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2017年06月04日

運動療法について

今日は、運動について少しお話してみたいと思います。
日本糖尿病学会からは運動療法について以下のような説明がされています。

<運動の効果>
1.運動の急性効果として、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され血糖値が低下する
2.運動の慢性効果として、インスリン抵抗性が改善する
3.エネルギー摂取量と消費超のバランスが改善され、減量効果がある
4.加齢や運動不足による筋委縮や骨粗鬆症の予防に有効である
5.高血圧や脂質異常症の改善に有効である
6.心肺機能をよくする
7.運動能力が向上する
8.爽快感、活動気分など日常生活のQOLを高める効果も期待できる

<運動の種類>
有酸素運動とレジスタント運動に分類されます。
・有酸素運動
酸素の供給に見合った強度の運動で、継続して行うことによりインスリン感受性が増大します。
例)歩行、ジョギング、水泳などの全身運動
・レジスタンス運動
おもりや抵抗不可に対して動作を行う運動で、強い負荷強度で行えば無酸素運動に分類されるが、
筋肉量を増加し、筋力を増強する効果が期待できます。
例)腹筋、ダンベル、腕立て伏せ、スクワットなどの筋力効果運動
※水中歩行は有酸素運動とレジスタンス運動をミックスした運動であり、
膝にかかる負担が少なく、肥満であっても安全かつ有効な運動と言われています。

<運動の強度>
中等度の強度の有酸素運動を行うことが進められています。
運動の心拍数を50歳未満では1分間に100〜120、50歳以降は1分感に100以内に留めるようにしましょう。

<運動の頻度>
日常生活の中に組み入れ、できれば毎日行うことが基本ですが、
少なくとも1週間に3日以上の頻度で行うことが推奨されています。

<運動療法の注意点>
・運動療法はスポーツとは異なります。
 日常生活の中の身体活動やスポーツ、レクリエーションは運動療法の一部です。
・運動療法の実施は食後1時間頃が好ましいとされています。
・インスリン療法やインスリン分泌促進剤の治療中の場合には、
 低血糖になりやすいので、注意が必要です。
・運動療法を行ったからといって食事療法を怠らないようにしましょう。
・運動は継続することが重要です。
 特に血糖コントロールが不安定な時には、運動強度を持続時間は控えめにして、
 血糖値の推移を観察してください。

<運動の種類と消費エネルギー>
運動で消費できるエネルギーはそれ程多くありません。
「運動で消費したエネルギー分だけ食事を増やせる」と考えるのは誤りです。
食事で過剰に摂取したエネルギーを運動量を増やして消費するのは容易ではありません。
食事療法をしっかり行い、病態やその日の体調に合わせて、適度な運動を続けることが重要です。
例)100kcalを消費する運動と時間(体重60sの場合)
・軽い運動:軽い散歩で30分程度、軽い体操で30分程度
・やや強い運動:ウォーキング(速歩)で25分程度、自転車(平地)で20分程度、ゴルフで20分程度
・強い運動:ジョギング(強い)で10分程度、自転車(坂道)で10分程度、テニスで10分程度
・激しい運動:バスケットで5分程度、水泳(クロール)で5分程度

!重要!<運動療法を禁止あるいは制限した方がよい場合>
@運動の代謝コントロールが極端に悪い場合
(空腹時血糖値250ml/dL以上、または尿ケトン体中等度以上陽性)
A増殖網膜症による振戦な眼底出血がある場合(眼科医と相談する)
B腎不全の状態にある場合(血清クレアチニン:男性2.5r/dL以上、女性2.0mg/dL以上)
C虚血性心疾患や心肺機能に障害のある場合(各専門医の意見を求める)
D骨・関節疾患がある場合(専門医の意見を求める)
E急性感染症
F糖尿病壊疽
G高度の糖尿病自律神経障害
要するに、合併症発症後は合併症を悪化させるリスクがあるため、
運動は制限される場合があるということです。
いずれにしても自己判断は危険ですので、
かならずかかりつけの先生に相談して運動療法を開始してくださいね。

運動療法のための用品を一式揃えるとやる気もでますね!


