2019年01月07日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>酵素
今日は、昨日の問題の解答をします。
(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
【解説】正答(3)
(1)誤り。マンノースは、六単糖(ヘキソース)である。
核酸の構成成分であるリボース、デオキシリボースが五炭糖(ペントース)である。
(2)誤り。マルトースは、α-1,4グリコシド結合を持つ二糖類である。
β-グリコシド結合を持つ二糖類には、ラクトースやセロビオースがある。
(3)正しい。フルクトースの重合体であるイヌリンは、
ゴボウの根やキクイモの塊茎に多く含まれる植物の貯蔵多糖で、ヒトでは消化できない。
(4)誤り。エイコサノイドは、アラキドン酸やEPAのような炭素数20の
多価不飽和脂肪酸から合成される生理活性の総称である。
ドコサヘキサエン酸は、炭素数22の多価不飽和脂肪酸である。
(5)誤り。スフィンゴミエリンは、セラミドにリン酸を介してコリンが結合したもので、
スフィンゴリン脂質である。
神経線維のミエリンの構成成分として、脳や神経組織に多く存在する。
(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸からアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
【解説】正答(4)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水を反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多くみられる。
(2)誤り。脂肪酸の分解酵素をβ酸化といい、ミトコンドリアのマトリックス内で行われる。
β酸化は、脂肪酸のカルボキシル基側から2個ずつ炭素が酸化され、
アセチルCoAとして離脱していく反応である。
生成したアセチルCoAはクエン酸回路に入り、水と二酸化炭素に分解されて、
効率のよいエネルギー源となる。
(3)誤り。n-3系脂肪酸のα-リノレン酸からは、同じn-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)が合成される。
n-6系脂肪酸のアラキドン酸は、同じn-6系のリノール酸から合成される。
(4)正しい。脂肪酸合成やコレステロール合成には還元剤が必要で、
ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
このため、脂肪組織ではペントースリン酸回路の活性が高い。
なお、コレステロールは、肝臓や小腸などで合成される。
(5)誤り。コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA還元酵素である。
今日は、「酵素」について出題します。
(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
明日解説します。
Q1.糖質と脂質に関す津記述である。正しいのはどれか。
(1)マンノースは、五炭糖である。(2)マルトースは、β-1,4グリコシド結合を持つ。
(3)イヌリンは、フルクトースからなる単純多糖類である。
(4)ドコサヘキサエン酸からエイコサノイドが合成される。
(5)スフィンゴミエリンは、糖脂質である。
【解説】正答(3)
(1)誤り。マンノースは、六単糖(ヘキソース)である。
核酸の構成成分であるリボース、デオキシリボースが五炭糖(ペントース)である。
(2)誤り。マルトースは、α-1,4グリコシド結合を持つ二糖類である。
β-グリコシド結合を持つ二糖類には、ラクトースやセロビオースがある。
(3)正しい。フルクトースの重合体であるイヌリンは、
ゴボウの根やキクイモの塊茎に多く含まれる植物の貯蔵多糖で、ヒトでは消化できない。
(4)誤り。エイコサノイドは、アラキドン酸やEPAのような炭素数20の
多価不飽和脂肪酸から合成される生理活性の総称である。
ドコサヘキサエン酸は、炭素数22の多価不飽和脂肪酸である。
(5)誤り。スフィンゴミエリンは、セラミドにリン酸を介してコリンが結合したもので、
スフィンゴリン脂質である。
神経線維のミエリンの構成成分として、脳や神経組織に多く存在する。
Q2.脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脂肪酸合成は、ミトコンドリアで行われる。(2)脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
(3)α-リノレン酸からアラキドン酸が合成される。
(4)コレステロール合成には、ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
(5)コレステロール合成の律速酵素は、リポたんぱく質リパーゼである。
【解説】正答(4)
(1)正しい。加水分解酵素は、基質が水を反応して分解する反応を触媒する。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素に多くみられる。
(2)誤り。脂肪酸の分解酵素をβ酸化といい、ミトコンドリアのマトリックス内で行われる。
β酸化は、脂肪酸のカルボキシル基側から2個ずつ炭素が酸化され、
アセチルCoAとして離脱していく反応である。
生成したアセチルCoAはクエン酸回路に入り、水と二酸化炭素に分解されて、
効率のよいエネルギー源となる。
(3)誤り。n-3系脂肪酸のα-リノレン酸からは、同じn-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)が合成される。
n-6系脂肪酸のアラキドン酸は、同じn-6系のリノール酸から合成される。
(4)正しい。脂肪酸合成やコレステロール合成には還元剤が必要で、
ペントースリン酸回路で産生されるNADPHが利用される。
このため、脂肪組織ではペントースリン酸回路の活性が高い。
なお、コレステロールは、肝臓や小腸などで合成される。
(5)誤り。コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA還元酵素である。
今日は、「酵素」について出題します。
Q1.酵素に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)酵素は、化学反応における活性化エネルギーを低下させる。(2)酵素と基質が1対1の対応をすることを、基質特異性という。
(3)ミカエリス定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が高い。
(4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムが存在する。
(5)酵素には、金属イオンを補因子とするものがある。
Q2.酵素とその分類に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)加水分解酵素ーアミラーゼ(2)酸化還元酵素ーヘキソナーゼ
(3)転移酵素ーグルコース6-リン酸イソメラーゼ
(4)異性化酵素ーペルオキシダーゼ
(5)除去付加酵素ーHMG-CoAレダクターゼ
明日解説します。
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