蓮如上人、お若い頃どのような御苦労をされたか。
蓮如上人はお若い頃非常に教学を学ばれた。
蓮如上人は大谷に近いところが修学の場があったといわれる。
元は存覚上人の寺院で沢山の聖教があった。
昔は、昔の学問は現代のように教科書があるわけではない。
まず学ぶお聖教を書写する。
これが勉強法。
自分が学ぼうとする本を書き写す、学ぼうとするものをそのまま書き写そうとされる。
これが学問を学ぼうとするものはそうしたそうです。
実際蓮如上人が書写されたものが今もたくさん現存しています。
親鸞聖人の教えをそのままお伝えしようとなされたのが蓮如上人のご念願でありました。
もちろん勉学の中心は教行信証ですね。
ご本典である教行信証。
そしてその注釈書が六要鈔。
十巻あります。
これ表紙を何度も取り替えるほど読まれたそうです。
余程のことですよ。
そう言う教学があってこその御文章ですから、御文章は正に教行信証のエキスです。
その学ぶためにどれ程御苦労されたか。
御一代記聞書145にこうある。
よろづ御迷惑にて油を召され候はんにも御用脚なく候間、
ようよう京の黒木を少しづつ御とり候て、聖教など御覧候由に候。
又少々は月の光にても聖教を遊ばされ候。
教学で言うなら、こういうご苦労。
非常に御苦労された。
たとえば、油をめされ候わんにも…これは夜お聖教を
拝読されたいと思っても油を用意することができなかった。
ではどうされたか。
なたね油。
今のように夜勉強しようと思っても電気がないから、灯油。
それを求められなかったので黒木。
これは30pほど切った木を竈で求め、それを焼いてお聖教を拝読された。
月夜は縁側に出られて月光でお聖教を拝読された。
こういう人があるか。
電気代もないと。
とめられても外、電気けっこうついていますから。
まさか月の光はいないでしょう。
こういう御苦労があってその苦学、大変ご苦労されて学ばれた。
それが後年花を開き見事な実を結ぶ。
徹底して教学を学ばれ、それが真宗改革の大きな礎になった。
親鸞聖人も蓮如上人もお若い頃徹底して学ばれている。
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