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2017年06月25日

透析導入基準

糖尿病の合併症である糖尿病性腎症が進行すると、
最終的には腎臓が機能しなくなり、透析導入となります。
透析導入の基準というものが設けられていますので、説明します。

保存的治療では、改善できない慢性腎機能障害、心象症状、日常生活能の障害を呈し、
以下のT〜V項目の合計点数が原則として60点以上になった時に、
長期透析療法への投入適応とします。
T腎機能
 血清クレアチニン:8以上→30点
          5〜8以上→20点
          3〜5以上→10点
U臨床症状
 体液貯留、体液以上、消化器症状、循環器症状、神経症状、血液以上、視力障害
 これら1〜7小項目のうち3項目以上のものを高度(30点)、
 2項目以上を中等度(20点)、1項目を軽度(10点)とする。
V日常生活障害度
 尿毒症症状のため起床出来ないものを高度(30点)、
 日常生活が著しく制限されるものを中等度(20点)、
 通勤・通学あるいは家庭内労働が困難となた場合を程度(10点)とする。
 ただし、年少者(10歳以下)、高齢者(65歳以上)あるいは高度な全身血管障害を合併する場合、
 全身状態が著しく障害された場合などはそれぞれ10点加点する。

透析導入は上記の基準の元、主治医と相談の上決定します。
検査値だと一般的にCrが3以上になるとそろそろ透析導入も検討するということが多いように思います。
残念ながら腎機能は回復するものではありませんので、
いかにして残された腎機能を維持するのかが重要になっていきます。
その上で食事療法は大きな意味を持つことをご理解いただけたらと思います。
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