2019年01月09日
出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>循環器系
それでは、昨日の問題の解説をします。
(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、外膜からなり、漿膜を持たない。
(2)誤り。強酸性の胃酸は、胃底腺の壁細胞から分泌される。
幽門腺では、G細胞からがるとリン、D細胞からソマトスタチン、粘液細胞から粘液が分泌される。
(3)誤り。胃から十二指腸へ続く部分には憂悶括約筋があり、十二指腸への食物の輸送が調整される。
オッディ括約筋は、総胆管と主膵管の開口部である大十二指腸乳頭にある。
オッディ括約筋は、胆汁、膵液の十二指腸への流入を調整している。
(4)誤り。肝細胞は、再生能力が高い。
(5)正しい。クッパ―細胞は、肝臓内に常在するマクロファージと考えられており、
食作用を持ち、異物処理を行う。
(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、咽頭から胃の噴門に連なる消化管である。
幽門は、十二指腸に続く。
(2)誤り。胃における筋層の一番内側は、斜走筋層である。
胃の筋層は、内側から斜走筋層、輪走筋層、縦走筋層の三層からなる。
輪走筋層は、幽門で特に発達しており、幽門括約筋を形成する。
(3)誤り。総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口するのは、主膵管である。
副膵管は主膵管よりも細く、主に膵頭の膵液を集め小十二指腸乳頭に開口する。
(4)誤り。胆嚢は、肝臓の右葉の下面に存在する。
胆嚢から出た胆嚢間と肝臓から出た総胆管は、合流して総胆管になる。
(5)正しい。大腸の結腸粘膜には半月ヒダがあるが、小腸粘膜にみられるような輪状ヒダや絨毛はなく、
管腔面はほぼ平滑である。
(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
【解説】正答(3)
(1)誤り。胃食道逆流症の主たる病院は、下部食道括約筋(LES)圧の低下である。
したがって、LES圧が上昇する食道アカラシアはその原因とならない。
胃食道逆流症の原因になるのは、食道裂孔ヘルニアや強皮症などである。
(2)誤り。食道の粘膜上皮は重層扁平上皮であり、食道がんの90%以上は扁平上皮がんである。
一方、バレット食道から進展して発症する食道がんは、腺がんである。
なお、食道がんの好発部位は、胸部中部食道である。
(3)正しい。たんぱく漏出性胃腸症は、アルブミンをはじめとする血漿たんぱく質が
消化管へ過剰に漏出することにより低たんぱく血症をきたす症候群である。
低たんぱく血症により、全身性の浮腫や胸膜水の貯留、下痢、悪心嘔吐、腹部膨満、食意不振や、
低カルシウム血症によるテタニー、リンパ球減少による免疫低下などの症状が現れる。
(4)誤り。クローン病では、炎症は消化管壁全層にみられる。
なお、潰瘍性大腸炎では、炎症は粘膜に現局している。
(5)誤り。過敏性腸症候群は代表的な機能性腸疾患の1つであり、
腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態である。
過敏性腸症候群は、便の形状から「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」に分けられる。
今日は、「循環器系」から出題をしようと思います。
「消化器系」同様、循環器系も重要な項目です。
心臓の構造、機能、役割についてしっかりと理解しておきましょう。
中でも心臓から出ていく血管、入ってくる血管、その血管の名称、
酸素の多い血液と少ない血液のどちらが流れているのかについては必ず理解しておいてくださいね。
心臓の刺激伝達系も出題率の高い箇所です。
(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。
(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。
(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。
(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。
明日解説します。
Q1.消化器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道には、漿膜がある。(2)幽門腺では、主に強酸性の胃酸が分泌される。
(3)胃から十二指腸へ続く部分には、オッディ括約筋がある。
(4)肝細胞は、再生能力が低い。
(5)肝類洞腔中に存在するクッパ―細胞は、異物処理を行う。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、外膜からなり、漿膜を持たない。
(2)誤り。強酸性の胃酸は、胃底腺の壁細胞から分泌される。
幽門腺では、G細胞からがるとリン、D細胞からソマトスタチン、粘液細胞から粘液が分泌される。
(3)誤り。胃から十二指腸へ続く部分には憂悶括約筋があり、十二指腸への食物の輸送が調整される。
