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2017年05月27日

薬物療法〜インスリン療法〜

前回、経口血糖降下薬についてお話しましたが、
今日はインスリン療法についてお話しします。
インスリンは膵臓から出ているホルモンです。
血糖値がある程度高くないと生きていけないので、
生命維持のために血糖値を上げるホルモンは幾つか存在しているのですが、
血糖値を下げるホルモンはインスリン一つです。
インスリンは血糖値を下げるホルモンと考えがちですが、
正しくは血液中から細胞内に必要な糖を取り込んでエネルギーにしてくれるホルモン。
結果として血糖値が下がると考えた方が、病態的には分かり易いのではないかと思います。
インスリン療法の適応は、高血糖の昏睡、重症の肝・腎障害、重症感染症、外科手術、
糖尿病合併妊娠、点滴時の血糖コントロールです。
ご存知のとおり、糖尿病にはT型とU型があって、T型はインスリンが出ない状態なので、
インスリンの絶対適応となりますが、U型は服薬のみでコントロールすることも多いです。
では、早速インスリンの種類をお話ししますね。

〇超速効型:発現時間は10〜15分
 作用発現が速く、最大作用時間が短いため、食後の血糖値上昇を抑える。食前に投与。 
 商品名例)ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラ

〇速効型:発現時間は30〜60分
 レギュラーインスリン。食前に投与。
 商品名例)ノボリンR、ヒューマリンR

〇混合型:発現時間は20〜60分
 超速効型または速効型と中間インスリンの混合。持続時間は中間型インスリンとほぼ同じ。 
 商品名例)ノボラピッド30(50、70)ミックス、ノボリン30R、イノレット30R、
 ヒューマログミックス25(50)

〇中間型:発現時間は30〜180分
 持続化剤として硫酸プロタミンを添加。
 商品名例)ノボリンN、ヒューマログN、ヒューマリンN

〇持効型溶解:発現時間は60〜120分
 ほぼ1日にわたり持続的な作用を示す。空腹時の血糖値上昇を抑える。
 商品名例)レベミル、ランタス、トレシーバ

少し難しい話になりますが、
インスリン投与の考え方としては、基礎インスリンと追加インスリンの組み合わせと考えてください。
基礎インスリンとして、持続時間の長い持効型溶解を1回か中間型インスリンを2回投与します。
これらは一日を通して血糖値のベースをさげるインスリンです。
これに加えて、食後の血糖値上昇を抑える追加インスリンを投与します。
これが超速効型や速効型になります。
ご自身の投与しているインスリンは二種類処方されていませんか?
それは今ご説明した理由からです。
超速効型は作用時間が早いので、投与後すぐに食事をしないと低血糖になるので、注意してくださいね。



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