2017年06月03日

体重コントロール

血糖管理を行う上で自宅で頑張りたいことがやっぱり減量です。
栄養指導でも必ず体重は測定させてもらっています。
肥満だとインスリン抵抗性が強くなって血糖値が上がりやすいので、
減量するだけでも血糖値が安定される方は沢山いらっしゃいます。
血糖値と体重変動は驚くくらい比例します。
折角計るのであれば、体重だけではなく、体組成も一緒にみて頂くと良いと思います。
減らしたいのは「脂肪」です。

減量には記録が重要!
良く言うレコーディングダイエット、計るだけダイエットってやつです。
決まった時間に出来るだけ同じ条件で体重を計る習慣をつけると
「今の自分」が分かって、モチベーションの維持に繋がるんですよ。
折角頑張っているのだから、体重だけではなくて、
脂肪や筋肉量など色々な情報も一緒に分かると体組成計は一家に一台欲しいものです。
我が家にも勿論脂肪量、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢などなど計れる体組成計がありますし、
レコーディングもしています。
あの「タニタ」から出ている体組成計は本当にすごい!
世界初の「筋肉点数」まで測定出来ちゃいます。
そして携帯アプリでも管理できるんですよ。
用紙に記録するって結構面倒だったりしますし、
外出先でもアプリで自己管理が出来るってこんな嬉しいことはないですよね。
ジムに行っている方は、アプリを見ながらインストラクターと会話だって出来ちゃいますね。

<タニタのページから>
健康管理をもっと楽しく。高性能体組成計から新色が登場!
〇体組成計(RD-906・907) 製品特徴 
・細胞レベルの変化・個人差を反映した分析が可能になり、
 体脂肪率や筋肉質などの体組成がより高精度にチェックできるようになりました。
・筋肉の質(状態)を分析する「筋質点数」の測定機能を世界で初めて搭載しました。
 筋肉を筋繊維の状態まで分析し、点数化。
〇体組成計(RD-906・907)の違い 
@測定項目
 ・RD-906
 体重、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、筋質点数、 推定骨量、BMI
 ※基礎代謝量、体内年齢、体水分率は対応したアプリで確認できます。
 ・RD-907
  体重、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、筋質点数、 基礎代謝量、体内年齢、
 推定骨量、体水分率、BMI
A最小表示
 ・RD-906
  0 〜 100 kg まで 100 g 100 〜 180 kg まで 200 g
 ・RD-907
  0 〜 100 kg まで 50 g 100 〜 180 kg まで 100 g
 ・はかったデータはアプリで管理も可能

気になるって方は、タニタ からだカルテSHOPの「体組成計RD-906・907)」をのぞいてみてくださいね。


2017年06月02日

「特定保健用食品」を利用する

世の中には色々なサプリや食品などが販売されていますが、
「これ本当に大丈夫?」っていうものも多いですよね?
そんな時に役立つのが「特定保健用食品」。
きっちり効果が認証されているものなので、安心して使用できます。
ただし、食事療法、薬物療法、運動療法をしっかりやることが一番なので、
「特定保健用食品」に頼り過ぎないように注意してくださいね。
「特定保健用食品」を利用する場合、必ず主治医に確認をとるようにしましょう!

「特定保健用食品」とは、「身体の生理学的機能や生物学的活動に影響を与える保健機能成分を含み、
食生活において特定の保健の目的で摂取するものに対し、
その摂取により当該保健の目的が期待される旨の表示をする食品」のことです。
「生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関して、
製品ごとに消費者庁による個別審査を受け、国の許可(承認)を得なければならない。」
というように定められています。
要するに、きちんと審査を受けて効果が認められ、国から認可された食品と考えていいと思います。

例えば、小林製薬の「サラシア100」。
大手会社の「特定保健用食品」ということで認知もされている商品かと思います。
糖の吸収をおだやかにすることが立証されています。
糖分の摂り過ぎは、肥満だけでなく、血糖値、コレステロール、中性脂肪などの上昇に繋がります。
肥満が是正できれば血糖値の改善にも繋がるので、二重の効果ですね。
糖分は、勿論控えることが出来ればベストなのですが、
外食が多かったり、ちょっと食べ過ぎちゃうってこともありますよね。
美味しいものってやっぱり糖分を多く含むものが多いですので、
そんな時は「特定保健用食品」の手を借りるのも一つだと思います。

〇「サラシア100」とは、糖の吸収をおだやかにしてくれる製品
糖の吸収をおだやかにする働きがある「ネオコタラノール」を含んでいます。
約1,000種類以上の天然植物を調べ、
サラシアキネンシスの樹木に含まれる「ネオコタラノール」という成分に着目。
近畿大学と共同で科学的実証を行った結果、
「ネオコタラノールには糖の吸収をおだやかにする働きがある」と認められ、
消費者庁からトクホの許可を取得しました。【特許第4486792号】

また機会がありましたら、他の「特定保健用食品」もご紹介していきたいと思います。



2017年06月01日

糖尿病と癌の関係

今は死因の半分は癌と言われるほどがん患者が増えている現状。
糖尿病と癌の関係についても気になるところかと思います。
日本糖尿病学会と日本癌学会の専門家による合同委員会より以下のように報告されているので、
ご紹介しておきます。

