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2018年02月27日

糖尿病性腎症

糖尿病が進行すると色々な障害が出てきます。
三大合併症といわれているのが、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害の三つです。

今日は糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性腎症についてお話したいと思います。
糖尿病は血管に負担をかけている状態が持続している状態です。
特に細い血管からダメージを受けやすいです。
腎臓には毛細血管がたくさん通っているので、障害を受けやすいです。

腎臓がダメージを受けているかどうかは血液検査で分かります。
BUN(尿素窒素)やCr(クレアチニン)などの数字が上昇すると、
腎臓へのダメージが大きくなってきているということです。
注意しないとならないのは、脱水でもこの数字は上昇すること。
なので、腎機能の低下なのか脱水なのかどちらで上昇しているのは見極めが重要です。
(これは医療者が行ってくれるので、任せてください)
腎臓の機能は回復が望めないので、あとはいかにして進行を遅らせるのかというのが治療目的となります。
Crが3程度になると透析も視野のいれた治療が必要になります。
(Cr以外にも生活障害度など色々な透析導入目安があり、透析導入時期は総合的にみて決める)

透析とは血液を綺麗にしてくれる装置。
腎臓は老廃物を除去してくれる働きをしてくれているので、
腎臓が機能しなくなると老廃物の多い血液が流れていることになり、
人工的に綺麗にしてあげないといけないんですね。
老廃物が溜まってくるとやはりだるくなってくる、そして尿の量が減ってくる、
これらを総合して「尿毒症」と呼びます。
一度透析導入となると一生透析をし続けることになります。
透析をやめると老廃物が溜まり、命に関わる重大問題になるためです。
透析には大きく分けて人工透析と腹膜透析の二つがあります。
人工透析の方が多くを占めます。

透析導入の原因疾患で一番多いのが糖尿病性腎症です。
糖尿病自体は多くの場合食事療法で予防出来るので(T型糖尿病は予防できません)、
正しい食生活を行ることによって透析導入を遅らせることが可能になると言われています。

2017年06月25日

透析導入基準

糖尿病の合併症である糖尿病性腎症が進行すると、
最終的には腎臓が機能しなくなり、透析導入となります。
透析導入の基準というものが設けられていますので、説明します。

保存的治療では、改善できない慢性腎機能障害、心象症状、日常生活能の障害を呈し、
以下のT〜V項目の合計点数が原則として60点以上になった時に、
長期透析療法への投入適応とします。
T腎機能
 血清クレアチニン:8以上→30点
          5〜8以上→20点
          3〜5以上→10点
U臨床症状
 体液貯留、体液以上、消化器症状、循環器症状、神経症状、血液以上、視力障害
 これら1〜7小項目のうち3項目以上のものを高度(30点)、
 2項目以上を中等度(20点)、1項目を軽度(10点)とする。
V日常生活障害度
 尿毒症症状のため起床出来ないものを高度(30点)、
 日常生活が著しく制限されるものを中等度(20点)、
 通勤・通学あるいは家庭内労働が困難となた場合を程度(10点)とする。
 ただし、年少者(10歳以下)、高齢者(65歳以上)あるいは高度な全身血管障害を合併する場合、
 全身状態が著しく障害された場合などはそれぞれ10点加点する。

透析導入は上記の基準の元、主治医と相談の上決定します。
検査値だと一般的にCrが3以上になるとそろそろ透析導入も検討するということが多いように思います。
残念ながら腎機能は回復するものではありませんので、
いかにして残された腎機能を維持するのかが重要になっていきます。
その上で食事療法は大きな意味を持つことをご理解いただけたらと思います。

2017年06月24日

糖尿病性腎症の病期分類

糖尿病の怖さは合併症にありますというのは、今までもお話してきました。
糖尿病の三大合併症として有名なのは、
糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害でしたね。
その内、糖尿病性腎症が進行した場合、
今までの糖尿病の食事療法とは違う食事療法を行う必要が出てきます。

糖尿病性腎症の進行度によっても食事療法は変わってきます。
そのために食事療法を行う前に、どの病期に当てはまるのかを知っておく必要があります。
お手元に血液検査データをご準備下さい。
【糖尿病腎症病期分類】
              尿アルブミン値あるいは尿蛋白値           GFR(eGFR)
第1期(腎症前期)      正常アルブミン尿(30未満)              30以上
第2期(早期腎症期)     微量アルブミン尿(30〜299)              30以上
第3期(顕性腎症期)  顕性アルブミン尿(300以上)或いは持続性蛋白尿(0.5以上)  30以上  
第4期(腎不全期)          問わない                   30未満
第5期(透析療法期)         透析療法中

