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2021年07月02日
物理的
物理的なセキュリティ対策
先日翻訳していた文書で「物理的なセキュリティ対策」として迷惑メールのフィルタリングが紹介されていました。フィルタリングはソフトウェアの機能ですので「物理的」とされていることに少し違和感を覚えたのですが、その後に「人的なセキュリティ対策」として従業員への教育が紹介されてきたことで私の違和感は解消されました。確かに、気を付けてくださいと呼びかける教育に比べれば、メールを強制的にフィルタリングする機能は「物理的」です。
「物理的」といえば、普通はハードウェアを連想しますが、あくまで相対的なもののようです。
日付: 2021/07/02 情報元: 社内文書
2021年06月06日
付加価値を付け加える
付加価値を付け加える
英日翻訳の訳文を見ていて、
「付加価値を付け加える」はちょっと冗長に感じたんだけど、
「価値を付け加える」とは意味が違うから冗長でもないかと思いつつ、
原文の英語は add だったので「付加価値を加える」としてみたものの、
日本語なら「付加価値を付ける」の方が自然かと思いあたり、
だったら「付加価値をつける」と平仮名なら、あまり冗長には感じないなぁと。
でも、文書全体では「つける」と「付ける」が混在するかもしれないなぁと。
日付: 2021/06/06 情報元: 企業の Web サイト (英日翻訳の訳文)
2021年05月06日
叩く
API を叩く
この「叩く」は、呼び出す、起動する、というような意味です。私もちょっと違和感を覚えたのですが、完全に業界用語のようですね (;。;)
検索すると、いろいろな解説が見つかります。なぜ「叩く」と表現するのかについては諸説あるようですが、「低レベルで、直接的に」という説明が私は一番しっくりきました。コマンドをパチパチ入力して、Enter キーをパーン、みたいなイメージです。表面上は自動的に連携しているように見えても、裏では API が叩かれていたりします。
日付: 2021/05/06 情報元: Twitter のつぶやき
2021年04月04日
情報システム
情報システムのリソースを使うことなく、機能を実装できます
「情報システム」は、コンピューターなど本当のシステムを指しているときと、「情報システム部門」を指しているときがあります。後者なら、スタッフなどの人間を意味するので、人間のことをシステムと呼ぶ、というよくわからない状態になります。「情シス」と略されている場合は、ほぼ間違いなく「情報システム部門」の意味です。
英語の「IT」も同様で、本当のインフォメーション テクノロジを意味している場合と、IT 部門を意味している場合があります。これも、後者なら、IT と言いつつ人間、ということになります。
日付: 2021/04/04 情報元: 社内文書
2021年03月13日
オンライン
オンラインか、バッチか、
オンライン vs バッチの組み合わせを久々に見た気がします。企業のオンライン システムとバッチ処理の話でした。オンラインと対になるものはいくつかあります。
オンライン vs 対面
これは、昨年あたりから急激に増えました。オンライン会議、オンライン授業、オンライン帰省、などなど。
オンライン vs メール、Excel
こちらは、オンライン システムに近い話です。企業のシステム上で直接処理できるか、システムを離れて、メールや Excel ファイルを使わなければならないかです。対義語として「オフライン」が使われれることもあり、そうなると「メールはオフライン」です。私の感覚的には「メールはオンライン」なんですが、Slack とか Line とか、最近のツールとの対比で考えると、やっぱり「メールはオフライン」ですかね。
日付: 2021/03/13 情報元: 社内文書
2021年03月05日
担当者
プロジェクト チームの構成員は、プロジェクト マネージャー、リーダー、担当者です。
「担当者」はかなり訳しにくい語ですが、この場合は、member と訳出してもいいでしょうか。いや、「担当者」は、「メンバー」よりちょっと偉い印象になるのかなあ。でも、何かの「担当者」じゃない人はいないだろうから、メンバーはみんな担当者だよね。
日付: 2021/03/05 情報元: 社内文書
2021年02月01日
堅牢
堅牢なシステム
IT 分野のマニュアルから翻訳を始めた私にとって「robust = 堅牢」は鉄板の訳語でした。でも、最近は「強力」と訳されているメモリをよく見かけますし、マイクロソフトの用語集には「信頼性が高い」という訳語も掲載されています。ATOK に入れている記者ハンドブック辞書は「堅固」か「丈夫」に変えよと指示してきます。反射的に「堅牢」って使ってはだめですね。
日付: 2021/02/01 情報元: 社外文書
2020年09月26日
イメージ
下図はイメージです。
広告の隅の方に小さい字で「写真はイメージです」と注意書きがされていることがありますが、それと同じような意味です。カタカナで「イメージ」というと、私は、想像したもの、頭の中で考えただけのものという「イメージ」を持ちますが、実務の文書では、架空の名前を使った例やサンプルデータなど、かなり細かく作られたものを指すことも多いです。「下図」の中身は、ふわふわっとした概念図だったり、精巧に作られたスクリーンショットだったりといろいろです。
日付: 2020/09/26 情報元: 社内文書
2020年08月08日
I/F
データを I/F する。
I/F は interface の略語ですので、「データをインターフェイスする」となります。たいていの場合は、データを送信するという意味です。
わざわざ「I/F」と記述しているので、単なる送信ではないことも当然あります。また、「I/F する」は送信、「I/F される」は受信であることが多いですが、場合によってはどちらの方向かよくわからないこともあります。
英語の interface は動詞としても使えますが、「データ」を目的語にするのは難しい気がします。状況がはっきりわかる場合はそれに合わせた単語を使いますが、そうでない場合はとても悩みます。
日付: 2020/08/08 情報元: 社内文書
2020年06月03日
登録
受領したデータをシステムに登録する。
データ操作の場合、日本語の「登録」は create や add の意味であることがよくあります。たとえば、「ユーザーを登録する」に相当する英語は「Create users」か「Add users」が多いと思います。
SAP 用語では create は「登録」とされています。そのまま「作成」と訳す企業が多いなか、さすがは SAP だなぁと思っていました。
で、その SAP 関連の日英翻訳で上記の文が登場してきました。前任者は、用語集に従って「登録」を create と訳出していましたが、受領したデータを create する、というのはちょっと不自然な感じがします。
日付: 2020/06/03 情報元: 社内文書