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陽葵は、ひなたと読みます。仏教が好きな仏教ガールです。一緒に仏教を学びましょう。
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2019年11月03日

キルケゴールの苦悩とその解決

キルケゴールは、実存主義の先駆けといわれる哲学者です。

本当の幸せに至る三段階を考えました。

1番目は美的実存です。
美的実存とは、要するに欲望を満たして幸せになろうとすることです。

2番目は倫理的実存です。
倫理的実存とは、欲望を抑えてなくして幸せになろうとすることです。

あなたの人生の目的はと聞かれて、お金です、名誉です、という人は偉いと思いません。
自分の欲望を満たすために生きるという人よりも、
人の幸せのために生きるという人のほうが立派だと思います。

ところが、他人の幸せのために善いことをやろうとすればするほど、
醜い心が出てくるのが知らされます。

ケーキ、子供にあげていると、当たり前になる。
そして、今年は去年よりも小さくなっていると思います。
そんなことを言われると、あげたくなくなります。

見返りを期待する心が知らされて来るのです。
やればやるほど、醜い心が見えてきます。
見返りを買うための商売のようなものです。
こういうのを偽善といいます。

欲望を満たすことも無くすこともできないとすれば、幸せになれません。
こうしてキルケゴールは行き詰まってしまいました。

ところが東洋では、この答えが昔から出ています。
では、どうすればいいかというと、そのままで幸せになるしかありません。
欲望があるままで幸せになれる世界があります。
これを煩悩即菩提といいます。

本当にそんな幸せになれるかなあと思います。
私がなれると言っても信じがたいと思いますので、
親鸞聖人はなれるといわれています。

渋柿の渋がそのまま甘みかな

という歌があります。

これは煩悩即菩提を教えるために
昔からいわれている歌です。

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