Miura Cigars製のCubicheです。
上二本がMAL氏提供のFumas(7x44)とSenorita(4x30)、一番下が手持ちのCigarillo(3x24)。
●Cubiche Cigarillos──50本 $19.50
3x24の極小ハンドメイド。
表面香は殆ど感じられず(ヒュミると感じられる様になる)。手触りと香りはLa Flor de la IsabelaのTabacalera Cigarillos(かなりご無沙汰だなぁ…)に近い感有り。
軽く湾曲した個体が多く、形のバラつきは激しい。
入れ物の木箱のクオリティは低く、ビニール包装を剥がすと蓋が浮く。保存箱としての実用性は皆無であった。
着火直後はマイルド。そこからココア系のニカラグアンテイストになるが、燃え進むにつれてドミニカンっぽい酸味も出始める。
植物の蜜の様な甘みもあり、薄く松脂の様な香りを感じる瞬間もある。
後半はカフェオレ系の甘みがあり、カラメルの様な苦味や若干の酸味を感じる。
到着直後は雑味もあったが少しヒュミルだけでコンディションは良くなった。
短い時間でプレミアムの喫味が楽しめ、VdSのChiquititos程強く無いので楽である。
50本$19.50と安価な点も良い。
その後、加湿し過ぎると味がぼやけてラッパーが解けやすくなる事が判明(汗
少々湿度が低い方が良い模様。
●Cubiche Senoritas──50本 $24.80
4x30のPuritosサイズ。
表面香はレザー系。ラッパーはEMS(English Market Standard)だそうだが、品種はなんだろうか? やけに手触りが良い。
EMSは19世紀に形成されたマイルド寄りのラッパーのジャンルらしく、主にConneticutやCameroonの一部が該当するらしい。
手触り的にはConneticutだが、こんな激しいレザー臭がしただろうか?
吸口はCigarillosと同じくカットの必要なし。
着火直後の印象は若干若い、だろうか。
が、すぐにドミニカンの様な酸味とニカラグアンのココアとアーシーさが混在した様な喫味が混ざり合う。
スパイスは控えめの印象。
やはり若干青臭さがあり、少し熟成が必要な感あり。
1cm程でカフェオレ系の甘みが始まる。この辺りはなんというか典型的なMiura Cigarsっぽい印象。
そこからコクが増し、適度な酸味とスパイス。う〜む、Cigarillosと比べると随分パンチが強い。
中盤のフルーティな酸味にコクのある風情はRomeo y Julieta Reserva Real Minutos Petitesにも通じるものがあるんじゃないだろうか?
強さと濃さでは劣るものの、むしろ吸いやすい。
味の変化はReserva Realに及ばないが、吸いやすく後半のコクもしっかりしている。
安価な割に細かい葉が口に入る事もなく(吸口をすぼめてそこだけ葉の密度を低めに処理している?)終盤はキャラメルの様な喫味も味わえる。
残り2cmで雑味がぐっと強まり終了。
序盤に感じた青臭さを含め、この辺りはL.Lynn Premium Nicaraguanの様に熟成させれば消えると考えられる。
安価でカジュアルに吸えて満足度も高い良い1本じゃないだろうか。
若干熟成要素が強めな感はあるものの、ヒュミって1〜2ヶ月後に消費していく事を考えれば1898 Half Coronas等と同じく優秀なショートスモークになるかもしれない。
懸念があるとすれば、L.Lynn Cigarsのラインナップはある日突然消えて二度と入って来ない可能性が高い事(汗
あの店は面白い銘柄が多いものの、メジャー銘柄と違って極めて安定しない商品が多い。
買って到着した時にはリストから消えている物さえある始末。
出来れば長く扱って欲しい一本であった。
●Cubiche Fumas──25本 $19.20
7x44のCoronas Largosタイプ。
表面香はSenoritas程顕著なレザーではない。まるでSenoritasとは別の銘柄の様だ。
フットの香りは甘いチョコレートっぽい印象。
同じ銘柄の筈だが、Cigarillos、Senoritas、Fumasとそれぞれ印象の違いが激しい。
↓
ビニールを剥いで5日程ヒュミ保存してみた処、レザー系の表面香が顕著になり、フット香はココア系+松脂系に変わった。
着火直後はマイルドでスパイスはあるが薄い。
シダーの香りにココア系だろうか。甘みも感じられる。
ライトだが薄過ぎでも無い。
1cmを過ぎるとココア系+スパイスのみとなった。
そこからコクのあるココア系の喫味が続く。
中盤になると薄い松脂の様な香りと酸味が加わる。
そして残り9cm。ココア系と甘いカフェオレ系の喫味に変わった。
スパイスは非常にきめ細かく、ハーブ系の喫味も混ざる。
ゆっくりと燃え進むが、この辺りはしっかり美味い。
Miura Cigars特有の典型的なニカラグアンというか、何かこれに近い葉巻を吸った様な…。
コクも増し続け、残り6cmくらいで「あ、これBenchmadeだわ」と思い出す。
比較すると前半はマイルドすぎるが、Benchmade Robustoと印象が被る。
しかし、そこからレザー臭が加わってどっと強くなった。
だがココア感やカフェオレ的な甘みは変わらず。濃くて美味い。
終盤、ハーブ系の喫味が強まり、はちみつの様な甘さが出る。
残り3cm程でハーブの苦味が強くなりすぎて終了。
──以上
このレビューを書いてから少し時間が経っておりますが、相変わらずこれのCigarilloをやっています。
Cigarilloはばらつきが激しい感があるものの、安価なショートスモークとしては悪くない印象です。
しかし、三種類で比較すると圧倒的にSenoritaが勝つ印象。
コスパが良すぎですね、あれは。
全く別件ですが、以前レビューしたRomeo y Julieta Habana Reserva Amoresが普通に吸いやすくなっておりました。
やはり長期でヒュミると強さは緩和される様です。
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↑変な形ですが効き目はそこそこありました
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