われている。
(5)心筋は、横紋がみられる。
【解説】正答(2)、(5)
(1)誤り。ゴルジ体は、粗面小胞体で合成されたたんぱく質に糖・脂質を付加し、
糖たんぱく質やリポたんぱく質の合成・分泌が行われる。
(2)正しい。核内の核小体は、仁とも呼ばれる。
(3)誤り。リソソームは、多くの加水分解酵素を含み、
細胞内の不要物や食作用で取り込んだ物質などを分解する。
多くの酸化酵素(オキシダーゼ)を含む細胞小器官はペルオキシソームで、
脂肪酸を酸化したり、代謝物やアルコールなどを酸化的分解(解毒)する。
(4)誤り。肺胞は、単層扁平上皮に覆われている。
単層立方上皮に覆われているのは、腎臓の尿細管上皮や甲状腺の濾胞上皮などである。
(5)正しい。心筋は、横紋がみられる不随意筋である。
※「上皮組織の分類」について理解しておきましょう。(単層上皮、多列上皮、重層上皮)
※「筋組織の分類」について理解しておきましょう。(平滑筋、心筋、骨格筋)
(2)エラスチンは、弾性線維の構成成分である。
(3)結合組織は、細胞同士が密接しており、細胞間質に乏しい。
(4)疎性結合組織は、組織液を多く含む。
(5)肥満細胞の細胞膜には、IgE受容体が組み込まれている。
【解説】正答(3)
(1)正しい。滑面小胞体は、ステロイドホルモンの合成、脂肪酸の不飽和化、グリコーゲン代謝・分泌、
有害物質の不活性化・無毒化(肝細胞)、カルシウムイオンの貯蔵・遊離(筋細胞)に関与している。
(2)正しい。支持組織の細胞間質の繊維には、
コラーゲンからなる膠原線維とエラスチンからなる弾性線維がある。
膠原線維は引き伸ばされにくく、弾性線維はゴムのように伸縮する。
(3)誤り。結合組織は、細胞間質が非常に豊富で、細胞は線維や基質に埋もれたように散在する。
細胞同士がブロックのように密接して並び、細胞間質に乏しいのは、上皮組織である。
(4)正しい。疎性結合組織は、人体に広く分布する結合組織で、皮下組織や粘膜下組織などを作る。
(5)正しい。肥満細胞の受容体に結合したIgEが、抗原抗体反応により肥満細胞を活性化すると、
ヒスタミンなどの化学伝達物質が肥満細胞の顆粒内から細胞外に放出される。
ヒスタミンが過剰に放出されると、T型アレルギー反応が引き起こされる。
今日の問題は、「三大栄養素の代謝」についてです。
「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の中でも非常に重要な項目で、毎年必ず数問出題されています。
この問題を解くだけではなく、参考書を隅々まで読み、暗記するのではなく「理解」してください。
管理栄養士として勤務する上でも「三大栄養素の代謝」について理解することは大事なことです。
(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸かたアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
明日解説します。
Q1.ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ゴルジ体では、たんぱく質の分解が行われる。(2)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成される。
(3)リソソームは、多くの酸化酵素を含む。
(4)肺胞は、単層立方上皮に覆われている。
(5)心筋は、横紋がみられる。
【解説】正答(2)、(5)
(1)誤り。ゴルジ体は、粗面小胞体で合成されたたんぱく質に糖・脂質を付加し、
糖たんぱく質やリポたんぱく質の合成・分泌が行われる。
(2)正しい。核内の核小体は、仁とも呼ばれる。
(3)誤り。リソソームは、多くの加水分解酵素を含み、
細胞内の不要物や食作用で取り込んだ物質などを分解する。
多くの酸化酵素(オキシダーゼ)を含む細胞小器官はペルオキシソームで、
脂肪酸を酸化したり、代謝物やアルコールなどを酸化的分解(解毒)する。
(4)誤り。肺胞は、単層扁平上皮に覆われている。
単層立方上皮に覆われているのは、腎臓の尿細管上皮や甲状腺の濾胞上皮などである。
(5)正しい。心筋は、横紋がみられる不随意筋である。
※「上皮組織の分類」について理解しておきましょう。(単層上皮、多列上皮、重層上皮)
※「筋組織の分類」について理解しておきましょう。(平滑筋、心筋、骨格筋)
Q2.ヒトの細胞と組織に関する記述である。誤っているものはどれか。1つ選べ。
(1)滑面小胞体では、ステロイドホルモンの合成が行われる。(2)エラスチンは、弾性線維の構成成分である。
(3)結合組織は、細胞同士が密接しており、細胞間質に乏しい。
(4)疎性結合組織は、組織液を多く含む。
(5)肥満細胞の細胞膜には、IgE受容体が組み込まれている。
【解説】正答(3)
(1)正しい。滑面小胞体は、ステロイドホルモンの合成、脂肪酸の不飽和化、グリコーゲン代謝・分泌、
有害物質の不活性化・無毒化(肝細胞)、カルシウムイオンの貯蔵・遊離(筋細胞)に関与している。
(2)正しい。支持組織の細胞間質の繊維には、
コラーゲンからなる膠原線維とエラスチンからなる弾性線維がある。