「我が国の疫学データでは、糖尿病は大腸癌、肝臓がん、膵臓癌のリスク増加と関連していた。
糖尿病による癌発生促進のメカニズムとしては、インスリン抵抗性とそれに伴う高インスリン血症、
高血糖、炎症などが想定されている。
2型糖尿病と癌に共通の危険因子としては、加齢、男性、肥満、低身体活動量、不適切な食事、
過剰飲酒や喫煙が挙げられる。
糖尿病患者における食事療法、運動療法、喫煙、飲酒は癌リスク減少につながる可能性がある。
特定の糖尿病治療薬が癌罹患リスクに影響を及ぼすか否かについてのエビデンスは
現時点では限定的である。」

上記のように示されています。
特定の癌に限られますが、糖尿病と癌は無関係とは言えないようです。
ただ、危険因子の排除で癌罹患リスクを減らすことができ、
その危険因子は糖尿病の食事療法を行っていれば改善できる内容です。
糖尿病の食事療法は健康食と言われるように、特別な食事制限を推奨しているものではありません。
その健康食を心掛けることが糖尿病だけではなく、
癌、その他の疾患の予防にもつながるということをぜひ覚えておいてくださいね!

食事療法については何度かお話をしてきましたが、
実際に食べてみたいという方はやっぱり宅配食がオススメです。



2017年05月31日

お酒って飲んでいいの?

お酒が大好き…
お酒はやめられない…
甘いものの間食がやめられないって方と同じくらい多くいらっしゃるんですよ。
アルコールについては、日本糖尿病学会から出版されている「糖尿病治療ガイド」でも定められています。


本書では、
「アルコールの摂取は適量(1日25gまで)に留め、肝疾患や合併症など問題のある場合は禁酒とする」
とされています。
ちょっと分かり難いですよね。
25gってどのくらい?って思いますよね。
アルコール度数が多ければ多い程、飲める量が減ります。

<純アルコール25g程度の飲酒量>
・ビール(アルコール5度):中びん1本(500ml)
・日本酒(アルコール15度):1合(180ml)
・焼酎(アルコール25度):0.6合(110ml)
・ウイスキー(アルコール43度):ダブル1杯(60ml)=シングル2杯
・ワイン(アルコール14度):1/4本(180ml)
・缶チューハイ(アルコール5度):1.5缶(520ml)

主治医から禁酒の指示が出ている場合は、しっかり守りましょう。
許可が出ている方は上記の量を参考にし、必ず休肝日を作るようにしましょうね。
何曜日は飲んでいい日、何曜日は飲まない日など、曜日で決まりを作ると実行しやすいですよ!




2017年05月30日

糖尿病ってどうやって診断するの?

本日は糖尿病の診断についてお話します。
糖尿病疑いと言われている方はぜひお読みください。

<診断基準>
初回の検査で@〜Cのいずれかを認めた場合は「糖尿病型」と判定します。
@早朝空腹時血糖値:126mg/dL以上
A75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値:200r/dL以上→※この後説明します
B随時血糖値:200mg/dL以上
CHbA1c(NGSP):6.5%以上
通常は、別の日に行った検査で、糖尿病型が再確認されれば、糖尿病と診断されます。
ただし、初回検査と再検査の少なくとも一方で必ず血糖値の基準を満たしていることが条件で、
HbA1cのみの反復検査は不可です。
基本的に糖尿病とは一回の検査では診断されませんが、
次の場合は初回検査でも糖尿病と診断してよいとされています。
・糖尿病型の判定項目@〜BのいずれかとCが確認された場合
・血糖値が糖尿病型を示し、かつ口喝・多飲・多尿・体重減少などの糖尿病の典型的な症状や、
 確実な糖尿病網膜症がみられる場合

<※経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)>
糖尿病診断に用いられる検査法で、既に糖尿病と診断されている場合は原則として行いません。
採血は、ブドウ糖負荷試験前と負荷後30、60、120分に行います。
〇注意点
@炭水化物を150g以上含む食事を3日以上摂取します。
A前夜から翌朝検査実施までの絶食時間は10〜14時間が望ましいとされています。
B検査終了まで水以外の摂取は禁止し、なるべく安静にし、検査中は禁煙とします。

糖尿病という病気は治る病気ではありません。
きちんとした検査を受け、医療機関で今できる改善方法をご相談くださいね。



2017年05月29日

糖尿病の急性合併症

糖尿病には、慢性三大合併症と言われている糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害の他、
急性合併症と呼ばれるものもあります。
今日は、急性合併症である糖尿病ケトアシドーシス(DKA)、高血糖高浸透圧症候群、
感染症についてお話します。

