ショーペンハウエルという人も無神論者で有名な哲学ですが、
臨終に『おお神よ、我が神よ』といっています。
驚いた担当の医者が、この人弟子だったそうですけど、
『先生の哲学にも神がいるのですか』と尋ねると、
『哲学も死に臨んだら神がいないとどうしようもない。
もし今助かることができたら今までとはよっぽど違った研究ができただろう』
元気なときは死んだ後は土になるだけだと言っていても
実際自分が死ぬときにそう思えるか。
思えない。
そう言う人間の本心が初めてその時にでてくるんです。
ヴォルテールという人もいます。
この人はフランスの無神論者。
『奈落が見えてきた』と。
『悪魔がオレを連れにやってきた、誰か助けてくれ』
部屋の一方を凝視して叫んだ。
奈落が見えてきた。
奈落というのは大変苦しい世界。
よく奈落に堕ちるとか奈落の底を見たとか言いますが、
死んだ後なんか無だというのなら奈落が見えるはずもない。
脳が停まったら人間無というのなら眠るように死んでいけばいい。
なぜ奈落か。
仏教で言う業の世界。
自分自身の業が生みだした自業自得の世界が奈落となって見えてくる。
それを仏教の言葉では地獄という。
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