膠原線維は引き伸ばされにくく、弾性線維はゴムのように伸縮する。
(3)誤り。結合組織は、細胞間質が非常に豊富で、細胞は線維や基質に埋もれたように散在する。
細胞同士がブロックのように密接して並び、細胞間質に乏しいのは、上皮組織である。
(4)正しい。疎性結合組織は、人体に広く分布する結合組織で、皮下組織や粘膜下組織などを作る。
(5)正しい。肥満細胞の受容体に結合したIgEが、抗原抗体反応により肥満細胞を活性化すると、
ヒスタミンなどの化学伝達物質が肥満細胞の顆粒内から細胞外に放出される。
ヒスタミンが過剰に放出されると、T型アレルギー反応が引き起こされる。
今日の問題は、「三大栄養素の代謝」についてです。
「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の中でも非常に重要な項目で、毎年必ず数問出題されています。
この問題を解くだけではなく、参考書を隅々まで読み、暗記するのではなく「理解」してください。
管理栄養士として勤務する上でも「三大栄養素の代謝」について理解することは大事なことです。
Q1.糖質と脂質に関す津記述である。正しいのはどれか。
(1)マンノースは、五炭糖である。(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
Q2.脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脂肪酸合成は、ミトコンドリアで行われる。(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸かたアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
明日解説します。
2019年01月05日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>ヒトの細胞
それでは、昨日の問題の解説をします。
(2)20%
(3)50%
(4)70%
(5)95%
【解説】正答(5)
では、上記の表を使って考えてみましょう。
検査陽性者100人のうち20人は疾患Aに罹患していなかったことから、表中のa=80、b=20となります。
次に、本検査の敏感度は80%であることから、
敏感度=a/a+c×100=80/80+c×100=80より、c=20となります。
さらに、d=500-(a+b+c)=500-(80+20+20)=500-120=380となります。
整理すると、a=80、b=20、c=20、d=380です。
これで上の表も完成しましたね!
したがって、特異度はd/b+d×100=380/20+380×100=380/400×100=95%となります。
◎ここでポイント!
それぞれの言葉が何を意味するのかもしっかり理解しておきましょう。
・「敏感度」は、疾患罹患者に占める検査陽性者の割合
・「特異度」は、疾患に罹患していない者に占める検査陰性者の割合
・「敏感度」・「特異度」は、スクリーニング検査陽性の能力を示す指標で、
対象集団の有病率の影響を受けることはない。
今日からは、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の問題を出題していきます。
今日は、ヒトの細胞についてです。
この問題は、1問程度出題されることがあります。
ヒトの細胞は暗記するだけで攻略できる部分なので、頭に入れておいておきましょう。
勉強の仕方は、細胞の図をみてそれぞれの名称が言えるか、各々がどんな働きをしているか、です。
(2)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成される。
(3)リソソームは、多くの酸化酵素を含む。
(4)肺胞は、単層立法上皮に覆われている。
(5)心筋は、横紋がみられる。
(2)エラスチンは、弾性線維の構成成分である。
(3)結合組織は、細胞同士が密接しており、細胞間質に乏しい。
(4)疎性結合組織は、組織液を多く含む。
(5)肥満細胞の細胞膜には、IgE受容体が組み込まれている。
明日解説します。
Q1.500人の集団を対象に、敏感度が80%である疾患Aのスクリーニング検査を実施したところ、100人が陽性であった。さらに、この100人に精密検査を実施したところ、20人は疾患Aに罹患していなかった。このスクリーニング検査の特異度として、正しいものはどれか。1つ選べ。
(1)5%(2)20%
(3)50%
(4)70%
(5)95%
【解説】正答(5)
では、上記の表を使って考えてみましょう。
検査陽性者100人のうち20人は疾患Aに罹患していなかったことから、表中のa=80、b=20となります。
次に、本検査の敏感度は80%であることから、
敏感度=a/a+c×100=80/80+c×100=80より、c=20となります。
さらに、d=500-(a+b+c)=500-(80+20+20)=500-120=380となります。
整理すると、a=80、b=20、c=20、d=380です。
これで上の表も完成しましたね!
