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2017年05月15日

糖尿病性腎症の食事療法

一回違う記事を挟んでしまいましたが、
今日は糖尿病腎症の食事療法について。

糖尿病性腎症の食事療法の基本は高エネルギー、高脂質、低タンパク、低塩分の食事です。
それぞれそうしなくてはいけない理由がしっかりありますので、説明していきますね。

タンパク質を沢山とると腎臓で代謝されますから腎臓に負担をかけます。
それは血液検査でも著名に表れ、タンパク質を沢山とるとBUNとCrという数値が上昇します。
(脱水や消化管出血などでも上昇する数値なので、見極めが必要です。)
なので、腎臓に負担をかけないようにするために、まずはタンパク質の摂取量を減らします。
タンパク質は肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。

次に、タンパク質制限をより意味のあるものにするために行うのが、高エネルギー、高脂質の食事です。
エネルギーが不足していると折角タンパク質制限をしてくれているそのタンパク質さえ、
エネルギーを作る方に回されてしまいます。
BUN、Crはタンパク質の燃えカスですから、
エネルギーを作ることにタンパク質が消費されることによってBUN、Crは上昇します。
タンパク質の本来の働きは筋肉や血管を丈夫にしてくれる働きで、
その本来の働きにタンパク質を使用することでBUN、Crの上昇を防ぐことが出来ます。
そのため、タンパク質以外の栄養素をエネルギーを作るためにしっかり摂取することが重要なんです。
炭水化物とタンパク質は1gあたり約4kcal、脂質は1gですから、
エネルギー効率が良い脂質をしっかり摂取するということが重要になります。
脂質を上手く利用しないと高エネルギー、低たんぱくの食事は実現できません。
糖尿病の時の食事療法とは逆の食事療法ですね。
そう、高血糖によって腎臓に負担がかかって来た時点で高エネルギー食へのシフトが必要になるんです。
糖尿病が要因の腎臓病の場合、炭水化物の摂り過ぎもいけませんから、
脂質には本当にお世話になるわけです。

そして低塩分の食事。
これは、糖尿病の時から良く言われることですから、
糖尿病の延長線と考えて頂ければよいかと思います。
塩分を摂り過ぎると血圧があがります。
高血圧は腎臓に負担をかけます。
腎機能の低下によって尿量は減りむくみ易くなっています。
塩分を沢山とることで水分をさらにため込もうとしますから、
塩分の摂り過ぎはむくみを悪化させます。

今日は少し難しいお話でしたね。
説明が分かり難いところも多々あったかと思いますので、ご意見があればどしどしと。
また、糖尿病性腎症には必要に応じて、
リン制限、カリウム制限、水分制限を指示される場合があります。
こちらは次回以降説明していきますね。



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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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