@糖尿病ケトアシドーシス
極度のインスリン欠乏とインスリン拮抗ホルモンの増加により、
高血糖(≧300r/dL)、高ケトン血症、アシドーシス(pH7.3未満)をきたした状態。
アシドーシスとは血液が酸性に傾いている状態です。
直ちに初期治療を開始し、専門医のいる医療機関への移送が必要になります。
<特徴>
インスリン依存状態で若年者(30歳以下)に多い。
誘因としては、インスリン注射の中止や減量、感染、ストレス、清涼飲料水の多飲など
症状としては、著しい口喝、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠感、消化器症状など

A高血糖高浸透圧症候群
著しい高血糖(≧600mg/dL)と高度な脱水に基づく高浸透圧血症により、
循環不全をきたした状態で、アシドーシスは認めません(pH7.3〜7.4)。
<特徴>
インスリン非依存状態(糖尿病と診断されていないことも)、高齢者に多い。
誘因としては、薬剤、高カロリー輸液(点滴)、脱水、急性感染症、やけど、肝障害、腎障害など
症状としては、明確なものに乏しいが、倦怠感、頭痛、消化器症状が出ることもあり。

B感染症
糖尿病の方は感染症にかかりやすいといわれています。
肺結核もまれではなく、尿路感染症や皮膚感染もみられ、
特に足の皮膚感染症は壊疽の原因にもなります。
手術を受ける際には、十分な感染症対策をするころがのぞまれています。

まとめます。
これらの急性合併症を防ぐために出来ること。
〇自己判断でインスリンを中止したり減量したりしない。
〇清涼飲料水の多飲はしない。
 (実はこれかなり多いんです。
 清涼飲料水を水分代わりにとっていて急に具合が悪くなって救急車で運ばれてしまう。
 検査をしてみると血糖値が物凄く高くなっていて、先生に糖尿病ですと言われてしまうパターンです。)
〇水分を十分に摂取し、脱水を予防する。
〇感染症に注意する(常に清潔を保つ、感染予防対策をする。)

一日の血糖値の変動パターンを知るためにも、
まずは血糖値の自己測定(SMBG)を行って自己管理を始めてみるもの良いでしょう。
病院で相談すると自己測定キットをもらうことが出来ますよ。





2017年05月28日

HbA1cとは?

今日は、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)についてお話します。
血糖値を示す指標としては非常にメジャーになっているので、
病院で治療したことがある方なら一度は聞いたことがあると思います。

血糖値(BS)は、空腹時には低く、食後約一時間後に最大となり、
食後約二時間くらいには空腹時血糖値に戻ってきます。
血糖値が下がると当然お腹がすきますので、また食べて血糖値が上がってという仕組みです。
当然、食後血糖値と空腹時血糖値は大きく異なります。
通常採血は空腹時を指示されることが多いですが、
全く同じ条件で測定するのは難しいので、一律で比較するのは難しいことがあります。
そこで、参考にしたいのが、このHbA1cです。
HbA1cとは過去1〜2か月の血糖値の平均と言われているので、
昨日測定しても今日測定しても明日測定しても変わらないものと考えてください。
よく健診の前日だから、今日は甘いものやお酒は控えておこうなんて方がいますが、
血糖値は良くてもHbA1cは日常の血糖値を示しますので、普段の行いが分かってしまうんです…
そのことからHbA1cは嘘をつかないなんて言われてます。

医療の現場でも血糖値よりHbA1cを見て糖尿病が改善されているかどうか判断することが多いです。
HbA1cが7.0%を超えると合併症の恐れがあると言われていますので、
7.0%を超えないように血糖管理をしていくことを目標としてみてください。
(高齢者の場合は低血糖のリスク回避の問題からHbA1cを高めにコントロールするように
指示される場合もありますので、担当の先生や管理栄養士に相談してみてくださいね。)




2017年05月27日

薬物療法〜インスリン療法〜

前回、経口血糖降下薬についてお話しましたが、
今日はインスリン療法についてお話しします。
インスリンは膵臓から出ているホルモンです。
血糖値がある程度高くないと生きていけないので、
生命維持のために血糖値を上げるホルモンは幾つか存在しているのですが、
血糖値を下げるホルモンはインスリン一つです。
インスリンは血糖値を下げるホルモンと考えがちですが、
正しくは血液中から細胞内に必要な糖を取り込んでエネルギーにしてくれるホルモン。
結果として血糖値が下がると考えた方が、病態的には分かり易いのではないかと思います。
インスリン療法の適応は、高血糖の昏睡、重症の肝・腎障害、重症感染症、外科手術、
糖尿病合併妊娠、点滴時の血糖コントロールです。
ご存知のとおり、糖尿病にはT型とU型があって、T型はインスリンが出ない状態なので、
インスリンの絶対適応となりますが、U型は服薬のみでコントロールすることも多いです。
では、早速インスリンの種類をお話ししますね。