【食事療法】 Pro=たんぱく質、NaCl=塩分、K=カリウム
第1期:糖尿病食を基本(25〜30kcal/kg/体重/日、Pro1.0〜1.2g/s体重/日、高血圧ならNaCl6.0g/日)
第2期:糖尿病食を基本(25〜30kcal/kg/体重/日、Pro1.0〜1.2g/s体重/日、高血圧ならNaCl6.0g/日)
第3期:たんぱく質制限(25〜30kcal/kg/体重/日、Pro0.8〜1.0g/s体重/日、NaCl6g未満)
第4期:低たんぱく質食(25〜35kcal/kg/体重/日、Pro0.6〜0.8g/s体重/日、NaCl6g未満、K1.5g未満)
第5期「血液透析」:30〜35kcal/kg/体重/日、Pro0.9〜1.2g/s体重/日、NaCl6g未満、K2.0g未満
第5期「腹膜透析」:30〜35kcal/kg/体重/日、Pro0.9〜1.2g/s体重/日、NaCl除水量×7.5+尿量×5g

このように腎疾患が進行すると、腎臓に負担をかけるタンパク質制限が徐々に厳しくなり、
透析投入となるとたんぱく質制限は緩くなります。
ただし、透析導入となると水分期限(ウエイトコントロール)や
電解質制限(カリウムやリンなど)が厳しくなります。
塩分については糖尿病の時から注意する必要がありますが、
腎障害が進行すると浮腫も現れるようになるので、
水分をため込まないようにするために厳格な塩分制限且つ血圧コントロールが重要です。
カリウムも高値だと食事療法にてカリウムを制限することになります。

ここに列挙したのは、あくまでも一般的な食事療法なので、
かかりつけの先生や管理栄養士に相談してくださいね。

こちらのブログでも糖尿病性腎症の方向けの宅配食「彩ダイニング」を紹介していきます。
また宅配食レビューをアップしますので、ご覧下さいね!










2017年05月16日

糖尿病腎症の食事療法(カリウム、リン、水分制限)

今日は糖尿病腎症の食事療法第二弾。
カリウム、リン、水分制限について説明します。

前回、糖尿病腎症の食事療法は、
高エネルギー、高脂質、低タンパク質、低塩分だとお話ししましたね。
これは糖尿病腎症であれば、ほとんどの方が行う食事療法です。
今日は必要に応じて、特に腎臓の機能が著しく障害され、
透析導入直前から透析導入期に行われることの多いカリウム、リン、水分制限についてお話します。

まず、これらを制限しなくてはいけない理由です。
糖尿病腎症の始めの説明のところでお話ししましたが、
糖尿病腎症では体内に老廃物が溜まります。
腎臓は老廃物を尿中に排泄する働きがあるためです。
(詳しくは過去の記事をお読みください。)
この老廃物の一つが、カリウムやリンとお考えください。
カリウムやリンは体内に溜まっているかどうかは血液検査で分かります。
主治医からカリウムやリン制限を指示されると具体的な指導を管理栄養士から受けることになります。

〇カリウム制限
カリウムが高くなると不整脈、心停止の恐れが出てきます。
カリウムを多く含むものは野菜や果物、納豆。
カリウム制限は病期によって1500〜2000rの制限がかかります。
納豆は1パック300r強もあります。
カリウムを抜くために行う調理法として有名なのが、「ゆでこぼす、さらす」です。
カリウムが水に溶け出る性質を利用しているんです。
野菜は茹で、ゆで汁は捨てて使わないようにする、
野菜を細かく切って表面積を多くしてからさらす。
さらす時間は30分程度で十分。
それ以上漬けてもカリウムの量は変わりません。
食べる前にさらすのが面倒であれば、前日の夜から一晩さらしても問題ありません。
果物は生だとカリウムが多いので、缶詰を使用しましょう。
特にバナナ、メロンに多く含むので食べない方がよいでしょう。

〇リン制限
カリウム制限に比べてリン制限の指導を受ける機会は少ないと思います。
その理由は、高カリウム血症は不整脈などの急性的症状を起こすことが多いですが、
高リン血症は血管、その他の臓器の石灰化という慢性的症状を起こすことが多いためだと思います。
リンはタンパク質を多く含む食品(肉・魚など)にともに含まれていることが多いので、
タンパク質制限をしっかり行っていればリンも一緒に制限することが出来ます。
また、加工食品にはリンを多く含むので、食べ過ぎに注意してくださいね。
加工食品には塩分も多く含むので、控えた方がよいでしょう。

〇水分制限
前回塩分制限のところで少しふれましたが、
腎臓の機能が低下するとむくみやすくなります。
特に透析になると尿量が減る若しくは無尿になるので、
塩分制限と併せて水分制限を行います。

こうやってみて頂くと、糖尿病の食事療法とは大きく変わってきますよね。
腎臓病の食事療法はなかなか複雑なので、
一度でご理解いただくのは難しいことがほとんどです。
ご相談もお受けしているので、お一人で悩まずお話しくださいね。



