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2020年05月03日
ビデオ
ビデオ カード
IT 分野で video card といえば、PC パーツのグラフィック カードのことです。たいていはそうです。ただ、今回は「〜 send a video card 〜」のような文脈で登場してきて、ビデオ カードを送る??とちょっと考えてしまいました。よくよく読むと、video は「動画」のことで、動画年賀状とか、動画クリスマス カードとか、そういったものでした。
video は、「ビデオ」というカタカナより、「動画」という漢字の方が新しい意味として定着している気がします。レンタル ビデオといえば、ビデオ テープ (最近は、さすがに DVD ですが) をレンタルしてくれる街のお店を想像してしまいますが、レンタル動画といえば、ネットで利用できる最新のサービスのような感じがします。
Microsoft のランゲージ ポータルでも、「An audiovisual recording」というまったく同じ定義で「ビデオ」と「動画」の両方が登録されています。ただ、video card となると「ビデオ カード」だけですが。
日付: 2020/05/03 情報元: 企業の外部向け文書
2020年04月10日
運用
エラーを出力する仕様とする。対応は運用とする。
この「運用とする」は、いわゆる「運用でカバー」の意味です。エラーを出すところまではシステムでやるから、あとは手動でなんとかお願い!ってことです。
英語でなんて言ったらいいんでしょう。悩みます。「運用」は operation が定訳ですが、どうしたものか。
日付: 2020/04/10 情報元: 社内文書
2020年02月17日
連携
顧客情報を担当者に連携する。
情報を人に伝える、渡す。
顧客管理システムから売上管理システムに連携する。
プログラムが他のプログラムに接続する、プログラムを呼び出す、実行する。
顧客情報を顧客管理システムから売上管理システムに連携する。
プログラムが他のプログラムに情報を渡す、転送する。
顧客対応部門と連携して処理する。
人と協力する。
「連携」がたくさん登場する文書を訳しました。訳語を統一してって言われたんだけど、無理です (;。;)
日付: 2020/02/17 情報元: 社内文書
2020年02月01日
種類
2 種類の方法があります。
この文の下には、2 つの方法が説明されているだけで、方法の「種類」が説明されているわけではありませんでした。
「種類」は、助数詞 (ものを数えるときの単位) として使われていると考えられるでしょうか。そう考えれば、方法の種類が 2 つではなく、方法が 2 つと解釈できます。で、助数詞なら訳出しなくてもいいので、type とわざわざ入れなくてもいいですよね。訳抜けって怒られそうだけど。
日付: 2020/02/01 情報元: 社内文書
2019年12月26日
ファイル名
検索文字列が使用されているファイル名が一覧されます。
この文は、エディターの Grep のような機能で検索をしたときの出力結果の説明文です。日本語では、「ファイルが一覧される」ではなく、「ファイル名が一覧される」と記述されることが多い気がします。
確かに、結果一覧に表示されるのは「ファイル名」かもしれないですが、場合によっては誤解につながります。この用例の場合、私は初見で「検索文字列がファイル名に使われている」という意味かと思いました。が、実際には「検索文字列がファイルの中のデータに含まれている」という意味でした。
「ユーザー名を選択する」、「フォルダー名をクリックする」などもよくあります。もちろん、ユーザー ID とユーザー名の両方が表示されていて、ユーザー名の方を選択してください、という状況だったら「名」は必要です。ただ、そうでもないときもあるので、英訳では、わざわざ訳出すべきかどうか悩みます。
日付: 2019/12/26 情報元: 企業の外部向け文書
2019年11月15日
設定
グループにメンバーを設定する
「設定」は意味が広いです。ほぼすべての操作が「設定」で表せるんじゃないかと思うくらいです。この場合は、メンバーを「追加する」の意味です。
ちなみに、この場合の「設定」の反対の操作は「解除」と表現されることが多いですが、設定 = set と単純に訳してしまうと「解除」の訳語で悩みます。設定 = add とすれば、反対の操作は remove ですっきりします。
日付: 2019/11/15 情報元: 社内文書
2019年10月14日
強化対策継続実施中
強化対策継続実施中
長いです。この言葉が登場してきたのは、週次の進捗報告の文書です。
1 週目: 強化対策実施
2 週目: 強化対策実施中
3 週目: 強化対策継続実施中
と進捗してきたわけです。さて、来週はどうなるんでしょう。
日付: 2019/10/14 情報元: 社内文書
容量
データ容量が大きすぎて保存できない
この「容量」は、データの「サイズ」または「量」という意味で使われています。容量という言葉は、正確には「容器の大きさ」であり、中に入っている物の大きさではなく、入れ物の大きさです。ただ実際には、中の物の大きさを指していたり、あるいは容器とはまったく関係なく、単に「大きさ」や「量」といった意味で使われていたりする場合があります。
容量 = capacity と単純に置き換えて訳すと、「capacity が大きくて保存できない」という妙な英文になってしまいます。
日付: 2019/10/14 情報元: 社内文書
2019年09月14日
線表
QA と課題は別の線表で管理する
「線表」とは、正確には、ガントチャートのことです。スケジュール管理によく使う、横軸に日付を置いた表です。項目ごとに、線を引っ張って管理するから「線表」と呼ぶらしいのですが、実際には、単に「表」や「リスト」くらいの意味で使われていることもあります。「〜〜 台帳」や「〜〜 一覧」もほぼ同じ意味かと思います。
QA や課題は、普通は、ガントチャートでは管理しないですよね。締め切り日などは管理していると思うけど、線を引いたりはしないと思う。
日付: 2019/09/14 情報元: 社内文書
2019年08月10日
参照元
参照元のトレース
Excel の計算式の話です。この「参照元」は、参照されているセルのことです。A1 が B2 を参照していたら、B2 が「参照元」です。「参照先」じゃない?と思いますが、「参照元」です。
この「参照元」の英語は precedent です。先行データ、前提となるデータ、といった意味です。「元」という言葉は、データが実際にある場所 (データソース) を表すように思います。「コピー先」と「コピー元」で考えるとしっくりくるでしょうか。
いずれにしても、わかりにくいです。原文が混乱していることもあるので要注意です。
日付: 2019/08/10 情報元: Excel