したがって、特異度はd/b+d×100=380/20+380×100=380/400×100=95%となります。
◎ここでポイント!
それぞれの言葉が何を意味するのかもしっかり理解しておきましょう。
・「敏感度」は、疾患罹患者に占める検査陽性者の割合
・「特異度」は、疾患に罹患していない者に占める検査陰性者の割合
・「敏感度」・「特異度」は、スクリーニング検査陽性の能力を示す指標で、
対象集団の有病率の影響を受けることはない。
今日からは、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の問題を出題していきます。
今日は、ヒトの細胞についてです。
この問題は、1問程度出題されることがあります。
ヒトの細胞は暗記するだけで攻略できる部分なので、頭に入れておいておきましょう。
勉強の仕方は、細胞の図をみてそれぞれの名称が言えるか、各々がどんな働きをしているか、です。
Q1.ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ゴルジ体では、たんぱく質の分解が行われる。(2)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成される。
(3)リソソームは、多くの酸化酵素を含む。
(4)肺胞は、単層立法上皮に覆われている。
(5)心筋は、横紋がみられる。
Q2.ヒトの細胞と組織に関する記述である。誤っているものはどれか。1つ選べ。
(1)滑面小胞体では、ステロイドホルモンの合成が行われる。(2)エラスチンは、弾性線維の構成成分である。
(3)結合組織は、細胞同士が密接しており、細胞間質に乏しい。
(4)疎性結合組織は、組織液を多く含む。
(5)肥満細胞の細胞膜には、IgE受容体が組み込まれている。
明日解説します。
2019年01月04日
出題予測問題<社会・環境と健康>◎敏感度・特異度、相対危険・寄与危険などの計算問題
それでは昨日の問題の解説をします。
(2)食塩摂取量の平均値
(3)要介護者の認定率
(4)がん検診の受診率
(5)特定健康診査の実施率
【解説】正答(1)
(1)正しい。健康寿命の都道府県格差の縮小を目指している。
(2)誤り。食塩摂取量の減少に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されてない。
(3)誤り。介護保険サービスの利用者の増加の抑制に関する目標はあるが、
要介護者の認定率やその都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
(4)誤り。がん検診の受診率に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
(5)誤り。特定健康診査・特定保健指導の実施率に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
※「健康日本21」では、平均寿命より健康寿命が重要視されるようになりました。
この部分も重要なので覚えておきましょうね!
(2)保険者は、被保険者に保険料を納める。
(3)生活保護受給者は、国民健康保険に加入する。
(4)被用者保険と国民健康保険の受診時の自己負担割合は、共通である。
(5)最も加入者が多いのは、国民健康保険である。
【解説】正答(4)
(1)誤り。平成20年4月から、後期高齢者(75歳以上)に対する医療は、
旧老人保健法が改正された高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)に基づき
提供されている。
(2)誤り。被保険者は、保険者に保険料を納める。
(3)誤り。生活保護受給者は、国民健康保健に加入せず、生活保護における医療扶助を受ける。
(4)正しい。受診時の自己負担額は、被保険者と国民健康保険ともに一律3割である。
ただし、未就学児については2割、70歳以上の者については2割(現役並み所得者は3割)である。
(5)誤り。最も加入者が多いのは、被用者保険(59.6%)であり、国民健康保険(27.5%)、
後期高齢者医療制度(12.9%)と続く。
それでは、今日の問題です。
今日は、計算問題と行きましょう。
今回は、敏感度や特異度に関する計算問題を出題します。
その他にも、相対危険や寄与危険などの計算問題が出題される場合もあるので、
計算方法を復習しておきましょうね。
(2)20%
(3)50%
(4)70%
(5)95%
明日解説します。
Q1.健康日本21(第2次)において、都道府県格差の縮小を目標としている項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)日常生活に制限のない期間の平均(2)食塩摂取量の平均値
(3)要介護者の認定率
(4)がん検診の受診率
(5)特定健康診査の実施率
【解説】正答(1)
(1)正しい。健康寿命の都道府県格差の縮小を目指している。
(2)誤り。食塩摂取量の減少に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されてない。
(3)誤り。介護保険サービスの利用者の増加の抑制に関する目標はあるが、
要介護者の認定率やその都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
(4)誤り。がん検診の受診率に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
(5)誤り。特定健康診査・特定保健指導の実施率に関する目標はあるが、
その都道府県格差の縮小に関する目標は設定されていない。
※「健康日本21」では、平均寿命より健康寿命が重要視されるようになりました。
この部分も重要なので覚えておきましょうね!
