色は匂えど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔いもせず
という歌です。
このいろは歌を作った人はだれかはハッキリしません。
弘法大師が作ったという説もありますが、
最近はそうでもないという説が強くなっています。
この歌を作った人、これをもとに作ったのであろう、
という言葉が仏典にあります。
諸行無常
是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽
これは涅槃経の言葉です。
2600年前からある、ということです。
これを日本人の天才的な人が、
いろは歌にしました。
いろは歌の解説本は、いろいろありますが、
ほとんどこれ出ています。
いろは歌の最初は
「色は匂えど散りぬるを」です。
意味は、どんなに満開の桜も散っていくということです。
続いて
「我が世誰ぞ常ならむ」
といわれます。
この世の中で、一体だれが常なるものがあるだろうか、
人間なら永遠に死なない人間があるだろうか、
モノならば、永遠に変わらないものがあるだろうか、
このことを、ここでは、諸行無常といわれています。
諸行無常という言葉は、仏教の旗印、三法印の一つです。
平家物語という古典の最初にも出てきます。
諸行とは、すべてのもの。すべてのものは、無常。
無常とは続かないということです。
これ、生滅の法なり。
生まれたものは、必ず滅する法なのだ、ということです。
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