2017年05月15日

糖尿病性腎症の食事療法

一回違う記事を挟んでしまいましたが、
今日は糖尿病腎症の食事療法について。

糖尿病性腎症の食事療法の基本は高エネルギー、高脂質、低タンパク、低塩分の食事です。
それぞれそうしなくてはいけない理由がしっかりありますので、説明していきますね。

タンパク質を沢山とると腎臓で代謝されますから腎臓に負担をかけます。
それは血液検査でも著名に表れ、タンパク質を沢山とるとBUNとCrという数値が上昇します。
(脱水や消化管出血などでも上昇する数値なので、見極めが必要です。)
なので、腎臓に負担をかけないようにするために、まずはタンパク質の摂取量を減らします。
タンパク質は肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。

次に、タンパク質制限をより意味のあるものにするために行うのが、高エネルギー、高脂質の食事です。
エネルギーが不足していると折角タンパク質制限をしてくれているそのタンパク質さえ、
エネルギーを作る方に回されてしまいます。
BUN、Crはタンパク質の燃えカスですから、
エネルギーを作ることにタンパク質が消費されることによってBUN、Crは上昇します。
タンパク質の本来の働きは筋肉や血管を丈夫にしてくれる働きで、
その本来の働きにタンパク質を使用することでBUN、Crの上昇を防ぐことが出来ます。
そのため、タンパク質以外の栄養素をエネルギーを作るためにしっかり摂取することが重要なんです。
炭水化物とタンパク質は1gあたり約4kcal、脂質は1gですから、
エネルギー効率が良い脂質をしっかり摂取するということが重要になります。
脂質を上手く利用しないと高エネルギー、低たんぱくの食事は実現できません。
糖尿病の時の食事療法とは逆の食事療法ですね。
そう、高血糖によって腎臓に負担がかかって来た時点で高エネルギー食へのシフトが必要になるんです。
糖尿病が要因の腎臓病の場合、炭水化物の摂り過ぎもいけませんから、
脂質には本当にお世話になるわけです。

そして低塩分の食事。
これは、糖尿病の時から良く言われることですから、
糖尿病の延長線と考えて頂ければよいかと思います。
塩分を摂り過ぎると血圧があがります。
高血圧は腎臓に負担をかけます。
腎機能の低下によって尿量は減りむくみ易くなっています。
塩分を沢山とることで水分をさらにため込もうとしますから、
塩分の摂り過ぎはむくみを悪化させます。

今日は少し難しいお話でしたね。
説明が分かり難いところも多々あったかと思いますので、ご意見があればどしどしと。
また、糖尿病性腎症には必要に応じて、
リン制限、カリウム制限、水分制限を指示される場合があります。
こちらは次回以降説明していきますね。



2017年05月13日

糖尿病性腎症、透析について

糖尿病が進行すると色々な障害が出てきます。
三大合併症といわれているのが、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害の三つです。

今日は糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性腎症について。
糖尿病は血管に負担をかけている状態が持続している状態です。
特に細い血管からダメージを受けやすいです。
腎臓には毛細血管がたくさん通っているので、障害を受けやすいです。

腎臓がダメージを受けているかどうかは血液検査で分かります。
BUN(尿素窒素)やCr(クレアチニン)などの数字が上昇すると、
腎臓へのダメージが大きくなってきているということです。
注意しないとならないのは、脱水でもこの数字は上昇すること。
なので、腎機能の低下なのか脱水なのかどちらで上昇しているのは見極めが重要です。
(これは医療者が行ってくれるので、任せてください)
腎臓の機能は回復が望めないので、あとはいかにして進行を遅らせるのかというのが治療目的となります。
Crが3程度になると透析も視野のいれた治療が必要になります。
(Cr以外にも生活障害度など色々な透析導入目安があり、透析導入時期は総合的にみて決める)

透析とは血液を綺麗にしてくれる装置。
腎臓は老廃物を除去してくれる働きをしてくれているので、
腎臓が機能しなくなると老廃物の多い血液が流れていることになり、
人工的に綺麗にしてあげないといけないんですね。
老廃物が溜まってくるとやはりだるくなってくる、そして尿の量が減ってくる、
これらを総合して尿毒症と呼びます。
一度透析導入となると一生透析をし続けることになります。
透析をやめると老廃物が溜まり、命に関わる重大問題になるためです。
透析には大きく分けて人工透析と腹膜透析の二つがあります。
人工透析の方が多くを占めます。

透析導入の原因疾患で一番多いのが糖尿病性腎症です。
糖尿病自体は多くの場合食事療法で予防出来るので(T型糖尿病は予防できません)、
正しい食生活を行っていれば透析も予防出来る可能性が高いということになります。
次回は糖尿病性腎症〜透析期の食事療法について説明していきます。
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