Q2.わが国の医療保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)後期高齢者医療制度は、医療法に基づく。(2)保険者は、被保険者に保険料を納める。
(3)生活保護受給者は、国民健康保険に加入する。
(4)被用者保険と国民健康保険の受診時の自己負担割合は、共通である。
(5)最も加入者が多いのは、国民健康保険である。
【解説】正答(4)
(1)誤り。平成20年4月から、後期高齢者(75歳以上)に対する医療は、
旧老人保健法が改正された高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)に基づき
提供されている。
(2)誤り。被保険者は、保険者に保険料を納める。
(3)誤り。生活保護受給者は、国民健康保健に加入せず、生活保護における医療扶助を受ける。
(4)正しい。受診時の自己負担額は、被保険者と国民健康保険ともに一律3割である。
ただし、未就学児については2割、70歳以上の者については2割(現役並み所得者は3割)である。
(5)誤り。最も加入者が多いのは、被用者保険(59.6%)であり、国民健康保険(27.5%)、
後期高齢者医療制度(12.9%)と続く。
それでは、今日の問題です。
今日は、計算問題と行きましょう。
今回は、敏感度や特異度に関する計算問題を出題します。
その他にも、相対危険や寄与危険などの計算問題が出題される場合もあるので、
計算方法を復習しておきましょうね。
Q1.500人の集団を対象に、敏感度が80%である疾病Aのスクリーニング検査を実施したところ、100人が陽性であった。さらに、この100人に精密検査を実施したところ、20人は疾病Aに罹患していなかった。このスクリーニング検査の特異度として、正しいものはどれか。1つ選べ。
(1)5%(2)20%
(3)50%
(4)70%
(5)95%
明日解説します。
2019年01月03日
出題予測問題<社会・環境と健康>◎健康日本21などの制度
それでは、昨日の問題の解説をします。
(2)a有病率ーbコホート研究ーc症例対照研究
(3)a罹患率ーb症例対照研究ーcコホート研究
(4)a罹患率ーbコホート研究ーc横断研究
(5)a罹患率ーb横断研究ーc症例対照研究
【解説】正答(4)
特定の期間内に、集団に新たに生じた疾病の症例数の割合を罹患率(a)といい、
コホート研究(b)では算出できるが、横断研究(c)や症例対照研究では算出できない。
ここでの「ポイント」です。
それぞれの指す言葉の意味を正しく理解しておきましょう。
・「有病率」とは、対象集団の人口における調査日の有病者数の割合をいい、
慢性疾患の罹患状況の把握に適する。
・「罹患率」とは、対象集団の人口において一定期間に新たに発生した患者の割合をいい、
急性疾患の発生状況の把握に適する。
・「横断研究」とは、ある集団のある一時点における疾患ア(以上)の有無と要因の保有状況を調査し、
その関連性を明らかにする研究方法で、罹患率ではなく有病率によって疾患と要因の関連性を評価する。
・「コホート研究」とは、対象集団を研究開始の時点でリスク因子曝露の有無
または曝露の程度によって区分して、追跡後のそれぞれの群の疾病発生率を比較する研究方法である。
追跡調査を行うことから罹患率や死亡率を求めることができる。
・「症例対照研究」とは、対象疾患をもった人で構成される症例群と、その疾病をもたない人で構成される対象群を設定して、リスク因子への過去の曝露状況を比較する研究方法である。
・横断研究、症例対照研究は追跡調査ではないため、罹患率や死亡率を求めることができない。
それでは、今日の問題です。
今日は、「社会・環境と健康」の中でも頻出項目である「健康日本21」などの制度から出題します。
「健康日本21」が最も頻出ですが、他の制度についてもしっかり理解をしておきましょう。
制度について学習する際は、「最新情報」を元に勉強してください。
制度は改訂が繰り返されているので、古いものを学習しても無意味になってしまいます。
(2)食塩摂取量の平均値
(3)要介護者の認定率
(4)がん検診の受診率
(5)特定健康診査の実施率
(2)保険者は、被保険者に保険料を納める。
(3)生活保護受給者は、国民健康保険に加入する。
(4)被用者保険と国民健康保険の受診時の自己負担割合は、共通である。
(5)最も加入者が多いのは、国民健康保険である。
明日解説します。
Q1.疫学指標に関する記述である。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。特定の期間内に、集団に新たに生じた疾病の症例数の割合を[ a ]といい、[ b ]では算出できるが、[ c ]では算出できない。
(1)a有病率ーb横断研究ーcコホート研究(2)a有病率ーbコホート研究ーc症例対照研究
