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2019年01月10日

出題予測問題<人体の構造と機能及び疾病の成り立ち>腎・尿路系

Q1.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)毛細血管には、筋層がない。
(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。
(3)三尖弁は、左心房の間にある。
(4)血中二酸化炭素の増加により、心拍数は減少する。
(5)胎児期における卵円孔は、心室中隔にある。



【解説】正答(1)
(1)正しい。毛細血管の壁は、内皮細胞とその基底膜でできており、筋層はない。
   毛細血管は、動脈と静脈の間をつなぎ、身体各部の組織と物質交換を行うための血管である。
   なお、動脈と静脈には筋層がある。
(2)誤り。肺静脈は、肺ガス交換を終えた血管を左心房と左心室の間にある弁は、僧帽弁である。
(3)誤り。三尖弁は、右心弁と右心室の間にある。
   左心房と左心室の間にある弁は、僧帽弁である。
(4)誤り。血中二酸化炭素の増加により、心拍数は増加する。
(5)誤り。卵円孔は、心房中隔にある。
   胎児期において、右心房に流入した血液の約60%は、卵円孔を通って左心房に入り、
   左心房を経て大動脈に送られる。


Q2.循環器疾患の成因と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肝動脈血栓は、肺塞栓を引き起こす。
(2)労作性狭心症の発症時には、心電図上ST上昇がみられる。
(3)不安定狭心症は、急性冠症候群(ACS)の1つである。
(4)心房細動では、アテローム血栓性脳梗塞を生じやすい。
(5)心室細動は、徐脈性不整脈である。



【解説】正答(3)
(1)誤り。肺塞栓は、主に下肢の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症が原因で起こる。
   下肢静脈や骨盤内静脈で生じた血栓が肺に運ばれ、肺動脈を閉塞し、肺塞栓を生じる。
   肝動脈血栓は、心臓の冠動脈に生じた血栓のことで、
   この血栓により肝動脈が閉塞されて心筋が虚血壊死に陥った病態が心筋梗塞である。
(2)誤り。労作性狭心症の発作時では、心電図上ST下降がみられる。
   労作性狭心症は、労作により心筋の酸素需要量が増加して、維持知的な心筋虚血に陥ったもので、
   胸部圧迫感や締め付け感、胸痛が生じるが、安静にすると寛解する。
(3)正しい。急性冠症候群(ACS)は、冠動脈に形成された動脈硬化性プラーク破綻と
   それに続く血栓形成により引き起こされる急性心筋虚血を呈する疾患の総称である。
(4)誤り。心房細動では、心原性脳塞栓症を生じやすい。
   心房細動は、心房が痙攣するように震え、規則正しい拡張と収縮ができなくなる不整脈である。
(5)誤り。心室細動は、頻脈性不整脈である。
   心室細動は、心室が不規則に震えている状態で、心拍出量はなく、意識は消失し、脈拍はふれない。


Q3.循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)心臓の静脈の多くは、冠状静脈洞を経て右心房に注ぐ。
(2)心房は、心室に比べ心筋走が厚く発達している。
(3)心臓の刺激伝導系は、房室結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
(4)拡張期血圧は、動脈内の圧力が最大になったときの血圧である。
(5)リンパ管は、最終的には動脈に注ぐ。



【解説】正答(1)
(1)正しい。
(2)誤り。血液を送り出す心室は、血液を受け入れる心房に比べ心筋層が厚く発達している。
   特に左心室の心筋層は非常に厚い。
(3)誤り。心臓の刺激伝達系は、右心房にある洞房結節から始まった興奮を心筋全体に伝える。
   心筋細胞の中には、横紋構造が不明瞭な特殊心筋がある。
(4)誤り。拡張期血圧は、動脈内の圧力が最小になったときの血圧である。
   動脈内の圧力が最大になったときの血圧は、収縮期血圧である。
(5)誤り。リンパ管は、最終的に左右の静脈角で静脈と合流する。


Q4.循環器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)粥状硬化では、血管の中膜に石灰化が生じる。
(2)家庭血圧による高血圧基準値は、140/90mmHg以上である。
(3)右心不全では、胸水が貯留する。
(4)くも膜下出血は、深部静脈血栓が原因となる。
(5)ラクナ梗塞は、脳主幹動脈に起こる。



【解説】正答(3)
(1)誤り。粥状硬化は、LDL-コレステロールやリン脂質が動脈内膜のマクロファージに取り込まれ、
   ドロドロした粥状物質が溜まり、アテロームを形成する動脈硬化のことである。
(2)誤り。家庭血圧による高血圧基準値は135/85mmHg以上である。
   一方、診察室血圧の基準は140/90mmHg以上である。
(3)正しい。右心不全では、右心室の収縮力低下により、体静脈系がうっ血するため、
   それに伴う症状がみられる。
   ※左心不全と右心不全の病態を症状の違いを理解しておきましょう。   
(4)誤り。くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂や脳動静脈の奇形が原因となる。
   下肢静脈や骨盤内静脈などで形成される深部静脈血栓が原因となるのは、肺塞栓などである。
(5)誤り。ラクナ梗塞は、細い脳動脈の穿通枝に起こる小さな梗塞で、
   高血圧や脂質異常症などが原因となる。
   脳主幹動脈に起こる梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞である。


今日は、「腎・尿路系」の問題を出題します。
腎臓の機能と併せて腎疾患の病態についても理解しておきましょう。
腎疾患には色々な種類があるので、その違いも復習しておいてくださいね。


Q1.腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿細管は、近位尿細管、遠位尿細管、集合管で構成される。
(2)クレアチニンは、糸球体で完全に濾過される。
(3)アミノ酸は、80%程度が近位尿細管で再吸収される。
(4)酸素の供給が不足すると、腎臓でのエリスロポエチンの産生が抑制される。
(5)炭酸水素イオンは、そのほとんどが尿中に排泄される。




Q2.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)急性糸球体腎炎では、血中抗ストレプトリジンO抗体(ASO)値が低下する。
(2)糖尿病腎症で顕性アルブミン尿がみられる場合の病期は、第2期である。
(3)ネフローゼ諸侯群では、血液凝固能が低下する。
(4)小児の微小変化型ネフローゼ症候群は、急性に発症する。
(5)慢性腎不全では、血液がアルカリ性に傾く。




Q3.腎と尿路系の構造に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)糸球体は、腎臓の髄質にある。
(2)糸球体を支える結合組織を、メサンギウムという。
(3)糸球体を流れる血液は、静脈血である。
(4)β₂-ミクログロブリンは、糸球体基底膜を通過できない。
(5)アンギオテンシンTは、レニン分泌を促進する。




Q4.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)慢性腎不全では、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進する。
(2)IgA腎症では、約半数の患者に血清IgA値の上昇が認められる。
(3)小児の急性糸球体腎炎は、慢性化することが多い。
(4)CKD(慢性腎臓病)の重症度は、血中尿素窒素値により評価する。
(5)成人ネフローゼ症候群における低アルブミン血症の診断基準は、血清アルブミン値3.5g/dL以下である。



明日解説します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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