突如死が来るのもわかるが、
そのときだけ苦しむのだから、今だけ楽しんでいればいいじゃないか。
それは間違い。
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突如死が来るのもわかるが、
そのときだけ苦しむのだから、今だけ楽しんでいればいいじゃないか。
それは間違い。
4、5日後に、自分の人生を左右するテストがある。
遊ぶ気になれないし、遊んでいても心から遊べない。
1週間後に、裂で切ってみないとわからない手術を受けるとなると、そわそわする。
飛行機に乗っていると、機内アナウンス。
「この飛行機は一時間後に墜落することになる」
と言われると、機内食もチャップリンの映画も楽しめない。
未来苦しいと、現在楽しめる道理がない。
4、5日間はたのしもうよ、といっても、ごまかすしかない。
不安のごまかしであって、何をしても楽しめない。
一週間後、今考えてもどうしようもない、遊ぼうと言っても不安。
一時間後、青ざめるのはそのときだけでいい、機内食楽しもう、楽しめる道理がない。
何をしても安心満足できない。
今死んだら今から死後の世界。
どんな地位についても名誉を得ても、安心満足は絶対得られることはない。
ある人はこういう。
「人間は今日しか生きられない」ということは、死んで行くのも今日。
もっと言うならば、今しか生きられない。
一念の連続が今日。
今以外を生きている人はない。
わかりますよね。
今から死ぬ、そういうときが必ず来る。
この真実を受け止めて、何を受け止めるべきなのか、これは一人一人のしのぎ。
あなたがどれだけ真剣に受け止めて、無明の闇ひとつに的を絞って聴聞するかに懸かっている。
これをしたら楽になれるかな?頑張って努力しても、わかるのは今と変わらない苦しみ。
一文なしの苦しみも、金持ちの苦しみも、変わらない。
どれだけのことを成し遂げても、死という壁に向かって進んでいる。
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