(3)a罹患率ーb症例対照研究ーcコホート研究
(4)a罹患率ーbコホート研究ーc横断研究
(5)a罹患率ーb横断研究ーc症例対照研究
【解説】正答(4)
特定の期間内に、集団に新たに生じた疾病の症例数の割合を罹患率(a)といい、
コホート研究(b)では算出できるが、横断研究(c)や症例対照研究では算出できない。
ここでの「ポイント」です。
それぞれの指す言葉の意味を正しく理解しておきましょう。
・「有病率」とは、対象集団の人口における調査日の有病者数の割合をいい、
慢性疾患の罹患状況の把握に適する。
・「罹患率」とは、対象集団の人口において一定期間に新たに発生した患者の割合をいい、
急性疾患の発生状況の把握に適する。
・「横断研究」とは、ある集団のある一時点における疾患ア(以上)の有無と要因の保有状況を調査し、
その関連性を明らかにする研究方法で、罹患率ではなく有病率によって疾患と要因の関連性を評価する。
・「コホート研究」とは、対象集団を研究開始の時点でリスク因子曝露の有無
または曝露の程度によって区分して、追跡後のそれぞれの群の疾病発生率を比較する研究方法である。
追跡調査を行うことから罹患率や死亡率を求めることができる。
・「症例対照研究」とは、対象疾患をもった人で構成される症例群と、その疾病をもたない人で構成される対象群を設定して、リスク因子への過去の曝露状況を比較する研究方法である。
・横断研究、症例対照研究は追跡調査ではないため、罹患率や死亡率を求めることができない。
それでは、今日の問題です。
今日は、「社会・環境と健康」の中でも頻出項目である「健康日本21」などの制度から出題します。
「健康日本21」が最も頻出ですが、他の制度についてもしっかり理解をしておきましょう。
制度について学習する際は、「最新情報」を元に勉強してください。
制度は改訂が繰り返されているので、古いものを学習しても無意味になってしまいます。
Q1.健康日本21(第2次)において、都道府県格差の縮小を目標としている項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)日常生活に制限のない期間の平均(2)食塩摂取量の平均値
(3)要介護者の認定率
(4)がん検診の受診率
(5)特定健康診査の実施率
Q2.わが国の医療保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)後期高齢者医療制度は、医療法に基づく。(2)保険者は、被保険者に保険料を納める。
(3)生活保護受給者は、国民健康保険に加入する。
(4)被用者保険と国民健康保険の受診時の自己負担割合は、共通である。
(5)最も加入者が多いのは、国民健康保険である。
明日解説します。
2019年01月02日
出題予測問題<社会・環境と健康>疫学指標
それでは、昨日の問題の解説です。
(2)平均寿命ー生命表
(3)有訴者率ー患者調査
(4)通院者率ー国民生活基礎調査
(5)離婚率ー人口動態統計
【解説】正答(3)
(1)正しい。人口性比とは、女性100人に対する男性の数をいい、国政調査から分かる。
平成27年の調査では94.8であり、人口は男性より女性が多い。
(2)正しい。平均寿命とは、0歳児の平均余命をいい、生命表からわかる。
0歳以上の定常人口/0歳の生存数で算出され、
平成27年完全生命表によると、男性80.75年、女性86.99年となっており、男女とも漸増傾向にある。
(3)誤り。有訴者率は、有訴者数/世帯人員×1,000で算出され、国民生活基礎調査からわかる。
平成28年の調査における総数は305.9となっている。
症状別にみると、男性では「腰痛」の有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「咳や痰がでる」、
女性では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。
(4)正しい。通院者率は。通院者数/世帯人員×1,000で算出され、国民生活基礎調査からわかる。
平成28年の調査における総数は、390.2となっている。
傷病別にみると、男女とも「高血圧症」が最も高い。
(5)正しい。離婚率は、年間離婚届出件数/10月1日現在日本人人口×1,000で算出され、
人口動態統計からわかる。
平成28年の調査では、1.73となっている。
(2)周産期死亡は、妊娠満22週以降いの死産と生後1か月未満の新生児死亡の和である。
(3)後継特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率の和である。
(4)全死亡の粗死亡率は、漸減傾向にある。
(5)乳児死亡の原因は、乳幼児突然死症候群が最も多い。
【解説】正答(3)