〇超速効型:発現時間は10〜15分
 作用発現が速く、最大作用時間が短いため、食後の血糖値上昇を抑える。食前に投与。 
 商品名例)ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラ

〇速効型:発現時間は30〜60分
 レギュラーインスリン。食前に投与。
 商品名例)ノボリンR、ヒューマリンR

〇混合型:発現時間は20〜60分
 超速効型または速効型と中間インスリンの混合。持続時間は中間型インスリンとほぼ同じ。 
 商品名例)ノボラピッド30(50、70)ミックス、ノボリン30R、イノレット30R、
 ヒューマログミックス25(50)

〇中間型:発現時間は30〜180分
 持続化剤として硫酸プロタミンを添加。
 商品名例)ノボリンN、ヒューマログN、ヒューマリンN

〇持効型溶解:発現時間は60〜120分
 ほぼ1日にわたり持続的な作用を示す。空腹時の血糖値上昇を抑える。
 商品名例)レベミル、ランタス、トレシーバ

少し難しい話になりますが、
インスリン投与の考え方としては、基礎インスリンと追加インスリンの組み合わせと考えてください。
基礎インスリンとして、持続時間の長い持効型溶解を1回か中間型インスリンを2回投与します。
これらは一日を通して血糖値のベースをさげるインスリンです。
これに加えて、食後の血糖値上昇を抑える追加インスリンを投与します。
これが超速効型や速効型になります。
ご自身の投与しているインスリンは二種類処方されていませんか?
それは今ご説明した理由からです。
超速効型は作用時間が早いので、投与後すぐに食事をしないと低血糖になるので、注意してくださいね。



2017年05月26日

薬物療法〜経口血糖降下薬〜

糖尿病の治療の三大柱は食事療法、薬物療法、運動療法です。
薬物療法には大きく分けて経口血糖降下薬とインスリン療法がありますが、
今日はその内の経口血糖降下薬についてお話します。
糖尿病の方は管理栄養士から栄養食事指導を受けるとともに、
主治医からご自身に合わせた服薬を指示されている方が多いと思います。
その薬にはどんな特色があってどんな副作用があるかしっかり理解されていますか?
それぞれの薬の種類別にみていきましょう。

〇インスリン分泌促進薬
・スルホニル尿素(SU)薬
 薬剤量が少量でも低血糖を起こすことがある。体重増加をきたしやすい。
 商品名例)オイグルコン、ダオニール、グリミクロン、アマリール
・速効型インスリン分泌促進薬 ※食前に服用
 低血糖を起こしやすいため作用点が同じであるSU剤と併用しない。重篤な肝・腎機能では禁忌。
 商品名例)スターシス、ファスティックス、グルファスト、シュアポスト
・DPP-4阻害薬
 低血糖を起こしやすいため、SU薬と併用しない。
 商品名例)グラクティブ、ジャヌビア、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ

〇インスリン抵抗改善薬
・ビグアナイト(BG)薬
 乳酸アシドーシス(乳酸が溜まって体内が酸性になる)を起こしやすい、肝・腎・心・肺機能障害では禁忌
 商品名例)グリコラン、メデット、メトグルコ、ジトベス
・チアゾリジン薬
 水分貯留をきたしやすく体重増加しやすい、心・肝機能障害では禁忌
 商品名例)アクトス

〇糖吸収遅延薬
・α‐グルコシダーゼ阻害(α‐GI)薬 ※食前に服用
 腹部膨満感、放屁の増加、下痢、開腹手術歴があれば腸閉塞の可能性あり
 商品名例)グルコバイ、ベイスン、セイブル 

〇尿糖排泄薬
・SGLT2阻害薬
 腎機能低下では効果が減弱、尿路感染症、性器感染症、軽度の脱水、腎不全と妊娠では禁忌
 商品名例)スーグラ、フォシーガ、ルセフィー、アプルウェイ、デルベザ

ご自身が服用している薬の副作用はご理解いただけましたか?
正しく服用して、血糖コントロールを良好に保つことが合併症予防に繋がります。
ご不明な点は主治医や薬剤師に確認してみてくださいね。



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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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