源信僧都の書かれた有名な仏教の本です。
仏教では中国が日本の先輩にもかかわらず、中国でベストセラーになりました。
六道輪廻が説かれています。
人間界の6つの世界があるのでない。
今、生きているのが人間界です。
夢を見ているようなもの。
地獄ような夢、楽しい夢などみる。
私は変わらないが、夢の世界を作り出して、世界が生まれます。
目が覚めるまで存在していました。
夢の世界どこにあるかいえません。
六道どこにあるの?というのは同じ質問です。
この部分だけ学ぶのに7,8年かかります。
日本人の6割が、死んだら無と思っています。
死ねば無になるというなら、いいです。
余命わずかという人に聞くとほとんどの人はあると思っています。
おじいさんお祖母さん、孫を震災で亡くされました。
孫は今頃天国にいると思いますといいます。
死んだ後、無だとは思っていない。
死んだ後ないのやら、ないのやらわからない。
100%の未来、そこがはっきりしていないのに、突っ込むのが楽しいでしょうか。
真っ暗な中、走れと言われても走れません。
スイカ割りでも回ってそこから走れません。
視聴覚室に黒いカーテン。
突っ込めと言われてできるでしょうか。
はっきりしない人生、不安になって当然です。
向こうがどうなっているか分かれば安心。
カーテンの向こう分かったら止まれる。
人生は止まることはできない。
源信僧都は死の準備ができたのです。
往生要集には、地獄の様子が説かれている。
そして、死んだらどうなるか考えよと源信僧都は教えられました。
死んだらどうなるかハッキリすると、安心できます。
どっちにしろ、はっきりしないと思っています。
しかし、まず、準備をしなけばならないことが
分かるかどうかです。
ある歌人がこのような歌を詠みました。
「見るも憂しいかにかすべき我がこころかかる報いの罪やありける」
こういう結果を受けるような気がするのです。
罪悪といっても他人事と思えない。
地獄というのは、戒めるためにと思っていますが、
いよいよ死んでいく時には、こういう世界に行くと知らされてきます。
その死の問題の解決を明らかにされたのが仏教なのです。
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