(1)誤り。人口動態統計における年齢調整死亡率は、
昭和60年モデル人口を基準人口とした直接法で算出している。
基準人口を用いて年齢構成の歪みを補正することで、
年齢構成の異なる集団同士を比較することができる。
(2)誤り。周産期死亡は、妊娠満22週以降の死産と生後1週未満の早期新生児死亡の和である。
(3)正しい。
(4)誤り。全死亡の粗死亡率は、高齢化の影響により漸増傾向にある。
一方、全死亡の年齢調整死亡率は医療技術の進歩等により漸減傾向にある。
(5)誤り。乳児死亡の原因は「先天奇形、変形及び染色体異常」が最も多く、
「周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害」、「乳幼児突然死症候群」と続く。
それでは、今日の問題を出題します。
今日は、「疫学指標」の問題です。
(2)a有病率ーbコホート研究ーc症例対照研究
(3)a罹患率ーb症例対照研究ーcコホート研究
(4)a罹患率ーbコホート研究ーc横断研究
(5)a罹患率ーb横断研究ーc症例対照研究
明日解説します。
Q1.保健統計指標と統計資料の組合せである。誤っているものはどれか。1つ選べ。
(1)人口性比ー国勢調査(2)平均寿命ー生命表
(3)有訴者率ー患者調査
(4)通院者率ー国民生活基礎調査
(5)離婚率ー人口動態統計
【解説】正答(3)
(1)正しい。人口性比とは、女性100人に対する男性の数をいい、国政調査から分かる。
平成27年の調査では94.8であり、人口は男性より女性が多い。
(2)正しい。平均寿命とは、0歳児の平均余命をいい、生命表からわかる。
0歳以上の定常人口/0歳の生存数で算出され、
平成27年完全生命表によると、男性80.75年、女性86.99年となっており、男女とも漸増傾向にある。
(3)誤り。有訴者率は、有訴者数/世帯人員×1,000で算出され、国民生活基礎調査からわかる。
平成28年の調査における総数は305.9となっている。
症状別にみると、男性では「腰痛」の有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「咳や痰がでる」、
女性では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。
(4)正しい。通院者率は。通院者数/世帯人員×1,000で算出され、国民生活基礎調査からわかる。
平成28年の調査における総数は、390.2となっている。
傷病別にみると、男女とも「高血圧症」が最も高い。
(5)正しい。離婚率は、年間離婚届出件数/10月1日現在日本人人口×1,000で算出され、
人口動態統計からわかる。
平成28年の調査では、1.73となっている。
Q2.人口動態統計に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)年齢調整死亡率は、昭和60年モデル人口を基準人口とした関節法で算出している。(2)周産期死亡は、妊娠満22週以降いの死産と生後1か月未満の新生児死亡の和である。
(3)後継特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率の和である。
(4)全死亡の粗死亡率は、漸減傾向にある。
(5)乳児死亡の原因は、乳幼児突然死症候群が最も多い。
【解説】正答(3)
(1)誤り。人口動態統計における年齢調整死亡率は、
昭和60年モデル人口を基準人口とした直接法で算出している。
基準人口を用いて年齢構成の歪みを補正することで、
年齢構成の異なる集団同士を比較することができる。
(2)誤り。周産期死亡は、妊娠満22週以降の死産と生後1週未満の早期新生児死亡の和である。
(3)正しい。
(4)誤り。全死亡の粗死亡率は、高齢化の影響により漸増傾向にある。
一方、全死亡の年齢調整死亡率は医療技術の進歩等により漸減傾向にある。
(5)誤り。乳児死亡の原因は「先天奇形、変形及び染色体異常」が最も多く、
「周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害」、「乳幼児突然死症候群」と続く。
それでは、今日の問題を出題します。
今日は、「疫学指標」の問題です。
Q1.疫学指標に関する記述である。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。特定の期間内に、集団に新たに生じた疾病の症例数の割合を[ a ]といい、[ b ]では算出できるが、[ c ]では算出できない。
(1)a有病率ーb横断研究ーcコホート研究(2)a有病率ーbコホート研究ーc症例対照研究
(3)a罹患率ーb症例対照研究ーcコホート研究
(4)a罹患率ーbコホート研究ーc横断研究
(5)a罹患率ーb横断研究ーc症例対照研究
明日解説します。