オッディ括約筋は、総胆管と主膵管の開口部である大十二指腸乳頭にある。
オッディ括約筋は、胆汁、膵液の十二指腸への流入を調整している。
(4)誤り。肝細胞は、再生能力が高い。
(5)正しい。クッパ―細胞は、肝臓内に常在するマクロファージと考えられており、
食作用を持ち、異物処理を行う。
Q2.消化器系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道は、咽頭から胃の憂悶に連なる消化管である。(2)胃における筋層の一番内側は、輪走筋層である。
(3)副膵管は、総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口する。
(4)胆嚢は、肝臓の左葉の下面に存在する。
(5)大腸の結腸粘膜には、半月ヒダがある。
【解説】正答(5)
(1)誤り。食道は、咽頭から胃の噴門に連なる消化管である。
幽門は、十二指腸に続く。
(2)誤り。胃における筋層の一番内側は、斜走筋層である。
胃の筋層は、内側から斜走筋層、輪走筋層、縦走筋層の三層からなる。
輪走筋層は、幽門で特に発達しており、幽門括約筋を形成する。
(3)誤り。総胆管と合流し、大十二指腸乳頭に開口するのは、主膵管である。
副膵管は主膵管よりも細く、主に膵頭の膵液を集め小十二指腸乳頭に開口する。
(4)誤り。胆嚢は、肝臓の右葉の下面に存在する。
胆嚢から出た胆嚢間と肝臓から出た総胆管は、合流して総胆管になる。
(5)正しい。大腸の結腸粘膜には半月ヒダがあるが、小腸粘膜にみられるような輪状ヒダや絨毛はなく、
管腔面はほぼ平滑である。
Q3.消化器系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食道アカラシアは、胃食道逆流症(GERD)の原因になる。(2)食道がんの多くは、腺がんである。
(3)たんぱく漏出性胃腸症では、浮腫がみられる。
(4)クローン病では、炎症は粘膜に現局している。
(5)過敏性腸症候群では、便秘はみられない。
【解説】正答(3)
(1)誤り。胃食道逆流症の主たる病院は、下部食道括約筋(LES)圧の低下である。
したがって、LES圧が上昇する食道アカラシアはその原因とならない。
胃食道逆流症の原因になるのは、食道裂孔ヘルニアや強皮症などである。
(2)誤り。食道の粘膜上皮は重層扁平上皮であり、食道がんの90%以上は扁平上皮がんである。
一方、バレット食道から進展して発症する食道がんは、腺がんである。
なお、食道がんの好発部位は、胸部中部食道である。
(3)正しい。たんぱく漏出性胃腸症は、アルブミンをはじめとする血漿たんぱく質が
消化管へ過剰に漏出することにより低たんぱく血症をきたす症候群である。
低たんぱく血症により、全身性の浮腫や胸膜水の貯留、下痢、悪心嘔吐、腹部膨満、食意不振や、
低カルシウム血症によるテタニー、リンパ球減少による免疫低下などの症状が現れる。
(4)誤り。クローン病では、炎症は消化管壁全層にみられる。
なお、潰瘍性大腸炎では、炎症は粘膜に現局している。
(5)誤り。過敏性腸症候群は代表的な機能性腸疾患の1つであり、
腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態である。
過敏性腸症候群は、便の形状から「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」に分けられる。
今日は、「循環器系」から出題をしようと思います。
「消化器系」同様、循環器系も重要な項目です。
心臓の構造、機能、役割についてしっかりと理解しておきましょう。
中でも心臓から出ていく血管、入ってくる血管、その血管の名称、
酸素の多い血液と少ない血液のどちらが流れているのかについては必ず理解しておいてくださいね。
心臓の刺激伝達系も出題率の高い箇所です。
Q1.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)毛細血管には、筋層がない。(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。
Q2.循環器疾患の成因と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肝動脈血栓は、肺塞栓を引き起こす。(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。
Q3.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)心臓の静脈の多くは、冠状静脈洞を経て右心房に注ぐ。(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。
Q4.循環器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)粥状硬化では、血管の中膜に石灰化が生じる。(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。
明日解説します。
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